見出し画像

温泉と忍者・神在月の国と草戸千軒、みかんをめぐるあわただしい旅①

こんにちは! 袖ヶ浦ヒロトです!
今回から数回に分けて、今年明けに出かけた、青春18きっぷの旅の記録を書いていきます(遅い)!

数か所のトラブル。これも旅の醍醐味なのか。一人旅なので自由気ままに。そしてまぁどうにかなるでしょ精神で……

ぜひご覧ください!

・・・・・・・

皆さんも経験あるだろう、朝早くから予定があるときは早く布団に入っても眠れない、ということを。かくいう私もこのような状態に陥っていた。しかも最近、このような状態で朝を迎えるとたいてい体調を崩した。この日もその兆候が見られた。その最適解はとりあえず寝ること、そしてなにも食べないこと。果たして車内で寝れるだろうか、もはや眠くない午前5時、始発列車に乗り込む。

18きっぷに今日のハンコを押してもらい、東京を離れ、西へ。
寝れる環境を整えようと、東海道線ではグリーン車を選択。終点沼津までの2時間、客がほとんどいない快適な車内。リクライニングを最大限倒す。

グリーン車から眺める相模湾と美しい空 体調と天気のコントラスト!

結論から言うと一睡もできなかった。
平塚付近で東京行きの寝台特急とすれ違い、そして朝日が昇る。まさにサンライズ。
熱海を過ぎ、間もなく沼津に到着。寝れない2時間、体調は万全ではない。時刻は7時半。横長い静岡県の始まり。

沼津は熱海の3つ先の駅 数年前に沼津で降りて散策した記憶を思い出した

沼津駅のホーム。
私にとっては休日だが、世間では正月明けの平日である。そう、朝ラッシュにぶつかってしまった。
故に列車は満席。終点の静岡までの1時間弱は立って過ごした。窓の外が見えにくい中ではあったが、どうにか進行右側に聳え立つ富士山をぼーっと眺めていた。記憶はおぼろげなのは、1年前のことだからか、当時の体調が芳しくなかったからか。
富士山がだんだんと見えなくなるころ、代わって進行左手には太平洋が目の前に。静岡市清水区に入ると静鉄と並走し車内はさらに混雑してきた。
終点静岡駅。三々五々、降りる人や乗り換える人の交錯。降りた目の前にある立ち食いそば屋に吸い込まれる人も数人だったか。私は目の前に停まっている、8:31発の浜松行きに乗車。

沼津で乗り換えたあと、数駅で富士山が目の前に

相変わらず混雑の様相。今回も最初は立っていたが、2つ先の駅で座席が空いたのでそこを陣取ることに成功。寝不足故、座った瞬間からどっと疲れが出てきた。

・・・・・・

さて、この間の記憶はほとんど全くなく、気づけば何らかの事情で15分ほど遅れて浜松駅に着いていた。
この駅で、2分の接続で乗る予定の電車は先に行ってしまった。早くも1日目の午前中で計画が崩れてしまった。寝起きで頭が回らない状態ではあるが、どうにか時刻表とにらめっこし、この先の旅の計画を練り直す。後続列車に乗るか、課金して新幹線に乗るか、はたまた大幅に計画を作り直すか。

最初は1550円課金して新幹線で豊橋までワープしようと考えた。しかし学生の私にとっては決して安くない金額である。更に吟味した結果、後続の普通列車に乗ることに。しかしそれを選択することは、ちょっとしたスリリングな出来事に遭遇することが条件であった。

・・・・・・

本来であれば浜松駅を9:43に出発する列車に乗る予定であったが、10:01のに乗車。昼前ののどかな雰囲気を醸し出したのは、浜名湖弁天島の中を走っていたからなのか、太陽が車内をやわらかく照らしながら、目覚めと共に体調がよくなったからか。車内も先ほどと打って変わってゆとりのある空間となったのも大きな要因であろう。太平洋と浜名湖、太陽に反射し、キラキラと光った水面をぼーっと眺めていた。
かなりぼーっとしていたのだろう。この区間、写真は撮っていなかった。

・・・・・・

浜名湖と別れ、新所原駅を過ぎると長い静岡県に別れを告げ、愛知県へ。
そして間もなく着く豊橋駅。豊橋市は渥美半島の根元に位置する、人口36万人の都市。駅には「穂の国 豊橋」の垂れ幕が掲げられていた。なぜ穂の国なのか、と気になったので調べてみた。

大化以前「ほの国」と呼ばれた地域がありました。愛知県の東部、西は宮路山、北は豊川の中流域あたりに広がる国で、豊かな実りのある地域でした。歴史の流れの中で「ほの国」の名は愛知県東三河地方(豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村)として受け継がれています。

ほの国東三河めぐり ほの国とは?

豊橋だけでなく、東三河地方を穂の国、と称しているとのことだった。豊橋駅は新幹線も停まり、トヨタの工場や名古屋にも近いことから、大いなる都会であると思っていたが、どうも全国レベルで農業が盛んな地域であるらしい。

豊橋市は全国的に見ても農業が盛んな地域で、市町村ごとの農業産出額(農業粗生産額)では昭和42年から平成16年の統計まで全国第1位となっており、全国の市町村合併が進んだ現在でも全国トップクラスの産地となっています。

豊橋市 豊橋の農林漁業 概要と基礎データ  

鉄道の旅も良いけど、鉄道が通っていない地域にこそ、その地域の本質が見えてくるのではないか、と思ったこの頃。まだまだ知らないことだらけだ。

駅に掲げられてある「ほの国 豊橋」の幕

豊橋からは11:08発の新幹線に乗車。新幹線に乗ること自体は、さっきのが遅れたからではなく、事前に計画していたものである。ただ、これも当初予定していたのとは別の新幹線である。
そして当然、青春18きっぷでは乗ることができないので、別途購入。名古屋までずばっとショートカット。

新幹線はとても快適でした。通路側の座席に腰掛ける。車内で乗る前に買った「大あんまき」をほおばる。知立の目物だそう。知立は「ちりゅう」と読む。ここはまだ訪れたことがなく、そして大あんまきの存在も知らなかったが、頂くことができた。ボリュームがあり、とてもおいしかった。

豊橋で購入した大あんまき

ほどなくして中部地方最大の都市、名古屋
さきほど、スリリングな出来事に遭遇する、と書いたが、それがまさしくこの駅での出来事であった。
私はここから「特急ひだ」に乗る。時刻表には名古屋駅での新幹線と特急ひだの標準乗り換え時間は7分と書かれている。
新幹線は11:37に到着。「特急ひだ」は名古屋を11:43に出発する。後続の新幹線に乗ったことで6分での乗り換えを余儀なくされてしまった。
名古屋駅は幾度か訪れたことがあるが、乗り換えに関してはそこまで詳しくない。果たして無事に乗り継げられるだろうか。

・・・・・・

新幹線が名古屋に着き、階段を下りる。新幹線の改札を抜けると、あった。目の前に「特急ひだ」が停まるホームへの階段があるではないか!
杞憂だったか、若干の余裕をもって乗り換えることができた。当初の計画では、駅にある店できしめんでも食べようかと思ったが、まぁしょうがない(実は豊橋で食べました…!)。
事前に予約した席に腰かけ、特急ひだは間もなく名古屋を発った。

特急ひだ 新しい車両でとても快適でした
名古屋で食べれないことは分かっていたので豊橋で食べました

東海道を走り、名古屋市街を抜け、十数分で岐阜駅に到着。
ここからは高山線に乗り入れるとともに、進行方向も変わる。全国的に見てもあまりない光景であろう。かくいう私も初めての経験だった。座席は岐阜までは逆向きになっていたが、わざわざ十数分のために回転させるのもあれだったのでそのままにしておいた。どこか不思議な感覚だった。

・・・・・・

この後は下呂温泉まで向かうのですが、細かく書きすぎてしまったのでここで一旦切り上げることにします。次回の投稿をお楽しみください…


参考資料

愛知県東三河広域観光協議会「ほの国とは?」 https://www.honokuni.or.jp/info/000001.html 2024年10月29日閲覧

豊橋市 「豊橋の農林漁業 概要と基礎データ」 https://www.city.toyohashi.lg.jp/50010.htm 2024年11月2日閲覧

藤田屋「大あんまき」http://www.anmaki.jp/oanmaki/ 2024年11月10日閲覧



いいなと思ったら応援しよう!