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【仕事】もうちょいピリッとスパイス効かせたい

アウトプットとしては良いけど、普通すぎるともっと尖らせたくなりますよね。

みんなで作ったインセプションデッキ

会社のとあるプロジェクトでインセプションデッキを作ろうということになり、コアのメンバー数人でオンラインで集まってブレストしました。

この時のインセプションデッキは開発のインセプションデッキではなく、以前にもご紹介した組織アジャイルのインセプションデッキです。

最初はとりあえず集まってアイディアだしをしていたのですが、発散しすぎるので私がまずたたき台を作って、そこからみんなでディスカッションしながら洗練化していく流れとしました。

そのときのことは、このたたき台の話と繋がっています。

何回か集まってやっているうちに、一つ良さそうなインセプションデッキにまとまりそうになりました。私自身もこれで良いかなと思っていたところ、一緒にやっていたメンバーからこんな意見が出ました。

「良いんだけど、もう少しピリッとさせたいなあ」

誰にでも言えそうな「平たい」エレベーター・ピッチ

私としては早く着地させたかったのもあったので、そのままでも良いかなと思ったのですが、色々話をしてみると確かに何か物足りないものを感じました。

インセプションデッキの中でも「エレベーター・ピッチ」と呼ばれるところが、誰でもいえそうで強弱があまり付いていない「平たい」言葉になっているという意見でした。

エレベーター・ピッチは、仮に社長や決裁者とエレベーターに乗り合わせて、相手がエレベーターを降りるまでの数十秒の間に、プロダクトやプロジェクトの説明をわかるように喋りきるためのフレームです。

確かに平たい言葉だと印象に残りにくく、かといってあまり尖りすぎると理解できないので、丁度良い言葉の使い方が必要ですし、エレベーターに乗っている間に話し切れる適切な文章の長さである必要もあります。

ではどうすれば「ピリッと」するのか…
いろいろ悩みましたが、他のメンバーにもそれぞれエレベーター・ピッチを作ってきてもらって発表し、ピリッとポイントをディスカッションしようとなりました。
私は叩き台作成とまとめをしたのもあり、他の人の刺激が欲しいので、今回は私は作らず、各メンバーの新しい切り口に期待することにしました。

みんなが共感するピリッとポイントがスパイスを与える

みんなそれぞれでエレベーター・ピッチを作ってきてもらうと、これがなかなか面白いのです。

各メンバーがピリッとさせて入れてきたキーワードやフレーズが見えてきます。
概ね、元々のエレベーター・ピッチとは言っていることはそこまで変わらないにしても、それぞれがピリッとスパイスを加えたところは絶妙な表現だったり、さらに自分たちが目指していることに当てはまるようなことを一言で言い表していたりと、なかなか発見が多かったです。

なによりこれを元手にディスカッションが捗るし、盛り上がる。
これは共感できる、これは是非入れたいよね、と表面的なものではなく、このワークのメンバー全員の心に響く言葉やフレーズが浮かび上がってくるのです。

みんなが共感できるキーワードやフレーズが3個くらい出たところで、元々私が書いていたエレベーター・ピッチにうまく組み込んで馴染ませることで、前よりもかなり心にグッとくるような(ピリッとスパイス効いている)エレベーター・ピッチになりました。

それにしても、アイディエーションやファシリテーション、ワークショップに慣れている人達でやったので、方向性を決めたらサクサク進むのが気持ち良かった。
協力していただいたメンバーにも感謝です。


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