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無言で「帰ってきた義経」鎌倉殿の13人


大河ドラマは実家にいた頃、父が好きなのもあり毎週家族で見ていました。

結婚してからは、時代劇は大好きだけど大河ドラマだけは嫌い(剣客商売や仕事人が好き)な夫とのチャンネル争いに負け、見れずにいてからはかなり大河ドラマとは離れて過ごしてました。
少し前まではワンオペにつき時間が取れず録画する気力もなく。

「いだてん」で宮藤官九郎さんが脚本と聞き、これは見るしかない!とまた見始めました。

そして今回の三谷作品。
三谷さん、基本好きなので見るしかないと欠かさず見ています。

そして昨日の回。
とうとうこの日が来てしまった。

菅田将暉さんの義経を楽しみに見ていた方はほとんどの方がそう思ったのではないでしょうか。
私もそのうちの一人です。

弁慶の有名な、矢が刺さっても仁王立ちのシーンもなく義経のセリフだけで想像させる所がいつもの大河と違うところですよね。

今まで名場面と言われてた有名な戦のシーンを流さず、それまで視聴者に刻み込まれてきた印象で見せる。
(壇ノ浦は戦シーンありましたが)

打って変わって義時の気持ちの動く出来事、例えば上総介が暗殺されるシーンの描き方は逸品でしたしドラマでした。
この頃からそれまでのコミカルが狭間に見える感じからガラッと作品の色も変わったような気がします。

鎌倉時代はよく人を殺す時代だったのですね。
本当に死なねばならないのか…という人物ばかりが殺されてる印象。

義高殿が殺された回からはもう三谷作品というのを忘れて見終わった後の喪失感に包まれながら、義時の頼朝からの命と助けたいの間で揺れ動く心情の移り変わりにゾクゾクしながら見ています。

菅田将暉さんの義経とても良かったです。
渋谷将太さん演じた「麒麟がくる」の信長と同じ目がキラキラしてましたね。
多分沢山の方々同じ様に感じたかと。

戦上手な二人。
兄に褒めてもらいたかった義経。
両親に褒めてもらいたかった信長。

やっと鎌倉に戻った無言の義経に語りかける頼朝のシーンは涙なくしては見れなかったです。

田中泯さんの凄みも堪能させてもらいました。

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