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理解不能な行動を理解しようとしてみる(三体/ネタばれ)(左翼/ヴィーガン)

半年くらい前に読んだ中国のSF小説 三体 を読んで 目標設定や相互理解に関して思うことがあったので、投稿します。
うろ覚えの部分があるので間違っているかもしれません。

三体のストーリー
三体というのは地球外生命体がいる惑星のことです。人類よりはるかに発展した生命体は三体の住みにくさに限界を感じ、地球を占領しようとしてきます。生命体が地球に到着するまでは400年間かかるので、その400年の間に人類はどのような対抗策を練り、実施するのか というところがメインストーリーになります。

登場人物の一人である中国の軍人、章北海の行動に自分は感銘を受けました。
生命体に対抗するため、人類は宇宙船を作らなければなりませんが、そこで2パターンの道がありました。
実用化はできそうだが、航行可能距離が短い核分裂エネルギーの宇宙船か
実用化の可能性は低いが、航行可能距離が長い核融合エネルギーか

当時の情勢では核分裂エネルギーを推す世間の声が大半でしたが章北海はあろうことか分裂側の代表的な研究者を暗殺していってしまうのです。テロリストです。悪いやつです。
章北海が起こした暗殺により核分裂は研究が続けられなくなり、核融合の研究が進みました。

章北海がコールドスリープから目覚めたのは三体生命体が地球に到達する直前のことでした。章北海の策はうまくいき、核融合エネルギーの宇宙船は完成していました。

2000の宇宙船で三体の1つだけの宇宙船を囲んで殲滅しようとする人類 しかし三体側が放った1発の攻撃だけで2000の宇宙船は全て撃墜されてしまうのです。

その光景を目にした章北海は乗っていた宇宙船を乗っ取り、地球から離れるように航路を変えました。章北海は最初から人類は三体に敵うわけがないと考え、人類の種を残すためにどこか遠いほかの惑星を見つけ出す旅をしようと計画していたのでした。

↑が章北海がかかわる部分のネタバレです。三体の話自体はまだまだ続きますが。
一見ただのテロ(実際に悪いことですが)を起こした人間が一番未来を見据えていて、一人で考えて大胆な行動に移した結果、全滅は免れました。

ここで思ったのは自分の頭で理解できないことを切り捨ててはいけないということです。

例えば、自分は海外のヴィーガンが養豚場から豚を解放しようとしたり、左翼の学生が人に迷惑をかける方法で物事を進めようとしたりするのを見て「この人たちはなんて馬鹿な人間なんだ」と思っていました。
ただ、一見迷惑で筋の悪い行動に見えても、実は自分よりさらに先の将来を見据えて行動している可能性は1%くらいはあるのかな と思いました。

なので、理解不能であるからこそ、じっくり観察していこうと思いました。



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