指遣いの悩み。どこまで原曲に忠実に学ぶべきか。自己流はやはり危険か。(素人ピアノ日記)
バッハの初級曲を練習してる。
指遣いが書いてある楽譜を購入して、今、コツコツ練習してるんだけど・・・
うーむ、どうしても、今まで弾いていた指遣いのクセが抜けない。
4の指でやるよう指示されているところを、どうしても5の指でやってしまったり、とかね。
今まで自己流でピアノソロとか弾いていた時、どうしても指を次の音に追い付かせたくて、変な指遣いをしてしまうことがある。
自己流運指・その1
まあこんなもの紹介しても、あまり意味がないのだが、よもやま話がてらに。
例えば、Bメロからサビに入る時、サビの雰囲気を盛り上げるため、ドミナントのベース音(左手を)瞬間的にオクターブ下げることがあるんだけど。
これ、私は小指でやっちゃう。
もちろん自己流。
最初はオクターブとばすのは、面倒だし、低い鍵盤は重いし、跳躍した後の音がしっかり粒が揃っていないことがあった。
でも、経験で、今では普通に自然にいくようになってる。
特に、5の指から入るような跳躍って、ハノンとかの教則本ではあまり見たことがない。
だからずーっと、「これでいいのかな?」的な微妙な疑問が残ってた。
自己流運指・その2
バッハの運指を見ていると、一つのパターンの連なりで、計画的に軸となる指で打鍵しているのが、なんとなくわかる。私のような素人でも。
でも、私はどっちかっていうと頭の中にメロディラインをなんとなくイメージしていて、音の高低によって指を使い分けているやり方だ。
例えば、音程が上がっているところなら、反射的に1か2の指でいく場合が多い(右手の場合)
ただ、転回系の音を低い音で添えたい時は、わざと5の指を軸あるいはトップノートに来るように運指する。主音より高い音を添えると、コードはあっててもメロディラインがギクシャクしてしまい、滑らかさを失ってしまうからだ。
他にも・・・
まだまだ、変な指遣いは、いっぱいある。
4と5の指で、指くぐりとか指またぎをやったりとかね。(笑)
指が足りない瞬間、やむなく超スピードで同じ指で隣接音を打鍵したりとか(笑)
こりゃあ、とても模範にはなれないなぁ・・・・
我ながら、なんだかヘンテコリンな指遣いだと思う。
さてさて。それはともあれ。
しかし、バッハの場合、「どうしてここにこの指が来るんだろう?」と、弾きながら疑問に思う箇所が、いくつかある。
また、トリルのところなど、楽譜どおり高い方の隣接音を弾くより、楽譜より低い方の隣接音を弾いている箇所もある。
ちなみに動画snsで上手な人の運指を見ても、やはりそうやってた。
和音の響きから判断しても、どう聞いてもその方がしっくりくる。
どうしてこう、示されているのだろう。
誤記?まさかねぇ。
多くの人たちが長いこと弾いてきているものだし、ちょっと考えにくい。うーむ・・・
とまあ、そんなこんなで。
バッハ初心者の私は、
まだ、楽譜を解読しきれてない。
というのが実のところだ。
うーむ、悔しい。
楽しいけど、悔しい。
ただ、私は別に自己流の運指でなければ弾けないというほど、良くも悪くも手癖が肌についてはいない。
なので、今のところの結論。
楽譜通りの運指と、自己流の2パターンを練習していく。
とまあ、おぼろげながら、そういう調子のいいことを考えている。
そうすれば、いずれこの先、ちゃんとした先生に教わるときも、すぐに修正できるであろう。
(→もう教わるつもりでいるが・・・この飽きっぽい私が、そこまで続くだろうか?笑)
逆に、理屈にこだわるあまり、弾くことを恐れてしまったり、神経質になってしまうのも、「何のためにピアノを弾くのか」という根本的な楽しさから考えると、あまり価値的には感じない。
名人の先生方にしてみれば、邪道と言われるかもしれない。
しかし、まず体で感じながら、まずは楽曲そのもののフレーズ感や味わいを体得していくことを、今のところは、優先したい。
そう、楽曲のいろどりというか、色づかい、味わいを、
「体で感じていく」というステップは、ある意味、具体的な指遣いやテクニック以上に大事だ。
これはホントに個人的な考えであるが、本気で、そう信じ込んでいる。
どんな楽曲にも、「ゾクッ」と鳥肌が立つような、感情が盛り上がる瞬間、場面がある。
もちろんバッハの曲でもだ。
それこそが、ピアノであれ、合唱であれ、その楽曲の楽しさや感動を呼び起こすキーポイント、鍵になっている。
逆に、そこが抜けてしまうと、技能的にどんな優れていようが、面白くない。
盛り上がらない。
きっと聴いている側、合わせて歌う側も、そうであろう。
まさに気の抜けたビール、冷めたピザのようだ。
そこを、バッハならバッハの曲で、まず体で感じる段階、過程というものがやはり必要なんじゃないかな、って思う。
それを感じ取るためには、自己流であろうと、まずは一通り、弾き終えてみるしかないんじゃないかなぁ。
まず、そのステップにまで、自分自身の実力を持っていきたい。
基本のキ、はじめの一歩として。
もちろん、一通り弾けたからと言って、それで有頂天におごるつもりもない。
その先、新たな学びの中でいつでも軌道修正できるように、せめて意識だけでも、融通を持たせておきたいものだ。
そうすれば、原曲の真意や価値が、さらに深くわかる日が来るかもしれない。
2024.9.16
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