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鉄道の雰囲気が、レトロな箱庭にいるような異世界情緒を引き立たせる。(ぼっち旅行記)

昨日行ってきた街で、特に印象的だったのが、鉄道の存在。
「まさかこんなところに」ってところに突然軌道が出現。
それが、たまらなく不思議な感覚を与えてくれる。
なんだろう。
懐かしさいうか。
シュールさというか。
まさに、異国情緒ならぬ異世界情緒。
レトロな鉄道模型のレイアウトの世界に、いきなり迷い込んだような。


住宅街に突然現れる駅。
これまた味わい深い。
ただの住宅街かと思ってた中をくねくね車で走ってると、いきなり駅舎がポツンと佇んでたりする。
まさに、住宅街に混然と紛れ込み、一体となってる感じ。
そのこぢんまりとしたスケール感が、なぜか安心感を得られる。素敵だ。


さらに面白いのが。
線路はあちこちにあるのに、車両と、なかなか出会えないこと。
本数が少ないせいなのか。朝早い時間のせいなのか。
「ホントにここ、電車走ってるの?」と疑問や想像を掻き立てられる。
ちなみに、よそのある街では、ひっきりなしに路面電車が次から次へとじゃんじゃん押し寄せていた。それはまたそれで、独特の楽しい光景ではあるのだが。
それとは真逆に、今回は結局、線路とたくさん出会った割には1編成も電車を見なかった。
何も走っていない、線路と架線だけの軌道、
それが、何だかワクワクさせられる。


そういえば、昔住んでいたある町にも、こんな雰囲気の線路があった。
そこはもっと列車本数が少ない。しかも貨物線のみ。
架線もない単線の軌道が、柵も張られてない土手の上に、延々と伸びていた。
こどもの頃だったから、よくその線路の上を友達と歩いたりもした。
噂だと、早朝に1日1本だけ、貨物列車がディーゼル機関車に引かれて通るとのこと。
結局、そこに住んでる間、その列車を見たことを一度もなかったのだが。

そんな昔の思い出も、ふと頭をよぎる。


車両が走ってない線路というのは、それだけでなんとなくミステリアスだ。
なぜか、こども心というか、遊び心がくすぐられたりする。

普段、そこまで鉄道というものに興味を持っているわけではないのだが。
今回は、鉄道の存在のおかげで、なんともいえない、不思議な気分を体験できた。

2024.9.23



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