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バッハ1曲だけ、弾きまくり。(素人ピアノ)

インベンションの1番だけですけどね。
やっとノーミスで弾けるようになった。
なんと生まれて初めて、最初から終わりまでちゃんと弾けたバッハの曲。
こればっかり何度も弾いてます。(笑)

いや、もちろん他の練習も始めてますよ。
次は8番。
1、2、3・・・と挑戦しようかなと思ったけど、そこは私のワガママ。
やはり長調の方が、気分が乗るんですよね。
しかもアップテンポだし。

アップテンポな長調って、誰もが、気軽に憧れることができますよね。
みんな大好きハンバーグ!とか、焼きそば!とか。
万人ウケするじゃないですか。
そんなイメージ。
(名曲をハンバーグや焼きそば呼ばわりする私って、いったい・・・汗)

あ、ところで余談ですけどね。
大人で焼きそばが好きなんていうと「幼稚な味覚だ」なんてヤジる人がいますが。いやいや、大人が焼きそば好きで、何が悪いねん!って。まあ私はそれほど焼きそば食べませんが。家にソースがないので。余計な調味料をストックしたくないので。・・・って、なんの話だ?笑


あ、そうそう、ピアノの話。
さて、ともあれ!
ちょっとここからは、真面目な話に戻しますね、柄にもないけど。
このまま終わっちゃうと、音楽の父を愚弄してしまいかねないので。

いや、奥深い曲だってことは、もちろん大前提としてのお話。

例えば、今弾いてるインベンションの1番だってそう。
「指を押さえる」だけなら、一般的には簡単な曲の部類なのだそうです。
だ、そうです。
なるほど。
誰かがインベンションを番号ごとにランクづけしていた。
1番は、もっとも簡単らしいとのこと。
だ、そうです。

まあいいや。そうだとしましょう。
でも待てよ、そうなるとだ。
次に問題になるのは。

じゃあ、本当に「弾けて」いますか?と言う話だ。
「押さえる」のと「弾く」のは、全然違う。天地の差だ。

少なくとも、私自身は、全然「弾けて」いない。
自分でわかる。
いや、指は、「押さえて」はいます。一応。
でも、これではまだまだ、全然「弾けている」域には達してない。
技術的にはもちろんのこと、楽曲の持つ、曲想といったらいいのか、曲ならではの特徴や独特の美しさというものを、全然出せていない。
ただ指を早く動かして、手に覚えさせて、チャカチャカ弾きまくればそれでいいってわけじゃない。
そんなことは、シンセでもできることだ。
人間ならではの演奏とは、程遠い。

楽譜の読み方だってそう。
動画SNSで名人の方々の演奏と聴き比べてみれば、即座にわかる。
そこで初めて、「そうか、そう読むのか」と気づく時もまた、数多い。

ともあれ、バッハに限らず、名曲というのはそのくらい奥深い。
それは、弾けば弾くほどわかってくる。
ただ聴いているだけでは気づかない発見がある。
だからこそ、だ。
何回弾きまくっても、飽きない。
というか、納得できない。満足しない。
「どうしてもここがねぇ」「ここの雰囲気がねぇ」
というところが、全然できてない。

・・・いや待て、ごめん、その言い方も違う。
「ここが」とか「あそこが」とか、そんな部分観でもないんだ。もっと言うと。
パズルのピースかパッチワークのような、テクニックのツギハギじゃない。
それだけじゃ、多分、音楽表現にすら、なりきれてないと思う。
仮にだ、今からハノンを鬼のように猛練習したってだ。
指が動きゃあいいってものじゃないんだ、しつこく言うが。
要は、センスなんだ。楽曲素材全体をどう解釈し、表現するかという。
楽曲全体を一つの表現材料として、どういう表現に仕上げるか、なんだ。
もちろん、その1回1回ごとのリアルなプレイ、そのものとしてね。
うーん、これ以上うまい言葉が見つけられない。
うまく言えないけど、そういう、もっとスケールの大きいものなのだ。

だからこそ、逆に、面白いのだ。
正直、脳が、ものすごく疲れる。
でも、その疲労感もまた、面白いのだ。


その上で、最初の、焼きそばハンバーグの話に、ぐぐぐーっと戻ると。
(相当戻るね・・・汗)
私のような素人が聴いても、とっつきやすいものというものは、どうしたってあると思う。
いわゆる、万人ウケする、ってやつだ。
ある意味、素人だからこそ、深い意味合いも持たず、単純に好き嫌いって感覚だけで、無邪気に軽い気持ちで立て分けてしまうものだ。
もちろん、専門的に追求している人たちに言わせれば、好き嫌いなんてワガママな気分で曲を選り好みしている場合ではない。
しかし、私はどこまでもシロウトだ。
身の程を知っている。
シロウトだからこそ、楽しみ方もまた、素人のレベルで、一歩一歩階段を登るのを楽しんでいる。
素人の自分が、大家の名曲に少しでも親しもうとする態度としての話だ。
どんなに聴きやすくても、名曲は名曲。
その奥深さは計り知れない。

鐘は、小さく打てば小さくなるが、大きく打てば大きく鳴る。
名曲もまた然りだ。
小さく打てば、打ったなりの楽しみ方はできる。
それはそれでいい。
素人の本人なりに楽しめるのだから。
ただ、素人がどんなシャカリキに大鐘を打とうったって、スケールの大きい、壮大な響きは出ない。
それをもし本気で出そうとするならば、それは、長い道のりだ。
才能だって、当然、求められる。


・・・とまあ、いちいちリキんで豪説をぶって、マジになっちゃってたらキリがないので・・・

あえて、焼きそばだ、ハンバーグだと、軽口を弄じてしまうのは、正直、照れ隠しでもある。
まるで才能のない私程度のど素人が、名曲をどうこう論ずるなんて、あまりにも、おこがましい。
そもそも、弾いただ弾けないだと論ずることさえ、憚られるくらいだ。
ただ、そんな凡庸な私でも「名曲ってなんとなくいいね」ってことくらいなら、おぼろげには、わかる。
そういう意味でのことだ。
別に、名曲を愚弄するつもりは、微塵もない。
念の為。

はっきりいって、インベンションの1番だって、本当に優れた演奏に至るには、私の練習量では全然足りない。
それは、弾けば弾くほど痛感する。

なぜ、プロのピアニストが、1日10時間以上も練習に専念するのか。
自分で真似してみてば、一番よくわかる。
その理由が、よりはっきりと見えてくるはずだ。

ただ、少なくとも、音楽の世界の奥深さを教えてもらえるきっかけとしては、とてもいい題材だと思っている。それだけは、素人の私でも、わかる。


まとめ。

ま、あまり重々しい話で終わっちゃうとなんなので。
最後は、さらっと終わらせましょうか。

ともあれ、バッハの軽やかな長調の曲って、私は大好き。
いつか、一生涯のうちに、イタリア協奏曲、弾けるようになりたいなぁ。
遠い憧れですけどね。

ちなみに。
こんな動画を思い出しました。リンクを貼っておきます。

私は、この動画の徳永さんのような才能も粘りもない。
特に憧れてる大目標もない。
でも、一生涯のうちに、せめて自分自身が納得できるような演奏が、1曲でもできるようになりたいな。
この一生で叶えたい、ささやかな夢のひとつです。

2024.11.2

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ぼっちスト・茶凡頃(ちゃぼんごろ)
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