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兼松の志望動機30選!企業研究から面接対策まで【34,095文字】平均年収1,010万円/採用人数51名
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第0章:兼松の内定者志望動機を見てゴールを把握する
ここでは、実際に選考通過した就活生の志望動機例を3つ紹介します。
最終完成形から把握することでこのnote全体を“ただ流し読み”するのではなく、“ゴールをイメージしながら読み込める”というメリットがあります。
また、いずれも企業側に高く評価されたポイントや、兼松ならではの特徴が盛り込まれています。
自分自身が志望動機を作成する際に参考となる部分を探しつつ、「企業が求める人物像」「共感されやすいキーワード」を意識しながら読んでみてください。
兼松の志望動機実例①
御社を志望する最大の理由は、電子・IT分野で「0から1」を創出する文化に魅力を感じたからです。御社は長年、SaaSやクラウドといった先端テクノロジーを商社機能に掛け合わせ、新たなソリューションを創造してきました。世界的にもDXが加速しているいま、日本企業がIT化を進めるうえでの頼れるパートナーとして躍進できるポテンシャルがあると考えています。さらに、若手にも積極的に裁量を与える風土があり、新規プロジェクトにいち早く参加できる点が魅力です。大手総合商社とは違い、規模は大きくなくとも迅速かつ柔軟に動ける御社だからこそ、最新のITサービスを社会に広める“イノベーションの推進役”になれると確信しています。私自身は大学でプログラミングや情報システムを学び、新しいアイデアをビジネス化したいという強い想いがあります。その想いを、御社の機動力と事業創造力のもとで実現し、企業や社会のDX推進に貢献したいと考えています。
兼松の志望動機実例②
私は世界的な食料需要の拡大と、それに伴うサプライチェーン構築の重要性に強い関心を持っています。御社は食料事業を通じて穀物や畜産品を幅広く取り扱い、海外の生産者から国内外の消費者へと高品質な食材を届ける役割を果たしており、まさに「人々の健康と生活を支える基盤」を創っていると感じます。世界的に人口増加や気候変動の問題が深刻化する中で、持続可能な食糧確保はますます重要になるはずです。御社は単なるトレーディングにとどまらず、品質管理や物流面でのイノベーションにも取り組み、新興国市場を開拓している点がとてもユニークです。大手商社と比べても、若いうちから現場に深く入り込み、サプライチェーン全体を俯瞰できるスピード感があると伺いました。私の目標は、社会課題である「食の安定供給」にビジネスとして挑み続けることです。御社の“少数精鋭ならではの一体感”の中で、グローバルな舞台で食糧の課題に取り組み、農家や消費者、さらには環境にも配慮した価値提供を追求していきたいと考えています。
兼松の志望動機実例③
私が御社を志望するのは、総合商社の機能をデジタル技術で変革していこうという強い意志に共感したためです。御社は「SaaSの総合商社」を標榜し、新しいデジタルサービスを積極的に取り入れているとお聞きしました。大手商社が投資によって規模を拡大するなか、御社は細やかなコンサルティングやソリューション提案で価値を生み出している点が独特であり、ひいては日本企業のDXを後押しする重要な存在だと思います。ICT領域は競合も多いですが、御社のフットワークの軽さや人材育成の仕組みがあれば、顧客ニーズにピタリと合うサービスをスピーディに届けられるはずです。私自身は大学で情報科学を学び、学生団体でデータ分析のプロジェクトを主導した経験があります。その経験を生かし、御社のICTソリューションチームで新規サービス立ち上げに関わりたいです。若手でもアイデアを発信できる御社の文化のもと、商社×デジタルの新たな可能性を広げ、国内外でのイノベーションを牽引したいと考えています。
もしさらに多彩なバリエーションを知りたい場合は、本記事の第11章で合計30例の志望動機例を用意しています。気になる方は、ぜひそちらもあわせてチェックしてみてください。
それではさっそく本編に入りましょう!
兼松について理解を深めていってください。
第1章:兼松の企業概要
ここからは、兼松の歴史と成り立ち、どのような転換点を経て現在のビジネスモデルに至ったのかを概観していきます。長年の貿易実績により培われたネットワークと、過去の経営危機を乗り越えた際の教訓が、今の企業文化に大きく影響している点が特徴です。
1-1:創業と歴史的背景
兼松の始まりは1889年(明治22年)、神戸で「豪州貿易兼松房治郎商店」として創業をスタートさせたところにあります。当初は羊毛の輸入を手掛け、日本とオーストラリア間の貿易を日本人自らの手で開拓しようとする“開拓者精神”を原点としていました。欧米主導の貿易体制に対して、自国資本での貿易拡充を目指した創業者の情熱が、兼松の基礎を形作ったと言えます。
1-2:主要な転換点
創業後の大きな転機の一つとして、1967年に行った関西の老舗商社「江商」との合併が挙げられます。これにより「兼松江商」という社名を経たあと、多角的な商材を扱う総合商社への道を歩み始めました。高度経済成長期には繊維や石炭の輸出入に限らず、電子デバイスや食料、プラントや車両など幅広い取引を拡大し、かつては「十大商社」の一角にも数えられる存在になっています。しかしバブル期の不動産投資失敗などを契機として、1990年代には厳しい経営危機に陥りました。
1-3:事業変革と成長要因
バブル崩壊による不良資産処理や主要取引銀行からの債務免除支援を経た兼松は、“選択と集中”の再編を余儀なくされます。繊維や不動産など非中核事業を大胆に縮小し、IT・食品分野へのリソースを集中的に注ぎ込んだ結果、財務体質を大幅に改善。創業以来の開拓者精神を持ちながら、現代の事業環境に合わせた業態転換を行ったことが再生に繋がりました。現在では「電子・デバイス」「食料」「鉄鋼・素材・プラント」「車両・航空」の4分野を大きな柱とし、安定した収益構造を築いています。
第1章まとめと仮説
兼松が過去の危機を乗り越えられた要因としては、創業当初からの「自ら道を切り拓く」精神の継承と、時代に合わせて柔軟に事業を再編できる経営判断力が挙げられます。就活生がここから得られる示唆は、「古い歴史がある=保守的」という単純イメージだけで捉えてはいけない点です。むしろ過去に危機に直面し、大胆なポートフォリオ転換によって復活した企業だけに、若手にも変革を託す文化が根づいている可能性が高いと推測できます。企業が何を捨て何を生かしてきたかを理解しておくと、志望動機や将来のキャリアビジョンに説得力が増すはずです。
第2章:兼松の経営理念とビジョン
ここでは、兼松が掲げる基本的な経営理念や長期的なビジョンを整理し、どのような姿勢で事業を展開しているかを深掘りします。
2-1:経営理念の概要
兼松の理念は「開拓精神」と「創意工夫」に基づき、適正利潤の追求と社会への貢献を両立するという三本柱で構成されています。創業者が掲げた「日本の貿易を日本人の手で切り拓く」という思いが、130年以上経った今でも会社全体の原動力になっているのです。社員一人ひとりが人を大切にし、会社を愛するという姿勢を重視しているため、アットホームな社風が醸成されやすい基盤にもなっています。
2-2:ビジョンと長期戦略
兼松は、自らを「事業創造集団」と位置づけるユニークな総合商社を目指しています。特に0から1を生む取り組みに注力し、既存ビジネスを10に拡大するだけではなく、ゼロベースで新しい価値を生む点に強みがあります。2019年には中期ビジョン「future135」を打ち出し、連結当期純利益250億円・ROE13~15%の達成を数値目標に設定。資源ビジネスに過度に依存しない経営スタイルを確立し、非資源の食品やIT分野を中心に持続的成長を実現しようとしています。
2-3:注目される事業創造
長年、総合商社は投資会社的な面が強まりがちですが、兼松の場合はスタートアップ投資や自社での新規事業開発に積極的。たとえば電子・デバイス事業で培ったSaaSやICTノウハウを活かし、顧客企業とともに新たなサービスを共同創造する姿勢をとっています。こうしたアグレッシブな取り組みは、若手のチャレンジを歓迎する社風とも合致し、“新しいことをやりたい人材”にとって大きな魅力となるでしょう。
第2章まとめと仮説
経営理念として「人を大切にし社会に貢献する」ことを明確に掲げ、同時に「0から1を創る事業創造集団」を目指すという、安定感と挑戦心を両立した姿勢は兼松の最大の特徴です。就活生としては、こうした企業が「なぜ挑戦を重視するのか」「どういう思想背景から社会貢献と両立を図るのか」を踏まえ、志望動機で自分の挑戦心をアピールしつつ「自分ならではの付加価値」を語ると説得力が増すでしょう。
第3章:兼松の業界構造の分析
兼松が属する総合商社業界は、いわゆる「五大商社」が突出した存在感を持つ中で、兼松は中堅商社として独自のポジションを確立しています。その背景にある業界構造や競合との比較を把握しておくと、兼松の強みと弱みをより深く理解できます。
3-1:総合商社の構造と主要プレイヤー
日本にはかつて「十大商社」と呼ばれる時代がありましたが、現在は三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅の五大商社が圧倒的な規模を誇ります。その後、豊田通商や双日などが続き、兼松はこの中堅クラスの一角に位置します。売上高こそ大手に比べれば小さいものの、電子・ITや食品分野を軸に安定的に稼ぐ強みを持つため、市況に大きく左右されにくいのが特徴です。
3-2:業界再編と兼松の独自性
過去には安宅産業の消滅やトーメンの豊田通商への吸収など、商社業界は大きく再編されてきました。そうした中で兼松は独立系として生き残り、“選択と集中”を通じて電子・食料を二本柱に据えたビジネスを進めてきました。ここが五大商社にないユニークな立場で、大型資源案件がなくても自力で利益を積み上げる体質を確立しているわけです。
3-3:今後の成長分野と新規参入
商社業界全体で取り組みが加速しているのは、再生可能エネルギーやデジタルトランスフォーメーション(DX)などの領域です。兼松は特にICTソリューション事業への注力を強め、SaaSサービスやAI・IoTを活用した新規事業創出を推進しています。巨大資本がものをいう分野ではあるものの、少数精鋭の柔軟さを武器に、外部ベンチャーとの共創や自社開発で差別化を図っている点が注目されます。
第3章まとめと仮説
総合商社といえば「大手に入りたい」「資源開発で大きく儲けたい」というイメージが強いものの、兼松は大手とは異なる路線で勝負しています。業界全体が脱炭素やデジタル化で大変革期を迎える中、「スピード感ある事業創造」を得意とする兼松にとってはむしろチャンスが大きいと言えるかもしれません。就活生にとっては、規模の大小だけでなく、ビジネス領域の巧みな選択こそが企業の生き残り戦略になる点を押さえておくと、面接などで踏み込んだ議論ができるでしょう。
第4章:兼松の主力製品とサービス
兼松の売上や利益を支えているのは、大きく分けて4つの事業セグメントです。それぞれの部門が市場や顧客をどのように捉え、どんな特色を打ち出しているかを見ていきます。
4-1:電子・デバイス部門(ICTソリューション含む)
兼松の中核とも言える部門が、電子・デバイスおよびICTソリューションです。半導体製造装置や通信キャリア向け商材を扱うほか、法人向けにサーバーやセキュリティシステムを提供するなど、IT分野を幅広くカバー。SaaSやクラウドサービスにも力を入れ、「SaaSの総合商社」を標榜するほどの積極姿勢を見せています。実際に利益貢献度が非常に高く、近年の電子部門の成長が兼松全体の収益を牽引する構造となっています。
4-2:食料部門(農畜産物・食品など)
農畜産品や食品原料の輸出入を手掛けるセグメントで、売上規模自体は大きいですが利幅が比較的薄いのが特徴です。とはいえ、世界人口増加や新興国の食需要拡大が続く中で、安定的なビジネス領域として期待されています。ペットフード関連や水産飼料分野などで一時的に苦戦した時期もありますが、長期視点で見れば成長ポテンシャルの大きい部門であり、アジア圏での需要取り込みに注力しているのが近年のトレンドです。
4-3:鉄鋼・素材・プラントおよび車両・航空部門
鉄鋼や化学品、プラント設備の取引を担う部門は市況リスクや景気動向の影響が強い一方、老舗商社として蓄積してきた専門知識とサプライヤーとの太いパイプが武器になっています。また車両・航空部門では、海外での自動車や航空関連部品、さらに建機や防衛機器まで幅広く扱います。中東やアフリカ向けの中古車輸出のほか、近年はEVや宇宙関連にも注目しており、今後のポートフォリオ転換においても重要な役割を担うでしょう。
4章まとめと仮説
このように、兼松は「電子×食料」を二大稼ぎ頭としつつ、鉄鋼・プラントや車両・航空で補完するビジネス構成を取っています。IT部門で高収益を確保し、食品部門で安定したキャッシュフローを得る構造はリスク分散の意味合いも大きいです。志望動機を作る際は、「なぜ電子なのか、なぜ食料なのか」といった各部門への関心を示しながら、将来的にどう活躍したいかを語ると説得力が増すでしょう。
第5章:兼松の社内文化と社員の声
兼松に興味を持つ学生が特に気になるのは、組織風土や働き方です。ここでは現役社員の口コミや実際のOB・OG訪問で語られる“生の声”をピックアップしていきます。
5-1:アットホームでフラットな人間関係
「社員同士の距離が近い」「家族のような温かい雰囲気」という声が多く聞かれます。規模が比較的小さいこともあり、一人ひとりが顔を知っている関係になりやすいようです。創業時から「人を大切にする」「お互いを尊重する」という理念が社内に浸透し、社員からも「働きやすい」「先輩が親身にサポートしてくれる」という意見が多く上がっています。
5-2:若手登用とチャレンジを重んじる風土
少数精鋭だからこそ若手にも大きな仕事を任せる社風があり、「初年度から海外駐在を経験した」「入社2年目で新規プロジェクトを任された」というエピソードも珍しくありません。年功序列より成果と意欲を重視する傾向が強いので、挑戦する人にとっては非常にやりがいのある環境と言えます。
5-3:働き方改革と社員教育
近年の本社移転に合わせ、フリーアドレスの導入や在宅勤務制度の整備など、柔軟な働き方を推進する取り組みが進んでいます。また「兼松ユニバーシティ」という社内大学制度を2017年に設け、若手社員が段階的にビジネス知識を学べる研修プログラムを拡充しました。こうした人材育成にかけるリソースの多さは、地味ながら就活生にとって見逃せないポイントと言えます。
5章まとめと仮説
兼松は過度に硬直した大企業体質ではなく、挑戦とサポートの両面が両立した企業文化を持っているようです。大きな案件をいきなり任される反面、上司や先輩がしっかりフォローしてくれるという“良いとこ取り”の環境で成長したい人には合うでしょう。「フラットで人を大切にする商社」という社風を、面接で具体例とともに語れると差別化につながります。
第6章:兼松の最新ニュースと中期経営計画
兼松は中期ビジョン「future135」の下、DXや海外展開の強化に注力しており、直近の業績も堅調です。ここではIR情報や最新の投資動向に着目し、どのような形で目標を達成しようとしているのかを整理します。
6-1:業績動向と数値目標
現行の中期経営計画では、連結当期純利益250億円を一つのマイルストーンに掲げています。エレクトロニクス事業や航空宇宙関連、食料部門などが好調で、前期比でも売上高・利益共に成長が続いており、2024年3月期に目標到達が見込まれています。石油や鉱山といった大型資源権益をほぼ持たないながらも、ITや食品の堅調さで高いROEを維持している点が大きな特徴です。
6-2:戦略目標と施策の進捗
「future135」ではDX推進と成長投資を軸としており、特にM&Aやベンチャー投資にも積極的です。社内で“開発・投資イノベーション室”を設置し、投資案件を組織的に支援する体制を整備。食料セグメントでは海外の飼料会社買収、IT分野ではスタートアップとの協業案件が進んでおり、事業ポートフォリオの幅をさらに拡充しています。IR説明会では「現行計画が基盤固めの期間であり、次期計画で新たな飛躍を目指す」とのメッセージが発信されています。
6-3:新規事業の進捗
電子・デバイス部門のSaaSプラットフォーム構築や、食料分野での穀物サプライチェーン効率化といった新規プロジェクトが複数立ち上がり、具体的成果が出始めているようです。社内公募やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の「Kanematsu Ventures」による投資を通じ、社内外から新しいアイデアを吸い上げる仕組みも整備されています。
6章まとめと仮説
兼松の堅実経営と新規事業開拓は、ちょうどバランスよく噛み合っている印象です。資源価格に依存しすぎない分、急激な業績変動は少ないものの、社内のDX推進や海外での食料ビジネス拡大による上振れを狙っている段階と言えます。今後の面接で「どのセグメントに注目しているか」「新規事業をどう評価するか」を問われる可能性が高いので、最新IR情報をウォッチする姿勢を見せると好印象でしょう。
第7章:兼松の競合他社比較とSWOT
業界内での相対的な立ち位置や、自社の強み・弱みを整理したSWOT分析は、企業研究の要とも言えます。ここでは総合商社全体の中での兼松の位置づけと、SWOTを簡潔にまとめておきます。
7-1:競合他社との比較
五大商社が圧倒的な資本力を背景にエネルギー権益や巨大M&Aでスケール拡大を狙う一方、兼松はIT・食料に重心を置く形でリスクを分散しています。双日や豊田通商などの中堅商社との比較でも、電子分野への強みを持ち、資源市況に振り回されにくい安定感が評価されています。
7-2:SWOT分析
S(強み):0→1の事業創造力、IT分野の専門性、健全な財務基盤、アットホームな社風
W(弱み):企業規模の小ささに伴う大型投資の難しさ、ブランド知名度の低さ、資源権益の乏しさ
O(機会):新興国の食需要増加やDXニーズの高まり、スタートアップ連携による新市場開拓、脱炭素社会への対応
T(脅威):五大商社の圧倒的資本力による競合激化、地政学リスク(中東・ロシアなど)、為替やコモディティ価格変動
7-3:SWOTを踏まえた考察
五大商社と同じ土俵で戦うのではなく、“自分たちにしかできない価値”をどれだけ創造できるかが鍵になりそうです。コモディティビジネスへの過度な依存から脱却している分、安定性は高い反面、投資余力に限界があるため、パートナーシップやアライアンス戦略が不可欠と考えられます。
7章まとめと仮説
総合商社業界は再編や市況変動など外部要因に大きく影響されやすい中、兼松は自社の強みを活かした“ニッチトップ”戦略で独自色を出しています。面接やESで「他社との違い」「競合優位性」を問われた際には、このSWOT視点をベースに、兼松の機動力や財務健全性に言及すると、企業研究の深さが伝わるでしょう。
第8章:兼松の採用情報と求める人材像
就活生にとって必ずチェックしておきたいのが採用情報と、そこから見えてくる企業が欲しがる人物像です。兼松の場合、少数精鋭らしい採用方針と人材育成ビジョンが特徴的です。
8-1:採用形態と枠
新卒採用では、主に総合職(全国型)とエリア職(地域限定型)を募集しています。採用人数自体はそこまで多くなく、基本的に“質”を重視した少数精鋭の採用スタイルです。総合職は海外駐在の可能性も含め多岐にわたる業務を経験するのが特徴で、ジョブローテーションを積極的に実施します。
8-2:求める人物像
社内でよく言われるキーワードが「事業創造集団の一員として、自ら考え行動する人」です。学生時代に具体的な成果を出しているかどうかよりも、未知の領域へ踏み込むチャレンジ精神や失敗を恐れない姿勢を重視すると言われています。実際、OB訪問で「入社前に得意分野を確立していなくても、配属後に見つければいい」というスタンスだと聞くケースも多く、ポテンシャル評価が大きい企業といえます。
8-3:選考プロセスの概要
エントリーシートやWebテストに加え、複数回の面接が行われます。面接では、志望動機と自分のやりたいこと、そこに兼松の企業理念や事業内容がどのように結びつくかをしっかり語れるかがポイント。大手商社のように面接数が非常に多いわけではない反面、少数採用ゆえ1回1回の面接を丁寧に評価する傾向があります。
8章まとめと仮説
「若手を中心に新事業を生む」文化を持つ兼松は、挑戦意欲の高い人を求めています。選考で重視されるのは、必ずしも完璧なビジネスプランではなく、未知の分野でも前向きに飛び込める積極性と、周囲を巻き込むコミュニケーション力でしょう。ESや面接で自分自身の“チャレンジ姿勢”を具体的に語れるように準備することが重要です。
第9章:兼松のリスクとESG施策
商社ビジネスはグローバルに展開する分、さまざまなリスクに直面します。一方で近年はESG(環境・社会・ガバナンス)の観点が重視されており、兼松も積極的にサステナビリティ経営に取り組んでいます。
9-1:主要なリスク要因
コモディティ価格や為替、地政学リスクなど、多様な外部要因によって業績が影響を受けやすいのが商社の宿命です。兼松は大型資源権益こそ少ないものの、食料の国際相場変動や海外の政治情勢などに左右されるリスクは避けられません。また少数精鋭ゆえ「人材流出」が大きな痛手になる可能性がある点も重要です。直近では元社員の情報漏洩問題が明るみに出るなど、ガバナンス強化の必要性も浮き彫りになっています。
9-2:ESG施策の具体例
兼松は「持続可能なサプライチェーンの構築」「環境への配慮」「多様な人材活用」など、ESG経営の指標を明確に定めています。CO₂排出量の開示や省エネ施策の推進、フードバンク活動への協力、社内ダイバーシティ推進など、大小さまざまな取り組みを継続。大手に比べ規模は小さいながらも、ESG投資家向け指数への組み入れ実績があり、外部評価でも高い評価を得ています。
9-3:社会貢献とガバナンス
創業者が教育機関への寄付を行うなど、社会貢献を重視する企業としてのDNAが息づいており、現在も社内ボランティア休暇や奨学金支援などを実施しています。また社外取締役の比率を引き上げたり、情報開示を積極的に行うことでガバナンス強化に取り組んでいます。コンプライアンス事案が発生した際は迅速な対応と社内共有を徹底するなど、リスク管理と透明性の確保を重要課題として捉えているのが特徴です。
9章まとめと仮説
総合商社にとってリスク管理とESGへの対応は切り離せないテーマです。兼松の場合、規模が小さい分、一度の不祥事や市況変動で受けるダメージが相対的に大きい可能性があるため、“分散とヘッジ”を徹底していると言えます。面接で「リスクと向き合う姿勢」を問われた際には、具体的にESG施策やガバナンス体制に言及すると、企業研究の深さをアピールできるでしょう。
第10章:兼松の収集情報の総合と自己分析
ここまで見てきた兼松の概要、ビジョン、業界内ポジションなどを踏まえ、就活生としてどう自己分析に落とし込むかをまとめます。
10-1:兼松の特徴をおさらい
少数精鋭で若手にも裁量を与える
IT・食品を主軸に、堅調な収益を確保
0から1を創る事業創造集団としての文化
アットホームで人を大切にする社風
安定財務基盤を背景にM&Aや新規事業投資に積極的
10-2:企業研究をどう活かすか
エントリーシート(ES)や面接での志望動機作成には、以上のポイントを軸に「なぜ兼松でなければならないのか」を論理的に説明することが大切です。大手商社への志望動機と差別化するためには、兼松ならではの強み(若手登用や独自の事業創造ノウハウなど)に言及し、自分自身の目指すキャリアとの接点を具体的に語ると良いでしょう。
10-3:効果的な自己PRの方向性
「未知のテーマに挑戦した経験」や「少人数チームで成果を出した経験」がある場合は、兼松の社風との相性を強調しやすくなります。また“人を大切にする”文化を尊重しつつ、自分ならどう行動するかをイメージして伝えれば、面接官の共感を得やすいでしょう。
10章まとめと仮説
兼松を目指すうえでは、「自分の挑戦姿勢」「人間関係を大事にする価値観」「ITや食料など事業領域への興味」をうまく組み合わせるのが効果的です。最終的には、「この企業でなら、若いうちから事業創造に関わるチャンスがあり、かつ人を大切にする環境で自分自身も成長できる」といったストーリーを、自身の言葉で語ることが内定獲得に繋がる可能性が高いでしょう。
第11章:兼松の志望動機例30
ここからは、兼松に対する志望動機の例を30パターン紹介します。いずれも約500文字程度を目安とし、個人の経験は抑えめにしながらも、「兼松だからこそ語れる説得力のあるストーリー」を組み立てています。就活生の皆さんが実際に兼松を志望する際に、使いやすいヒントになれば幸いです。
11-1:電子領域で0→1を生み出す
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