#008_書評_エンベデッド・ファイナンスの衝撃―すべての企業は金融サービス企業になる
みなさんこんばんは。連休はいかがでしたでしょうか。
私はちょっといろいろと考え事をすることに時間を使いましたね。
前回に続いて仕事関連本です。
金融関係に従事していますが、最近の流行ということでエンベデッド・ファイナンス、いわゆる組み込み型金融についてちょっとお勉強をしてみました。
黄色い表紙はすごく好きです。危険な感じがして(笑)
エンベデッドファイナンスとは組み込み型金融と呼ばれており、わかりやすく言えば、消費者が意識せずとも金融サービスを利用することが出来る仕組みのことを指しています。
もう少しかみ砕いていうと、ネットショッピングとクレジットカード決済がシームレスに紐づいていることが組み込み型金融の典型的な例になるかと思います。
組み込み型金融でない場合はどうなるかというと、ネットショッピングで何かをお買い物すると、それとは別にその買い物を決済する作業が発生してクレジットカードの認証を経て決済するのか、振込にするのか等々、消費者側の選択が実施された後に商品が発送する、というような仕組みだったと思います。
今ではあまりそのようなサイトは少なくなっていて、決済情報を事前に登録しておくことで、買い物をすることとその代金の決済を同時並行的に処理して作業の負荷を低減してくれていると思います。
商品の販売側としては、購入の意思表示をしてくれているのに決済の段階で数パーセント、または数十パーセントが脱落していくのは非常に忸怩たる思いで見なければいけないところだったのですが、そこで脱落することなく商品購入まで至ってもらえる、という点に非常に大きな利点があると考え、各社積極的に取り組んできた、という背景があります。
書籍では上記の決済に限らず、保険の付与であったり、投資商品の組み込みといった事例がいくつも掲載されていて、特に足元の日本の業界動向についても言及されていたので、興味深く読みました。
大きなアプリと提携することも重要だし、ここのアプリの利便性を高めることも重要だと思います。双方やっていかねばならんですね。
ではまた。