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【コーチング】良い「問い」をする Part3

認定コーチを取得したので、それまでの学びなどをまとめていこうと思います。

ここで扱う内容は、コーチ・エィ アカデミアさんのクラスとしては「効果的な質問」というモジュール名のクラスになります。

【コーチング】良い「問い」をする Part2の続きです。

問いのチャンク(かたまり)

ものごとを捉える切り口の大きさをチャンク(かたまり)といいます
「チャンクが大きい」というのは、抽象度が高く全体的なイメージ
「チャンクが小さい」というのは、具体的で詳細なイメージ
になります。

チャンクの大きさは扱うテーマによって向き・不向きがあります。
ブレインストーミングのように大きなテーマを扱い、みんなで発散させていくことで新しいアイディアを生み出す場合には大きなチャンクが向いています
小さいチャンクで扱ってしまうと具体的過ぎて発想が広がらず、議論が行き詰まってしまいます。

目標を決めて行動計画を具体化するときには、小さなチャンクで扱うのが向いています。大きなチャンクで扱ってしまうと行動内容が漠然としてしまって、どう動き出せば良いか迷ってしまいます。

チャンクダウン

相手が言ったことが抽象的だったり、曖昧だった場合にはチャンクダウンする問いによってチャンクを小さくしていくことで、具体的で明確にしていきます。これにより何をすればよいかが分かり、行動に移せるようになります。

例えば、クライアントから、
「部下がなかなか育たない」
といわれたときに、これだけだと問題が見えてきません。
ここで、例えばコーチから
「部下が育たないとは具体的にどういうときに思ったのですか?」
「部下が育たないと感じたときの事例や出来事はどんなことですか?」
「あなたにとって、部下が育つとどのようなことが起きますか?」
などを問いかけると、相手は考えを巡らし、具体的な状況や問題が見えてきます。

チャンクアップ

チャンクダウンの問いによって、より具体的に詳細な情報が見えてきます。しかしそこばかりに目を向けすぎると、逆に相手の全体感が取られにくくなったり、本来の目的を見失ったりすることがあります。

例えば職場改善の目標を持った部下が、日々取り組んでいるうちに本来の目的を忘れ、やること自体が目的になってしまっては意味がありません。本来の目的を思い出させる、今向かってる方向が目的や目標に合っているかを確認するときに大きなチャンクで問いかけることを、チャンクアップといいます。

例えばこんな問いです。
「今あなたがやっていることは、あなたの目指す姿に関係がありますか?」
「これまで話してきたことを、改めて一言でまとめると、何と言えるでしょう?」
などを問いかけると、目的や目標などに向き直ることができます。

スライドアウト

スライドアウトとは、問いの答えに対して、その答えを一旦横に置いて、他のテーマで対話を進めることです。

これは相手からの情報を深く掘り下げるのではなく、広く情報を聞いていくときに使います。まだコーチングで取り扱うテーマが決まっていないときに幅を取って聞き出し、扱うテーマが決まったところで詳細に聞いていきます。
また、スライドアウトは相手の状況を様々な角度・切り口で聞き出すためにも活用できます

ちなみに、クライアント側もスライドアウトを使うことができます。コーチからチャンクダウンの問いをしたときにそれに真っ向には答えず、別の話題にスライドアウトさせることもあります。
クライアントがスライドアウトを使う場合には、そこを掘り下げたくない、聞かれたくない何かが潜んでいる可能性もあります。その場合にはそこに焦点を当てていくと本質的な問題が見えてきて、目標達成の可能性を高めることができます。
(もちろんそんな意図なくスライドアウトすることもあり得るので見極めは必要です)

おまけ

コーチ・エィではオンラインでのクラスコーチでの学びを自分でログとして残していき、場合によっては一緒に参加しているクラスの人に共有して、新たな気づきにして学びあっていきます。そのログから抜粋して自分の学びや気づきもこのnoteに書いていこうと思います。
(当時書いたものなので、noteの記事と書きっぷりが違うことはご了承ください)

・チャンクダウンは理由を明確にしたり、行動レベルに落としたり。相手の持つ、具体的かつ細かい情報が表面化。
・チャンクアップは本来の目的を思い出させる時などに使う。
・スライドアウトは答えを一旦横に置き、他のテーマで会話を進めること。幅広く情報を聞いていくときに使う。

・チャンクアップとダウンは、寄り目なら広げる、大きい話なら寄せていく。
・ドローンのイメージ。チャンクダウンはズームイン、チャンクアップはズームアウト、スライドアウトはパン。

HAYASHI自身の効果的な質問のクラスの学びログより

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