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【仕事】oViceを使ってみた
なるほど、カンファレンスやセミナーには使ってみると面白いかも。
リモートでの大型セミナー
先日、社内でDXやテック系のセミナーが何日間にわたって実施されました。
実施主管のグループ会社が各都市にあり、今のパンデミックの状況もありフルリモートでの開催で、複数のセミナーやワークショップを並行して実施する形式でした。
リモートでのセミナー開催は最近ではいろんな所で行われますが、その場合多くはZOOMで実施されており、セミナースケジュールが組まれ、それぞれのセミナーに参加するZOOMのURLが設定されてそこにアクセスして視聴するのがよくあるスタイルかと思います。
社内で行われたセミナーで一つ私もコマを持ったのですが、面白かったのはZOOMではなく、oViceというものを利用して行ったことでした。
セミナー会場にいるようなユーザーインタフェース
oViceとはどういうものかは、実際の製品サイトを見てもらった方が細かく分かりますが、端的にいうとオフィスやセミナー会場のようなリアルな場を仮想的に再現したユーザーインタフェースで、他の人たちと同じ場に入り、会話をしたりできるリモートコミュニケーションツールになります。
特徴的なのは、その仮想的な場に自分の位置をアイコンとして配置するのですが、会話できる範囲が決まっており、お話するときには話したい相手のアイコンの近くに寄って会話を始めるようなインターフェースになっています。
会話できる範囲が決まっており、その範囲内に入っている複数の人と会話をすることができますし、カメラオンにすれば顔を見せて話もできますし、ZOOMのように資料共有などもできたりします。会話できる範囲から外れると声も聞こえなくなります。
セミナー形式だと会場を作って、ミーティングオブジェクトという登壇者用の場所に自分のアイコンを接続すると、その会場で声の聞こえる範囲を決めて、その範囲に入った人全員に音が聞こえるようになります。
面白いのはそのミーティングオブジェクトの位置から離れると声もどんどん小さくなっていく仕様になっており、実際のリアルのセミナー会場の聞こえ方を再現しています。
リアルとデジタルのほどよい融合
面白いなと思うのは、リアルな会場のような仕切りがないので、緩やかに会場入りができるので、セミナーのタイムテーブルで時間きっかりには始めるにしてもその準備中とかにミーティングオブジェクトに繋いでいると雑談も全部聞こえる点です。
私は意外とその状況が好きで、登壇したセミナーでも主催者の人と自分が喋る前の準備段階から雑談しながら時間になったら始めるという流れであまり緊張もしなかったですし、その雑談中に自分がセミナーの中で話す内容だけではないアドホックな会話を会場に来ている人に聞かせることができて、楽しい体験ができたなぁと思います。
また、これがデジタルの良い所なのですが、セミナーで喋りながらアンケートを取ったり、ワークショップを行うためにデジタルコラボレーションツールのMiroを使ったのですが、oViceに埋め込むことができるので会場に来て私のセミナーを聞いている人はMiroにアクセスして付箋で感想を共有するなどもできました。
正直言うとリモートのセミナーでわざわざoViceのようにリアル会場を仮想的に再現する必要があるのかな?とちょっと疑問なところもありましたが、慣れてみるとなかなか面白い体験で、今後oViceでセミナーやカンファレンスをやるのも全然アリだなと感じました。
oViceはバーチャルオフィスやバーチャルセミナーの使い方が多そうですが、今後音質が良ければフジロックのような会場を複数用意したライブイベントもできそうですし、学生同士の交流も想定した大学の授業など様々なシーンでも活用が増えてくるかもしれませんね。
(既に事例としてスクールやイベントの利用もあるようでした)