【近況日報特別編】2024年07月20日(土)~21日(日)「1泊2日の東海遠征で覚えていることたち」
07月20日(土)
06時起床。
前日の夜に書いていた、金曜日の近況日報をアップする。
今日は名古屋で「交(こもごも)2」という大喜利大会がある。
異なる地域の人とタッグを組んで挑む大会で、私は関東に住む手汗さんという方とタッグを組んで出ることになっていた。手汗さんとは、1年前の関西の大規模なチーム戦「戦2023」で組んで、優勝している。
最寄り駅まで移動して、広島駅へ。順調。
広島駅のセブンイレブンで、朝食用のおにぎり2つと水とドーナツを買って、新幹線に乗り込む。指定席。
車内ではまず「大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」という博多大吉さんのポッドキャストを再生。居島一平(米粒写経)さんゲスト回。今年4月に居島さんのライブに行ったのに、正直居島さんのことを何も知らなかったので、プロフィールを改めて知れて良かった。
番組の最後には、居島さん出演のライブの告知。スタンダップコメディの方もライブに出られるという話から、「今はSNSでどの芸人さんがどんなネタをしていたか書かれるから、劇場でちょっと攻めたネタをやりたくても出来ない」「吉本がやれるお笑いには限界がある」と大吉さんが嘆いていたのが印象的。
途中だった、ライターの神田桂一さんの「台湾対抗文化紀行」という本を読み終える。それまで全く興味すらなかったのに、一度行ったことで台湾の独自のカルチャーに魅せられた著者による、台湾の文化を旅する紀行文。
2021年刊行の本だが、台湾の現在が気になる。
その次は、トクマルシューゴさんの8年ぶりのフルアルバムを聴く。
それまでのトクマルさんの個性も残しつつ、かなり前衛的で、かつ誰にでも凄さが分かる普遍的な音楽の集合体。とんでもない体験だった。
こんなことが出来るのは、おそらくこの人しかいないだろう。
2時間ちょっとで名古屋に到着。
いつも通り過ぎて東京まで行ってばかりなので、そもそも東海地方で降りるのは初めてである。
会場は、名古屋駅から一駅離れた金山駅近くの会議室。
今日は朝からウォーミングアップも兼ねて、こもごもに運営で入っている手すり野郎さん主催で、9時30分から同じ部屋で大喜利会が行われている。
移動して、会議室には10時過ぎに到着。
邪魔にならないようにそっと入って、後ろの席に座る。
組み合わせを変えながら、呼ばれた人から順にお題に挑んでいく。特に勝敗は決めない。
早速呼ばれたので、挨拶をしながら参加費を払い、そこからは予定の時間まで4問やった。
一度も大喜利をしたことが無い場所で、初対面の人も多かったけど、何度か大きくウケることが出来て、「今日の調子は大丈夫かな」と少し安心した。
会が終わる10分前に早抜けして、金山駅へ。
手汗さんと合流して、「豆天狗」という店でつけ麺を食べた。
写真は撮り忘れた。休日のお昼時は少し並ぶお店だけあって、美味しかった。
会場がある建物に戻る。
もう会議室には入れるみたいだったので、中で休むことに。
手汗さんが「前の席が良いですね。前で大喜利見たい」と言うので、二人で一番前の席を取る。「貪欲だなあ」と思った。
長崎県から来ていて、仲は良いものの会う機会が極端に少ない、博士の生い立ちさんと6年ぶりに顔を合わせる。感慨深い。せっかくなので、一緒に写真も撮った。
東海に住んでいる、警邏さんや生命の輝きと話す。
生命さん経由で、「去年はJナカノさんの広島の団体が戦(いくさ)で優勝したから、名古屋在住の静かの海さん(こもごもの出場者でありスタッフ)が、『今年の戦2024では東海チームで優勝したい』と気合が入っている」と伝えられる。
数十分経って、点呼の後、大会が始まる。
ルール説明。
予選は1ブロックに4組出場して、1位のタッグが準決勝へと進出する。審査は次のブロックの8人が、1問ごとに行う。
ブロック開始前に、お題のヒントが出る。
お題は4問あって、「メンバーAが一人で出る」「メンバーBが一人で出る」が一回ずつ、「タッグ二人とも出る」が2回という構成に振り分けないといけない。
AブロックBブロックと、前半から盛り上がる。
Bブロックで印象的なのは、芯のある大声回答で場を引っかき回していた馴鹿(となかい)さん。
自分たちはCブロック。前半なのが割とありがたかった。
対戦相手はfromyohヒゲ王子タッグ、ぽるすそにぃタッグ、あかむつ犬ドッグタッグの3組。
作戦として、1問目から、2人、1人、1人、2人で出ようと決めていた。
最初に二人出ることで自己紹介になるし、こう配置することで3連続で出ることが無くなり、休憩が取れるからという理由。
出されたヒントは「浦島」「和田」「鈴木(すずのき)」「配慮」。
蓋を開けてみれば、「和田」は和田アキ子に関するお題で、「鈴木」は油そばの店のことだったが、あまりにも「鈴木」にピンと来ていない私の様子を察したのか、「鈴木は僕が行きましょうか」と手汗さんが言ったため、絶対手汗さんが得意で私が苦手そうな和田アキ子お題に手汗さんを当てられなかったのが申し訳なかった。私は「和田って和田アキ子じゃないですか?」と当てられるような、勘が鋭い人間じゃなかった。
案の定、「和田」のお題は、数年前にテレビで放送されて、なぜか今ネットで擦られ倒している和田アキ子関連のバラエティ番組の一幕を切り取って、さらにそこに下ネタの要素も足されたぶっ飛んだお題で、私も出来ることやってそれなりにウケて、1票をもぎ取ったけど、もっとウケたかった。というより、私の出番では無かった。後から聞いたら、客席から見てわかるくらい手汗さんがこのお題をやりたそうにしていたらしい。
結果的には、ブロック1位で準決勝に進むのだが、「浦島」も「鈴木」も「配慮」も手汗さんがめちゃくちゃにウケて、票を総取りしたおかげであり、私はほとんど仕事をしていない。通過が決まった時、マスクの下でなんとも言えない表情をしていた。
前半最後のDブロックを見た後は休憩。
Bブロックを通過した、馴鹿さんと組んでいる永久保存さんと話す。
「Jナカノはいつも体調を何かしらで崩している」という話題になって、健康に過ごして大喜利の人を安心させたいなと思うばかりである。
後半ブロックは、審査も出場もなかった。疲れていたので、外で休憩しようとしたら、健作さんがいた。馴鹿さんや静かの海さんもやってきて、小声で雑談を交わす。そうすると、自然とリラックス出来て、頭も回ってきた。
会場に戻ると、最後のブロックが始まる所だった。
山本俊治さんと五能 ファイアさんが面白かった。
ほとんどの方が初見だったはずの若村情無(じゃくそんじょうぶ)さんが、生大喜利の経験が少ない人とは思えないほど動き回って大暴れしていてめちゃくちゃ笑った。
あと、セトピアさんが以前見た時より格段に面白くなっていた。
次は敗者復活戦。敗退タッグ24組を6組に絞り、その中から1組を敗者復活枠として上げる。この時、準決勝進出組は審査だった。
どのタッグも、「負けたらここで終わる」という状況だったので、本気の戦いが見れて面白かったけど、敗者復活の予選で真っ向からお題に向き合って、敗者復活決定戦でパートナーの個性を最大限に利用した、あると・おだンゴタッグが文句なしの準決勝進出だった。
休憩が終わって、準決勝が始まる。
Cブロックを勝ち抜いた私たちは、Aブロックの勝者、セブ牛捕鯨船タッグと、Bブロックの勝者、馴鹿永久保存タッグと戦う。ここで2組に勝てば、決勝戦に進める。
出されたヒントは「流行」「印度」「東進」。どんなお題かは、傾向すらわからない。とりあえず、「流行」は手汗さんが、「印度」はJナカノが、「東進」は二人が出ることにした。
「流行」は、YouTubeで流行っている音楽にまつわるお題だったが、最悪曲を知らなくても回答出来るお題で、手汗さんも分かってなかったっぽいけど、多めの票を獲得できた。
問題の私一人で出るお題。予選で活躍出来ていないので、ここでウケたかったけど、結果としては永久保存さん捕鯨船さんがウケて、私には票は入らなかった。
一個分かったのは「このお題が求めていること」がすぐ分かれば、ウケる回答を出せるけれど、そこにピンとくるのに時間がかかったら、野球で言う所のファールしか打てないんだなということ。
最後の東進は、東進ハイスクールのCMにまつわるお題で、セブ牛さんが大爆発して、票を持っていかれてしまい、わずかな票しか得られなかった。
準決勝が終わってから、手汗さんと「突破は厳しいですね」と言い合っていた。そこは肌感覚でお互い分かる。
決勝戦は、セブ牛・捕鯨船タッグ、バームク・ドクローネタッグ、あると・おだンゴタッグ。
どのタッグもウケていたけど、変なことを言いながらど真ん中に当ててくるバームクさんと、確実に大勢が笑うことを言い続けたドクローネさんのタッグ、「海岸定食」が優勝した。
終了後は、すぐに会場を出て、電車で名古屋駅に向かい、ぽるすさんが予約してくれていた居酒屋で打ち上げ。
店の名前は忘れてしまったけど、手羽先の唐揚げやどて煮など、名古屋名物をたくさん食べた。名古屋とは違うかもしれないけど、海鮮のユッケがかなり美味しかった。
「もっとウケたかったな~」と思わずこぼすと、「悪くは無かったですよ」と多くの人が言ってくれた。
確かに悪くは無かったと思う。普通の大喜利会だったら、「ウケていた人」の枠に入れるほどの仕事はしていたと思うし、大きく外しても間違えてもいなかったはず。
ただ、対戦相手を上回れなかった。それだけだ。
ヒント「和田」のお題で、手汗さんが出なかったことに驚いたという話題になった時、「僕は元ネタの番組のシーンも面白いと思ってなくて…」と吐露したら笑ってくれた。もしかしたら、これをそのまま回答に落とし込めば爆笑を獲れたんじゃないか。
ある程度色んな人と話して、途中抜けして金山駅近くのホテルに戻る。
ホテルでも「悔しい悔しいもっとウケたかった」と、ネガティブが頭を駆け巡っていた。
シャワーを浴びて、1時前に就寝。
07月21日(日)
07時過ぎ起床。久しぶりにがっつり眠れた。
身支度をして、朝食バイキングへ。
混んでいたがラッキーで座れたことと、スクランブルエッグが美味しかったことしか覚えていない。あと赤みそのお味噌汁。
食べ終わって、ギリギリまで部屋でボーっとして、チェックアウトしたら、ちょうど金山駅行きの小さめのシャトルバスに乗れそうだったので、乗ることにした。これは予想外。
金山駅に到着。朝から暑い。
一旦名古屋駅まで向かって、そこから新幹線で岐阜羽島まで行く。
今日は「岐阜大喜利合戦 両面宿儺」という4人チームで競い合う大会がある。
運営は野島久助さんとスポーツバッグさん。二人とも昨日のこもごもに出られていた。
今日は途中までの観覧なので、気分は楽だった。
楽しく大喜利見て、切り替えようとしていた。
岐阜羽島に着くと、関西から来ていたゆげさんと眠都さんと遭遇。
11時を過ぎた所だったが、昼食を3人で食べることに。
日が強く差す中、3人とも日傘を差して歩く。
目当てのうなぎ屋が混んでいたため、洋食屋に入ることに。
私とゆげさんはオムライスを、眠都さんはカレーを注文。
昨日のこととか色々話す。色々過ぎて覚えていない。
途中でゆげさんが「眠い」と言い出して、表情を見たら今にも寝そうだったので、目が覚めるかなと思い、私からお笑いにまつわるクイズを出した。
「M-1グランプリとキングオブコントの両方で決勝進出しているコンビの中で、どちらか片方の大会で優勝しているコンビが5組います。その5組を当ててください」というもの。
サンドウィッチマン、マヂカルラブリー、かまいたち、ジャルジャルはすぐに出てきたが、あと一組が出てこなくて、散々悩んだ末に、私がヒントを多めに出した結果、眠都さんが正解した。
時間もちょうどいいので、会計して店を出る。
会場までは、眠都さんが予約してくれたタクシーで移動することに。
会議室に入る。この日のために東京から来ていたMAさんに挨拶。
「J!」と声をかけられて、周りも「J?」となる謎の時間が発生。
MAさんに言わせれば、手汗さんと組むのは「ずるい」とのこと。
関西のチビタダンサブルダンスさんにも声をかけられる。
Tシャツに「OTODAMA」と書かれていたので、「それフェスのTシャツですよね」と言うと「え~気付いてくれた~嬉しい~!」と言っていた。
いざイベントが始まると、野島さんの通りやすい声でスムーズな説明が行われる。
先鋒、次鋒、大将の順に試合を行い、次鋒はタッグ戦、大将戦は2問。お題のヒントは事前に出ている。2回負けたら終了のダブルイリミネーション方式。
どこの団体も個性があって、明確に調子悪い人もほぼいなくて、でも勝敗ははっきり付くみたいな流れが面白かった。
この人大将行くんだ!みたいなのもあって良かった。
大将戦で逆転できるという部分でも、ルールもよく練られていたと思う。
2、3時間ほど観覧して、16時35分の新幹線に乗る予定だったので、16時からのインターバルを利用して色んな人に「また会いましょう」と挨拶をする。
色んな人に声を掛けていると、博士の生い立ちさんの方から「帰られるんですか?」と話しかけてくれて嬉しかった。それぞれが住んでいる広島と長崎にどれだけ距離があろうと、また必ず会おうと思った。「会いたい」じゃなくて「会おう」。
岐阜羽島から、一旦新大阪まで行って、乗り換えて広島駅へ。
車内で事前に買ったおにぎりを食べる。
特にラジオを聴いたりすることなく帰宅して、入浴の後、「第2回大喜利取材杯」の告知をする。
名古屋でも「記事読んでます」と言われたことを思い出した。
初の東海遠征は、悔しい思いもしたけど、色んな人と交流出来て楽しかったです。また楽しむために全国飛び回ります。タッグ戦って難しい!
以上、広島から全国へ、Jナカノでした。
最後まで出なかった一組は、銀シャリです。