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ゴールド・ボーイ

鑑賞:2024年3月@TOHOシネマズ新宿

昭和レトロ。

とにかく岡田将生さんの芝居が魅せてくれます。そして星乃あんなさんの美少女ぷり。

設定も話もよく出来ていますけれど、警察に影響があるぐらい地域の中心になっているファミリー企業のことや、意外とズサンな犯行を追わない警察という部分を沖縄のローカル性に頼っていて、全体のトーンは昭和です。それを補う強さでストーリーは詰め込まれ、展開も早いし、キャラクターも際立っていて力技を楽しませていただきました。

序盤の展開の上手さは舌を巻きます。ツカミは完璧。あとは面白い仕掛けを重ねに重ねて最後まで突っ走る。都合のいいところ多々ありますけれど、まったく気になりません。

簡単に登場人物が亡くなるトーンが不気味でもあります。死が軽い。北村一輝さんの役なんて、いやもうちょっと見せてよと思いたくなります。普通じゃない感じ、違和感が全体的にあります。特に題字とネーミング、ポスターは何か奇をてらう表現で、岡田将生さんと羽村仁成さんの顔を左右半々に合わせたビジュアルに、勘亭流?のような書体で「ゴールドボーイ」です。

大陸センスを醸し出しつつも中身勝負の作品で、話題性ば抜群だとおもいます。好感度は引き換えにする覚悟を感じました。

▲岡田将生さん主演のおススメ映画「1秒先の彼」。まったく違う役柄です。

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