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就活の勝敗はESで決まる?!
就職活動が本格化すると、多くの学生が直面する最初の壁は「エントリーシート(ES)」の作成です。「ESなんてただの書類で、そんなに重要ではないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。ESは、皆さんの「第一印象」となるものであり、企業にとってあなたを知る最初のきっかけです。つまり、ESの内容次第で選考を通過できるかどうかが大きく左右されるといっても過言ではありません。
「いやいや、私はESは問題ない!Webテストができないから落とされているんだ!」
こう思っている就活生をたくさん見てきましたが、ほとんどの場合ESの完成度の低さが原因で落とされています。多少Webテストの結果が悪くてもESが魅力的であれば企業はあなたを面接に呼んでくれるでしょう。
実際、多くの企業では書類選考の段階で大多数の応募者がふるいにかけられます。人気企業ともなると、1次面接に進むために非常に厳しい競争が求められ、ESの出来が合否を決定づける要素となるのです。では、なぜESがこれほどまでに重要視されるのか、その理由を深掘りしながら、ESを充実させるためのポイントも解説していきます。
1. ESが企業にとって重要な理由
ESは企業が応募者を見極めるための重要な資料です。応募者数が多い企業では、採用担当者が一人一人と会って話す時間を確保するのは難しいため、最初の段階で「この人と会ってみたい」と思わせる内容が求められます。そのため、企業はESを通じて応募者の「人間性」「価値観」「論理的思考力」「志望意欲」を把握しようとします。ESがしっかりと書けていることで、面接に進む可能性が大きく高まるのです。
(1)文章から見える人柄
ESは履歴書や職務経歴書とは異なり、単なる事実を列挙するだけでなく、あなたの価値観や考え方が反映される部分です。文章全体からどれだけ熱意が伝わってくるか、どれだけ具体的な内容で自分をアピールできているかが、読み手の印象を左右します。
例えば、「私は責任感があります」という表現だけでは不十分です。このような抽象的な表現よりも、「大学時代に学園祭の実行委員長を務め、限られた予算と時間の中でイベントを成功させました。特に、リーダーとしての役割を果たすため、チームの進捗管理や予算配分に注力し、無事に目標達成できました」といった具体的なエピソードがあると、責任感の強さがよりリアルに伝わります。
(2)論理的な思考力の確認
企業はESを通じて、応募者の論理的思考力をチェックしています。分かりやすく伝える力、説得力のある内容が求められるため、主張が一貫しており、論理的に整理されているかが重視されます。
例えば、「御社で営業職に就きたい」という表現があったとしても、なぜ営業職なのか、その職種で何を実現したいのかが明確に示されていないと、印象が薄れてしまいます。ESの文章には一貫性が求められ、「なぜ自分がその職種に適しているのか」「どのように自分の強みを生かせるのか」を論理的に説明することが必要です。
(3)企業とのマッチング度
企業は応募者の志望動機を通じて、応募者が自社の文化やビジョンをどの程度理解しているかを見ています。「志望動機」には、応募者の考えや価値観が反映されやすいため、他の応募者との差別化が図れる重要なポイントです。多くの応募者が「御社の成長性に魅力を感じました」などと抽象的な理由を挙げる中で、具体的な企業分析や自分自身の価値観との共通点が示されていると、企業にとって「この人はうちの会社で活躍できるかもしれない」と思わせる要素になります。内定を出しても辞退されては企業側にメリットはありません。「この応募者は内定を出したら絶対に承諾してくれるな」と思わせるほどの熱意を伝える必要があります。
2. ESが選考結果を左右する理由
企業がESを重要視する理由の一つには、ESが「ふるい分け」の役割を果たしていることが挙げられます。応募者が多い企業ほど、書類選考での評価基準が厳しくなり、ESが曖昧な表現や薄い内容であると、早期にふるいにかけられる可能性が高くなります。
また、ESがうまく書けていると、その内容が面接でも活かされることが多いです。面接官はESを基に質問を作成し、会話を深めていくため、ESで述べた内容がしっかりと整理されていると、面接でも一貫性のあるアピールが可能です。逆に、ESが曖昧で具体性に欠けていると、面接官はその場で深掘り質問を行い、内容にブレが生じることもあります。そういった意味でも、ESがしっかりと書かれていることは、選考全体を通じて大きな武器となります。
3. どのようにESを構築するべきか?
では、優れたESを作成するためには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか?ここでは、特に重要な3つのポイントを挙げて解説します。
詳しく知りたい方はこちらでESの書き方を徹底解説しています。ぜひ読んでみてください。提出すれば通過するESが作成できるようになります。
(1)エピソード選定
ESで書くべきエピソードには正解があります。ESに適したエピソードとそうでないものが明確にあります。この判断を誤ると、どんなに時間をかけてESを作っても通過することはないでしょう。
(2)志望動機は過去の経験から
志望動機は、「なぜこの企業で働きたいのか」という理由を具体的に示す必要があります。しかし、「○○がしたい。」と主張してもこれだけでは何の説得力もありません。過去の経験からどう感じ、そこから何をしたいと思ったのか、そもそもその経験はどのような目的で取り組んだのか。
ここまで、書かれているとか説得力があり、面接官を納得させられます。
(3)面接のことも考えて
ESでは文字数に制限があります。そこでESで伝えるべきこと、その後の面接で伝えるべきことを考えながら書く必要があります。ESを工夫することで面接の質問をうまく誘導します。つまり
面接の結果はESを提出した段階でほぼほぼ確定していると言っても過言ではないということです。
4. ESが未来を切り開くカギ
以上のように、ESは単なる書類ではなく、就職活動において非常に重要な役割を果たしています。しかし、「ESの書き方がよく分からない」「エントリーしても全く通過しない」と悩む人も多いでしょう。そこで、私が作成した
では、具体的な例や書き方のコツを交え、分かりやすくより具体的にESの作成方法を解説しています。1万文字を超える完全ガイドになっています。
これから就職活動を進める皆さんにとって、ESが第一関門であり、その完成度が合否を左右することは間違いありません。皆さんが自分らしさを最大限に表現できるESを作成し、理想のキャリアに近づけるよう、このnoteが少しでも役立てば幸いです。ぜひこのガイドを参考にして、企業に響くESを作成してください。