【コーチング】ビジョンを描いてみよう
ビジョンを描いてみると自分の意外な面に気づけたりします。
改めてビジョン化してみた
コーチングを行っているBさんとは以前、コーチングの中で新しい切り口で将来成りたい姿を描いてみようという話をしていました。
Bさんのビジョンを描く上で、以前コーチング関連の記事でも書いた「ビジョン・メイキング」をやってみました。
ビジョンを描くための問いかけ
将来の姿、成りたい姿を想像力を働かせてビジョンを描いていきます。
まずはいつ頃を目指しているか?です。
私「自分の将来の成りたい姿になっているのは、何年後ですか?」
Bさん「10年後ですね」
次にその10年後、Bさんが何処にいるのかを想像してもらいます。
私「その10年後のBさんは、どういう場所にいますか?」
Bさん「自宅ですね…実家かもしれません。親の面倒も見ないと」
その場所のBさんの置かれている状況を想像してもらいます。
私「そのBさんの周りには何がありますか?」
Bさん「まだ働いているので、自分の机やパソコン…親をお世話するための用品もありますね」
ちょっと仕事やキャリアの面から逸れてきたようだったので、方向修正します。
私「その頃に達成感のある成果を出しているとしたら、どんなことですか?」
Bさん「メインの仕事以外でサービスを立ちあげている。そのサービスを公開し、フィードバックももらっている」
Bさん「ある一定層の中では話題になって、バズったりしている」
お、ちょっとこれまでのBさんとは違う感じのことが表出されましたね。
続けて聞いてみました。
私「話題になっている中で、誰からどのような反応が来ている?」
Bさん「知ってる人ではなく知らない人からDMが来て、『一緒にサービス作りませんか?』『〇〇を教えて欲しい』など問い合わせやお誘いが来ている」
そのときのBさんの感情面も掘り出してみます。
私「そんな反応に、思わずBさんは声に出してどんなことをつぶやきましたか?」
Bさん「『もっと良いもの作りたいな』『まだ道半ばだし』『求められているものはどういうものかな?』とか、ですかね」
Bさんの周りの人にも注目してみます。
私「Bさんの家族はそのときのBさんにどんな声をかけてくれる?」
Bさん「妻から『すごいね、良かったね!』と言われている。普段、仕事の内容やITの話はしないけど、自分がやりたいことで何か達成することには応援してくれている」
…とここまでで時間となりました。
意外な一面が垣間見えた
一通りビジョン・メイキングをしてみて、Bさんに問うてみました。
私「今日、ビジョンを話してみて、何か気づけたことはありますか?」
そうするとBさん曰く、今までだとこういう資格を取る、こういう勉強をするという手段っぽい話が多く、自分がどうなりたいか?が曖昧だった。今回、自分が成りたい姿になった状態のイメージが具体化したとのこと。
私「自分で意外だったなと思うことはありましたか?」
そう問うと、これまでは何かサービスを出すぞとしか言ってなかったので、周りの反応についてどう言われるかというイメージは持ってなかった。そして一定数には認められたいという自分がいることがわかった、とのこと。
1年近くBさんのコーチングをしていましたが、Bさんの中に「周りから認められたい」「話題になりたい」「バズりたい」という承認欲求の話が出てきたのは初めてだったので、私自身も良い意味で意外な一面が見られて、嬉しかったです。
そして、今回一緒に作ったビジョンをベースに、もう少しBさんなりに言語化を進めてみて、その姿になるために何をすべきかを考えてみるというアクションになりました。
個人的に今回のBさんのケースはビジョン・メイキングが上手くいった方かなと思っています。もっと言えば、コーチングをはじめた最初の頃にやっておいてもよかったかな、とも思いました。
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