【仕事・マネジメント】いつ、どう止めるのか?
止めない限り失敗ではない、と言われることはありますが。
価値創造をずっとやり続けている人たち
最近私は自分で新規事業や新サービスのような自分で価値創造するというより、支援する側に回っていますが、自分の周りには数々新しい事をやろうとずっと頑張っている人がいます。
ある人は何年も同じところを根気よくやり続けている人もいますし、ある人は色々とピボットしながらやっている人もいます。
もちろんそれぞれ本気でやっているので私個人としてはどうこう言うつもりはありません。とはいえ会社という観点から見ると、投資しているリソースがあるわけです。ここが難しいところで、一人で自分の人件費だけでやってる限りはそこまで外野が騒ぐことではありません。(もちろん会社としては外部にキャッシュアウトしないだけでお給料は発生してるわけですが…)
それに投資したら必ずリターンを出せ、という話だとリスクも取りづらくなります。それなりの企業で新規の価値創造にチャレンジできるのは、個々のプロジェクトを個々で評価せず、会社全体でチャレンジし、新規で稼ぐ力を持つ事業を立ち上げられたら会社としてはOKという懐の持ち方ができることがポイントです。
もちろん大出血するような投資は慎重に考えなければなりませんが、そうならないように少しずつ投資をし、分からないことを分かるようにして事業の確度、蓋然性を上げていくのが、リーンでアジャイルな進め方なわけです。
どう目標を握っているかで止め方が変わる
プロジェクトとしてそれなりに投資が発生し、リソースも使う場合には「撤退基準」を決める必要があります。これが曖昧でずっと止めない状況が続いていくとよくいわれるゾンビプロジェクトになるわけです。日に日にプロジェクトのメンバーは疲弊し、最悪何のためにやっているのか?何故止めないのか?すら考えが及ばない思考停止状態になり得ます。
一人で自分のリソースだけで新規の価値創造を探索しているような、会社として何某かの投資を約束するようなプロジェクトになってない場合には、もはやその本人がどこまでやりたいか、になってきます。ここはマネジメントとの相談ですね。マネジメントとどのような目標を半期もしくは年度で握っているか次第です。
ここもどの市場や顧客といったターゲットの領域を決めてやることを握っているのか、領域によらずやるのか、そこも自分の所属する組織のミッションとどう絡めているかで決まってきます。決まった領域にやるのではなく、価値創造することが本質的な目標から一つの領域に拘り過ぎず、次の探索に向かう方が自分の目標を達成するためには良い場合もあります。
納得して止める、学びを得て止める
プロジェクトとしてキッチリ撤退基準を決めて止める場合の止め時、個人の信念でやり続けているときの止め時、様々な止め時がありますが、いずれにせよ誰かに止めさせられたという自分軸ではない判断ではなく、自分自身がどれだけ納得して前向きに止めるか、が次に繋がるものになるかと。
そして止めたときには、何が問題だったか?何を学び、次に活かせるのか、というふりかえりも重要です。止めるなら、ただ止めない。まさに転んでもただでは起きないというのが、新規系で価値創造をしている人には必要なマインドなのです。