【コーチング】すぐできる「承認」
日頃からクライアントや部下に「承認」してますか?
承認といっても、文書や議事録、経費や予算の承認のことではありません。
コーチングでいう「承認」は「アクノリッジメント」のことです。
以前、アクノリッジメントには4種類あると書きました。
存在承認
行動承認
成果承認
成長承認
特に普段からできるアクノリッジメントは「存在承認」「行動承認」になります。
そして承認と褒めることは異なります。
あくまでも「事実」を伝えることで相手を承認するのです。
「褒める」ことは、そこに「評価」が入ってしまうためです。
存在承認は、日々の声かけや雑談の中でもできます。
(わざわざ存在承認をするために、1on1や面談するのが必須ではありません)
「今日はお客様のところへの外出なんだね」
「いつも早くから来ているよね」
「連絡入れてくれたんだね」
など、相手の状況を言葉として伝えることで、関心を持っている、存在に気づいていることで存在承認をします。
行動承認は、存在承認よりかはもう少し踏み込んでおり、良い行動や成果に繋がる行動に対して見逃さずに伝えることです。
これは相手も気づいてないことがあります。
最近気づきがありました。
この行動承認は、コーチング以外でも講義や会議などでも活用できます。
コーチングのクラスでもクラス講師が、受講生に対して問いかけをして、誰か発表を求めることをします。
しかし、多くの場合、率先して手を挙げて発言する人はあまり多くありません。
その中で、最初に手を挙げた人、早くリアクションしてくれた人に対して講師が、
「手が挙がりにくい中、一番に発言いただき、ありがとうございます」
「早いリアクション、いいですね。どうぞ」
とアクノリッジメントをしたのです。
講義や会議の流れの中で、さらっとアクノリッジメントすることで、発言した人はその場に貢献できた感じを得られます。発言することを躊躇している人への障壁を取り除き、場が和むというか、発言しやすい雰囲気を創り出します。
ちなみに、早くリアクションすることも効果的なアクノリッジメントです。
メールの返信、社内チャットへの返信への素早い応答(すぐに答えられない内容なら「後で返信します」というだけでもOK)、チャットやSNSへ一番に素早く反応する(いいね!する)ことも、アクノリッジメントになります。
たった数秒、たった数センテンスのアクノリッジメントを、普段の会話の中に入れ込むことで、相手との信頼関係を築くための積み上げをすることができるのです。