【アジャイル】「ふりかえり」は今後も続いていくのか?
1年間、毎月ふりかえりをしていたメンバーたちは体制変更で離散します。
4月からはバラバラの組織へ
今年度、現在所属している部署では毎月ふりかえりをしてきました。
その辺についての記事もいくつか挙げていました。
去年4月の始め、異動したばかりにはアジャイルな働き方は要らないと一蹴されてしまいましたが、何とか月1回の「ふりかえり」だけはやれることになり…
やっていく中で「ふりかえり」がマネジャーにとっても価値を見いだし始め…
実際に改善の起点になってきた、という話を書いてきました。
私個人としては来年度も続けていくつもりはいましたが、なんと今度の4月に今の組織のメンバーはみんな別々の組織に離散することになってしまいました。よって、3月末に行った月イチのふりかえりが今のメンバーで行う最後のふりかえり会となったわけです。
来年度、ふりかえりをどうしていくのか?
さて、メンバーは散けてしまい、それぞれ新たなチームに所属していきます。マネジメントも元々のマネジャーとは違う人となります。
3月のふりかえりの後に、少し時間をもらって下期の半年間の月次ふりかえりの「ふりかえり」をまとめてやってみました。その場で、各人に問うてみました。
「異動先でも、ふりかえりをやりますか?」
「もし、ふりかえりに価値を感じているなら、異動先でも続けませんか?」
そしてそれぞれからコメントをもらいました。
結論からいうと、「異動先では続けられるか分からない」ということでした。
Aさん曰く、
「普段の週例で話していることを毎月改めてふりかえりで話しているように思う。異動先でそれを自分自ら提案して、チームでやるということはしないだろう」
「しかし、ふりかえりするときの観点や切り口は参考になる。自分でふりかえるときには使えそう」
Bさん曰く、
「異動先のマネジメントスタイルによるのでどうなるか分からない」
「自分からやりましょうとは言わないと思う」
そしてマネジャーだったCさん曰く、
「今度は組織を持たない。ただ、OJTなどで育てていく人に対してふりかえりをやってもらうことは効果的かもしれない」
私は次の組織は、ガッツリ組織的なアジャイルをやっているチームなので言わずもがな、ふりかえりなどアジャイルのプラクティスはやっていきます。ただこの1年、ふりかえりには価値を感じてはいただけたのですが、それを自ら主導してやってみようというモチベーションまでは形成できなかったかなと。
その原因もちょっと考えてみましたが、「ふりかえり」を「月1回」で「私がファシリテーションして」やること自体は、そこで気づきを得て組織の改善というものが動くのですが、頻度と主体性の問題で浸透まではしないのだなと思いました。
これが月1ではなく2週間だったり、(拙くてもよいので)ふりかえりの場のファシリテーターを輪番で各人全員が体験していたら、もしかすると変わっていたかもしれません。元々があまりアジャイルな組織運営ができなくて、ふりかえりだけ、私主導でという条件でようやく始めたことだったので仕方が無いかもしれませんが。
同窓会的な「ふりかえり会」はアリか?
以上より、ふりかえりする文化の定着はできなかったのですが、先のBさんからはある提案をもらいました。
「次の組織ではふりかえりをできなくても、またこのメンバーでたまにふりかえりをしませんか?」
「組織はバラバラだけど、担う役割は似ている。そこで互いに気づきやノウハウを共有できそう」
これは面白い提案でした。基本的にふりかえりなどアジャイルのプラクティスは同じミッションを持つプロジェクトチームや、組織で行うのが普通ですが、同じ「役割」のメンバーでふりかえりをするのはどうかという提案でした。
まあ、元々個人商店的で各自が別の仕事を持っててシナジーが生まれにくい中で、同じ組織ということでやってきたふりかえりでしたので、チームという括りでふりかえりをしなくても各人持ち帰れるものがあるかもしれません。
ただ、やはりアジャイルの醍醐味は「チームで動き、チームで改善し、チームが成長する」だとするとちょっと本質とはずれている気もします。
とはいえ、コミュニケーションの場として「業務外」で来年度以降ちょっとやってみようかと話にはなりました。
ともかく、我慢強く1年間続けられたのは良かったです。
まったくゼロではなく、少しではありますが、アジャイルによる変化の傾きは付けられたと思っています。
※おまけ:これもふりかえりアンチパターンになるのかしら??
タグだけ打っておこうかな。
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