断捨離してよかったものは人間
断捨離は物を捨てるだけではない。人間関係や思考、こだわりを捨てることも含まれる。
今年の12月に約15年住んでいた神奈川県川崎市から東京都目黒区へ引っ越し。さすがに約15年も住んでいたら物の量はハンパでなかった。15年前の趣味は映画とゲーム。川崎に越す前は横浜だったが、川崎に越したときはAV機器を豊富に揃え、くつろげる部屋を作った。
コロナ禍でテレワークが始まったとき、家では仕事が出来なかった。だって、住んでいた部屋は、くつろぐための部屋であり、仕事をするための部屋でなかったのだから。
ただ、今年の12月に引っ越すことが決まり、新居は執筆するための部屋にしたかったので、テレビやソファは捨てた。物がないミレニアム生活にこだわったが、物がないのってこんなにストレスがかからないのだと思った。
なぜ、引っ越すことになったのか?
前職は、契約社員として勤めていて、土日がメインの興行会社だった。主な仕事は関係者通路の受付の対応。土日がメインなので、土日の関係者の出入りは激しいのだが、平日はほとんど人なんて来ない。だから、暇なのである。
自分も含めての同僚は6人。ボク以外は平日の勤務中はテレビかスマホを眺めている。ただ、ボクはパソコンを持ってきて、執筆か写真の編集を主に行っていた。
その中の同僚の一人が、勤務場所にパソコンを持ってくるなと言ってきた。当然なんだけど、あなたたちと一緒にくだらないテレビや時間つぶしのためにスマホを見ているほど、人生を無駄にしたくない。
テレビやスマホを見ていてそれが幸せな生活を送れているなら、その人の勝手だが、ボクにはそれは地獄だった。その同僚も禁止されているのに勤務中に買い物へ行っているのだが、それを言ったら喧嘩になるのでやめておいた。
勤務中に副業が出来ないのであるなら、そこに勤めている会社のメリットはないのでやめることにした。他にも仕事はしていたので、辞めてもどうにかなると思っていた。
この興行会社へ勤める前は、上場一部の会社で正社員として勤めていたが、貯金もなかったけど会社を去った。独り身なので、なんとかなるだろうと思ったら、本当に何とかなっている。
今回も何とかなるだろうと思ったら、知り合いからマンション管理の仕事を紹介された。朝の清掃をしたら、緊急時以外は、他の時間は自由に使ってもいいと。ただ、部屋にはいなければいけないので、場所には縛られてしまったが、使える時間は増えた。そして、足を引っ張る同僚もいないのも大きい。正に自分だけのやりたい時間が増えたのである。
仕事を依頼されている会社からもパソコン作業なら管理室で作業をしてもいいと許可を貰っている。なぜなら、仕事をしているふうに見えるから。
住み込みの仕事だが、東京都目黒の一等地に住む機会も中々ないので、即決して、働くことにした。このコラムもほとんどは、管理室で書いている。
会社の人も週に1度しかこないので、監視も厳しくなく、ほとんど一人の時間だ。ああ、なんて幸せの時間なんだろう。
当分は誰かと仕事をすることは勘弁だ。
あとは、やるべきことも断捨離したことは大きい。この2年間、目標を立てたが、ことごとく失敗している。このへんの話は、明日のコラムで解説しましょう。