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乳幼児期からの創造的保育  〜レッジョ・エミリアが導く創造的な学びとは〜


世界の保育で、いま注目を集めているレッジョ・エミリア。イタリアで生まれたこの教育アプローチは、子どもを「有能な存在」として捉え、その創造性を最大限に引き出すことを大切にしています。

JO BLANCOでは、なぜレッジョ・エミリアの実践に惹かれたのか。

それは、子どもの中にある「知る力」「探求する力」「表現する力」を改めて実感し、大切に育みたいと考えたからです。例えば、光の中で手を動かす赤ちゃんの姿。これは単なる反射的な動きではなく、光という現象に興味を持ち、自分なりに関わろうとする知的な探究の始まりなのです。

乳幼児は「ただ待つ時期」「単に見守るだけの時期」ではありません。誕生した瞬間から、世界を理解しようとする能動的な存在なのです。

指先で確かめ、全身で感じ、眼差しで捉える。乳幼児期の子どもたちは、このように感覚を研ぎ澄まし、環境との対話を重ねています。そして私たち保育者は、この対話に寄り添い、共に発見する存在でありたいと考えています。

茶葉を使った探究。握ったり、落としたり、香ったり。

それは時に、子どもの「たたく」という行為に「音を探求している」という意味を見出すことかもしれません。または、同じ動きを繰り返す姿に「検証している」という学びを感じ取ることかもしれません。

レッジョ・エミリアの実践は、このような子どもたちの小さな営みに、深い意味を見出すことから始まります。それは決して、特別なプログラムや特殊な教材を必要とするものではありません。日常の何気ない瞬間の中に、学びの種を見つけ、それを共に育んでいく。それが私たちの創造的な保育なのです。



次回は、私たちが大切にする「創造的な学びの本質」についてお伝えします。





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