学びの実践に向けて
しばらく劇団のツアーや地方滞在が続き、オンラインでの講習を受けるくらいしかできませんでしたが、受けたからといってなんなんだということは重々わかっていますが、ひとまずは学びの記録として載せていきます。
日々厳しいご意見もいただき、自分の存在意義やできることと向き合いながら引き続き信頼回復に努めて参ります。
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○ピースマインド株式会社のリスペクトトレーニング
Netflix社が導入したことで広く知られるようになったリスペクトトレーニングを所属する劇団青年団で受ける機会があったので参加しました。もともと撮影現場向けのものを劇団向けにアレンジしたもので、主に創作環境におけるセーフスペース作りについてのレクチャーと参加者同士のディスカッションという構成で、レクチャーについては既知のことも多かったですが、劇団内で共有することでの風通しや、同世代、さらに若い人たちも自身の言動に対してかなり不安を感じていることもわかりました。観劇後に出演していた俳優に対して演技を褒めることがハラスメントになるのではという危機感には色々考えさせられました。コミュニティ内のディスカッション、意見交換の第一歩、最初の風を通すことを目的にしたレクチャーで創作現場のスタートに取り入れるのにとても相応しいと思いました。(そういえば介護や防犯の演劇ワークショップはあるけども、ハラスメントや差別を防ぐための演劇ワークショップというものも有効なのではないだろうか。)
○出口真紀子さんオンラインレクチャー「社会を変えたいあなたのための基礎講座『特権と自分』」
divercitizenさんが主催の出口真紀子さんのオンラインレクチャー。以前の投稿でも紹介させてもらった出口さんのお話が直接聞けるチャンス!と思ったところU40対象ということで諦めていたのですが、期間限定でアーカイブが公開されていたので見ることができました。マジョリティ特権についてはこちらの記事などである程度理解はしていましたが、
直接お話を聞いてまた理解度が深まりました。自分の持つマジョリティー特権についても改めて考える時間になりました。特に白人人種的アイデンティティ発達理論(こちらの記事↓にも記載あり)は
マジョリティ特権への理解や実践の段階について具体的に考えるガイドになりました。自分は再復興(再統合)から擬似独立へというあたりだろうか。いや、まだ分裂の段階だろうか、、、あとはアライとしてどう行動すべきか権力を持っている側の実践についてのお話が聞けたのも勉強になりました。
○森山至貴氏「コラボレーションを健全にする言葉とは? 〜基本コンセプトの考え方と使い方〜」
東京芸術祭ファームの参加者向けレクチャーとして社会学者でありミュージシャンでもある森山至貴さんにお話ししていただきました。森山さんのレクチャーでは「傾き」という言葉をキーワードにされていて、まさに今自分が心がけているこのそのもので、権力構造は、権力者によって傾きは作られるのではなく、その場の構成員によって維持される相対的なネットワークだというお話は勉強になりました。森山さんも出口さんもインターセクショナリティのお話しをされていて、差別の複雑さについて考えさせられます。他にもマンスプレイニング、パターナリズム、マイクロアグレッション、トーンポリシングなどの用語の説明とともにお話ししていただけたのもとても理解に助かりました。プログラム参加者からの質問の時間も多くとっていただけて、なにより参加者の方にとって得るものの多い場にしていただいて感謝です。私自身も学ばせていただきました。
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★東京芸術祭ファーム ラボ公開レクチャー
「無国籍ーわたしの居場所はどこ?」
国籍やアイデンティティについて考える特別公開レクチャー
東京芸術祭ファームをひらく“Open Farm”の一環として、「東京芸術祭ファーム ラボ」の各プログラムの参加者対象に実施するレクチャーを一般公開します。このレクチャーでは、台湾から日本に移住した両親のもと横浜中華街に生まれるも、日中国交正常化に伴う日台断交により日本の国内法上の無国籍となり、30年ほど無国籍者となった陳天璽氏が講師を務めます。レクチャーの後にはディスカッションも実施し、国籍やアイデンティティとは何かについて、「東京芸術祭ファーム ラボ」のアジアからの参加者とともに考えます。
期間:8月17日(水)18:30~21:00
場所:オンライン配信
言語:日本語(英語逐次通訳あり)
料金:無料(要申込)
こちらも東京芸術祭ファームで開催するものですが、公開レクチャーでどなたでもご参加できます。本当に楽しみなレクチャーです。国籍、アイデンティティ、マジョリティ特権、国際交流、興味のある方よければ是非ご参加ください。
★弁護士界のダイバーシティ&インクルージョンを考える企画第5弾~「男性の生きづらさ」から考えるダイバーシティ&インクルージョン~
知り合いの方から教えていただいた9月に開催されるこちらのレクチャーはとても勉強になりそうなので参加しようと思っています。弁護士でなくても良いそうです。
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本題:今後について
前回の投稿でもこちらのnoteの運用について再考したいと書きましたが、あまり自分がこういう本を読んだとかこういうレクチャーを受けたとか、学びの記録と言えるのかもしれませんが、なにかアリバイ作りのような気持ち悪さもありますし、それによって何がどう変わったのも見えないでしょうし、もう少し自分が実践したことを記せないかと考えています。
本を読んだりレクチャーなどを受けると、もちろん知識を得て見識が広がり、行動にも反映されていくのですが、もちろんそういった活動は継続していきますが、具体的なアクションも少しづつ起こしていこうと思います。
この数ヶ月を過ごす中で個人的には同世代、40歳以上くらいの人たちで話をしてみるのはどうだろうかと考えています。何かを解決するとか、専門的な知識を得て具体的にハラスメント防止に動いていくということを目指してはいきますが、まずは、年齢や社会的地位も上がりハラスメント加害者になりやすい世代の人たちで、普段どういうことに気をつけているかとか、今後どういう取り組みが有効だと思うのかとか、ただただお互いの現状を共有するところから始められないかと思っています。
世代を限定することや、40歳以上がまだそんな段階なのか、そもそもその世代が集まること自体が怖いというご指摘もあるかと思います、あくまで私個人の学びほぐしとして40歳以上の方の話を聞きたい、できるだけ話しやすい場で話してほしいということでご理解いただけますと幸いです。僕の気持ちとしては今後20代や30代の方からもお話を伺いたいと思っていますし(本当に大事だと思っています)、年齢限らず話ができれば理想だとは思っています。
話していただいた内容についてもあまりクローズドにはせず個人を特定できない形でこちらのnoteでシェアさせていただければと考えています。
まずは今後に向けた第0回として、40歳以上限定でハラスメント防止について話す会(仮称)を開催します。第0回ですから今後の取り組みに向けての試験的なものです。今後様々な人たちの協働につながる機会になることを目指してまいります。
まずは、40歳以上の方、よければお話聞かせてください。
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第0回ハラスメント防止について話す会(仮称)[Over40編]
ハラスメント防止について話す会(仮称)は、演出家の多田淳之介のハラスメント防止への学びほぐしの一環と、舞台芸術界のハラスメントを無くしより良い作品創作が行われることを目指し、現状や今後の対策などについて話し、聞き、共有し、協働に向かっていくための会合です。
第0回は実験的に、年齢や社会的地位も上がりハラスメント加害者になる可能性の高くなる40歳以上の方限定で開催します。年齢制限を設けることへのご意見もあると思いますが、今回の開催を踏まえて、今後の開催形式、参加対象、内容なども決めていく予定です。
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第0回は参加者それぞれから以下からお話しいただける項目について簡単にお話していただく予定です。
・ハラスメントが起きないために日頃気を付けていること
・自分がハラスメント加害をしないために気をつけていること
・おすすめの教材、講座、書籍
・過去にあった困った状況や現在困っていること
・今後どういった勉強会や取り組み、対策などがあると良いか
第0回に限っては専門的な知識を学ぶ場ではなく考えや状況などを共有することを目指していますので、原則人の話を聞くという時間を長くとる予定です。参加者の人数や進行状況によってはチャットでの交流やクロストークの時間も設ける可能性はあります。参加者間での批判や相手を否定するような発言はお控えください。
お話しいただいた内容につきましては、個人が特定されない形で私(多田淳之介)のnoteにて紹介させていただく可能性があります。
zoomでの開催になりますが、きるだけカメラオンでのご参加をお願いいたします(カメラオフでもご参加いただけます)。
zoomでのお名前の表記はお好きなものを設定ください。
参加にあたってご質問があればフォームよりお送りください。
申し込み後メールが届かない場合は以下のアドレスに連絡ください。
butai.hanasukai@ジーメールドットコム
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その他今後について、SNSについてはこれまでも問題が多いので、特に個人のTwitterアカウントは頃合いを見て閉じる予定です。
東京デスロックでも近々ハラスメントガイドラインを設ける予定です。
引き続きよろしくお願いいたします。
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