
【コーチング】目標とビジョン Part3
認定コーチを取得したので、それまでの学びなどをまとめていこうと思います。
現在もコーチ・エィ アカデミアさんでは継続してコーチングを学び中です。
コーチ・エィ アカデミアさんの講習内容の詳細については記載できません。
ただし、概要と私の学びや気づきについて書くことは問題ないと確認済です。
ここで扱う内容は、コーチ・エィ アカデミアさんのクラスとしては「目標設定ビジョン・メイキング」というモジュール名のクラスになります。
【コーチング】目標とビジョン Part2からの続きになります。
コーチングで扱う目標
コーチングにおいての目標設定は、相手の主体性を高め、自分自身で考え、設定することを促します。
実は普段から自分が何者で何を実現したいかと深く考えている人はそれほど多くなく、多くは会社の組織の中で上司から命じられる目標をそのまま受け入れたり、とりあえずできそうな身近な目標を設定したりしています。
そして、周りからこうしろああしろと言われたことや何となくできたらいいなと思っているレベルの目標を自分の「やりたいこと」として話をしています。
深く考えて目標設定できてない人に「何を手に入れたいか?」を問いかけると主に以下2点で話す傾向があります。
・Hope to型の目標(憧れの目標)
・Have to型の目標(しなければならない目標)
それに対してコーチングで扱うべき目標は、「Want to型の目標(真に達成したい目標)」のみです。
Hope to型の目標(憧れの目標)
Hope to型の目標とは、本気で思っている目標ではなかったり、漠然と将来の夢として考えているような目標です。
決して夢や憧れを否定はしませんが、それをそのまま目標として扱っても達成するのは難しいでしょう。なぜなら、心底手に入れたと本気で思っていなかったり、内心は実現しないだろうと思っていたりするからです。
コーチングの目標設定おいて、コーチは相手が本当に達成したいと望んでいるのかを観察し、本気の目標なのか思いつきなのか、憧れなのかを見極める必要があります。
それを確かめるために、次のような質問をしてみましょう。
・何故、その目標を達成したいと思っているのでしょうか?
・それが成し遂げられると何が起きるのでしょうか?
・その目標を達成することは、あなたの人生においてどのくらい重要なことでしょうか?
・その目標を達成するために、これまでどのような行動をしてきましたか?
・達成できなかったときにはどうしようと思っていましたか?
・その目標について、普段どれくらい時間を割いて考えていますか?
特に最後に挙げた、「その目標について、普段どれくらい時間を割いて考えていますか?」…つまり、「目標に対して考え、向き合ってる時間」は達成したいという本気度を測る指標にもなります。
たとえば、相手に次回のコーチングまでの宿題として、本当にやりたいことが問い続けることをリクエストして、次回のコーチングで確認します。コーチングとコーチングの間には考える時間があるはずですので、改めて「考えてみてどうだったか?」「どれくらいの時間を目標について考えたか?」を問いかければその本気度を回答から捉えられるでしょう。
Have to型の目標(しなければならない目標)
上司から脅された、昇格降格に影響する、査定に響く…
このような背景から設定された目標は、達成しないとマイナスの事象が発生するであろうことを回避する目標であり、本質的な目標設定にはなっていません。
仕方無くやる、マイナスになるからという動機付けや義務感、べき論で発生するものがHave to型の目標になります。仕事上はHave to型の目標が必要な場面はありますが、より一層高い目標達成を目指すならWant to型の目標である必要があります。
Have to型の言動になる大きな要因は「他者基準」による仕事の捉え方であるからです。会社がこうだから、上司がこうだからと他者を自分の行動基準としているとHave to型になりがちです。
特に重要なのは、上司やリーダーのあり方であり、そもそも上司やリーダー自身がWant to型で仕事に取り組んでいるかというところです。上司やリーダーが日常的にHave to型であると、メンバーにWant to型を求めるのは困難です。
これはコーチ自身の姿勢や目標の捉え方にも影響するので、コーチ自身も意識する必要があります。
Want to型の目標(真に達成したい目標)
Have to型はマイナスを回避するために必要最低限のことしかやらない姿勢になることが多く、得られる成果に限りがあります。
しかし、Want to型は基本的にプラスを得ようと次から次へとできることを探していくため、高い成果が期待されます。
よって、組織によってトップダウンの目標が落ちてくるにしても、上司は部下のやりたい目標をコーチングにて明らかにして、その「やりたいこと」と「やるべきこと」の繋がりや重なりについてアライメントをとりつつ、考えさせる時間を取ることが重要です。
続きます。
※今回はおまけはお休みです…