【アジャイル】自分の組織スクラム運営を見直してみる(経過編)
見直してみて2週間経ったのでふりかえってみます。
組織スクラム運営の見直し
なんとなく上手く行っていなかったと感じている組織スクラム運営でしたが、対策編で書いたことをやってみました。
10月からこの見直しをしたのですが、改めて整理しておくとこのような内容です。
ファシリテーション担当を自分以外にも回してもらう
ふりかえりでムリしない
ムリにスクラムしない
ガチガチのガチなスクラムをストイックに本来はやるべきかもしれません。でもムリをしても仕方が無いし、本質的には最小のリソースで優先度の高い価値の提供を最大化すること、そしてカイゼンによりチームをより良くしていくことです。
対策は機能したか?
ファシリテーションを自分以外が担当
これまでずっとプランニング、デイリースクラム、レビュー、ふりかえり全て私がファシリテーションをしていました。たまに出られないときはお願いはしていましたが、ある期間通しでやってもらったことはありません。
今回チームの一人のメンバーに全てのファシリテーションを任してみました。そこで私が気づいたことは、以下です。
これまで私がやっていたのを見てたお陰か、ほとんど任せることができた
自分が回さない分、発言や言語化に意識が向き、いつもより気づきもアウトプットも多く感じた
メンバーで自ら進め方の工夫をしてくれてそれがうまく機能した
「やってみせ」じゃないですが、あまり私から示唆やアドバイスをしなくても大半は進めてもらえました。
また、ずっとファシリテーション担当をしていると場を回すことに集中し、なかなか自分の意見の表出やディスカッションに気持ちが向きにくかったのですが、安心してファシリテーションをお願いできたので自分の思考も回って、これまで以上に発言や言語化ができた感触です。
加えて、今回ファシリテーションをしてくれたメンバーはデイリースクラムのときに各人ちゃんと口を開いて話すように促したり、自分なりの工夫をしてくれていたのは嬉しかったです。
ふりかえりでムリしない、ムリなくできた
このふりかえりも先程のメンバーにファシリテーションを回してもらいました。事前準備については私も協力して一緒にはやりました。
そして1時間という限られた時間内でふりかえりをするために、事前記載をお願いしているのですが今回(たぶん初めて…)全員がちゃんと開始前に事前記載(YWTのY)をしてくれていました!
そのおかげで余裕のあるふりかえりができ、さらにこれまでできてなくて今回お願いをしていた「ふりかえりのふりかえり」までちゃんとやることができました。
出てきたアクションについても、ちゃんとバックログにタスク化しようという意識もチーム全員が持つようになっていました。たくさん挙げず、1〜2個絞ってやろう、アクション系ではなく日々の習慣系はちゃんとワーキングアグリーメントにしよう、それも追加ばかりせず見直そうという話も出ました。
これが継続できるかどうかですが、ひとまずムリせずふりかえりはできたのでよかったかなと思っています。
ムリにスクラムしなくてもタスクは回る
スクラムやスプリントという言葉は使わず、カンバンボードでタスクを回すようにしました。それでもデイリースクラムやタスク出し、タスクの刈り取りの時間は取ることにしたのでイベントとしてはほぼスクラムです。
でも気持ちが軽くなったのか、型にはめなくしたのがよかったのか、うまく機能した印象です。スクラムでやっていたときは2週間で最初に2時間のプランニング、終わりに1時間のレビューをしていました。今回は週の始めにその週でやることを1時間で出し、週の終わりに30分でタスクの確認をするようにしました。
デイリースクラム(朝会)でタスクの確認をちゃんとするようにしたのも効果があったようです。また、メンバー各人の持つタスクを細かいプロジェクトで分けてバックログで管理していたのを1枚にしたのも良かったのかもしれません。
1枚にするとみんなのタスクが一覧して見られるので、チームとして何をすべきかがぱっと見分かります。タスクが多いと誰がどのタスクを持っているのか分かりにくくなるかな?と思いましたが、ツールの機能で名前でフィルタすればよいので特に問題になりません。
まあ、1週間スプリントの組織スクラムと言ってしまってもよさそうですが、スプリントゴールで時間を取るのではなく、1ヶ月の単位でゴール設定をしてタスク出しと刈り取りは1週間で回していくという「スクラム崩れ」でもうまく行っているなら良しかなと思っています。
まだ1ヶ月なのでもう少し回してみる
やり方を変えてまだ2週間しか経っていませんが個人的には上手く行っている感触です。もちろんこれまで半年間組織スクラムをやってきたという経験もあるため、それを下地にやり方を少し変えてもうまく適応できているだけかもしれません。
ただ、良くなっていくこと、良くなり続けることはアジャイルではとても大事なことです。もう何ヶ月か回してどうなるかを見ていければと思います。
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