コーヒーの背景に想いを馳せながら、味わえる贅沢に感謝したい
今日もコーヒーネタね。
グアテマラ・アンティグアという名前の豆が、最近特にお気に入りだ。
ちょっと前まではダークローストのものとお店オリジナルのものを交互に飲むことが多かったのだが、最近は、エチオピアやグアテマラといった、国の名前が冠された豆の香りに惹かれることが多い。
今の時期はもちろんアイスにしたくなるのだが、落としたての最初の1杯は、どうしても、ホットでそのまま飲んじゃう。
どんなに暑い季節でも、これが、とにかくたまらなく美味しい。
ある映画で、「飲み物ではなく麻薬だ」とたとえていた。
それはエスプレッソの話であったのだが、言いたいことはわかる。
それはともあれ、脳裏の芯からマッサージをしてくれるかのような
まさに酔った心地をおぼえさせてくれる。
ところで、これらのコーヒーの産地について。
snsだの映画だので、興味がてらあれこれ調べてみたのだが。
とにかく、複雑そうな事情が、まさに山積している。
異国の人々の数々の苦しみの上で、私ごときが能天気に楽しませてもらってる現実を知ると、なんだか後ろめたさというか、罪深さすら感じる。
というか、きっと私は、真実の一部分しかまだ知らないのだろう。
真実というものは、概念とか漠然としたものではなく、この世界に、地球上に、もっと大きなスケールで宿命的にのしかかり、からみついているものなのだ。
でも、だ。だからこそ、だ。
経済的にも、国情的にも大変な苦労を強いられてきている人たちにも、
何か、報われる時代が来て欲しいと思う。
現実は、私が想像するほど甘っちょろいものではないのかもしれない。
それでも、人々の苦しみが、取り払われる時代が来てほしい。
コーヒーの香りを、贅沢感と感謝、そしてほんのわずかな罪悪感と共に
満喫させていただきながら、
そんな夢のような未来に、期待してしまう。
そして、今の自分の立場で、何かできることがあったらいいな、と
祈るような気持ちと親近感を込めて
見知らぬ国の人々たちのことを思い浮かべてしまうのだ。
2024.8.17