見出し画像

ぼっち旅のあしあと③。石川の巻。

今回は、金沢に行った時の記録です。
ちょうど1年前の9月。おりしも震災前でした。

ひとことで言えば、とにかく、美しい。

日本人の伝統を味わい感じるのが、京都であるならば。
日本人の血に流れている魂や心、そして逞しさをリアルに感じるのが、金沢。
「これぞ日本人」と言える、文化的な美しさと趣が、ひしひしと感じられます。

日本は元気がない、未来に希望がない、と、巷でとかく騒がれる昨今。
そう落胆されている方は、ぜひ一度、金沢に訪れてみてはいかがでしょうか。
未来への希望、日本人ならではの、独特の感性の体現。
そういうものを思い出させてもらえ、あるいは、誇りに思えるかもしれません。

谷口吉生氏の設計作品。谷口氏は幼少期、金沢に疎開。多感な少年期を過ごしたそうです。
今回は、ここを訪れるのが当初の第一目的でした。
古民家でしょうか。旅館でしょうか。味わい深いです。
犀川大橋、という大正期に建造された橋だそうです。
金沢市民の、ものづくりの情熱や新しき時代建設への息吹が、当時のままに息づいてます。
中心街も、新旧の建物が絶妙に混在しています。
ご存知、金沢城。空が蒼く澄み渡っておりました。
山形同様、金沢も、日本海側は空が綺麗です。
古い学舎をリニューアルし、現在も活用されてます。
ザ・レトロといった感じですね。
知らない世代の映画や看板。
なんだか心が和みます。
大通りから狭い路地を一本入ると、急に視界が開け、広場が出現。
空間の奥性の面白さを感じる街並みです。
サムネでも紹介した、ブロンズのモニュメント。
歴史への畏敬と未来への希望を感じます。
発展しゆく街の姿に心踊らせる少女。
ベレー帽をとオーバーオールの少年。
過去と未来の邂逅、対話という意味合いが、
もしかしたら込められているのかもしれません。
この図書館も、谷口吉生氏の若き日の作品。
海岸。この日も美しい夕景でした。
黄金色に包まれたような壮大な夕空。
訪れる夜空の濃青と夕焼け色のグラデーション。
サムネ写真にしようかどうか最後まで悩みました。

金沢は、旧来の日本文化、とりわけ、ものづくり文化を凝結させたような街。
外国人観光客もとても多かったのが印象的でした。
かつての大戦でも空襲を免れたため、昭和以前の文化財も多数現存してます。
金沢の魅力は、とても、一言では語りきれません。
一回の訪問では、まだまだ見足りないものも数多くあります。
また行ってみたいものですね。

2024.10.18
今回で、投稿200本だそうです。長かったような、短かったような。

いいなと思ったら応援しよう!