春が来たと、雛草に教えてもらった。
花が咲くのを、見たことあったっけ。
あんまり覚えてないや。あんまり。
私は高校生の頃、華道部に所属してた。週に一度、華道の先生が来校してくださって、嵯峨御流だったっけな、花を生けるのを教えていただいた。
私は物覚えが良くないので、たくさんあった花の名前はほとんど覚えてない。生け方ももちろん。申し訳ないです…。
春は桃の木、夏はりんどう、秋はけいとう、冬は…冬はなんだっただろう。松も生けたような…。そんな記憶。
ただ、放課後の、太陽が落ちてくるひんやりしてきた教室で、冷たい花と水、切り口から空気が入らないように水の中で切るんですよと言われながら水切りしたのを覚えてる。
ちゃんと覚えてるんだ。
楽しかったなあ。もし戻れるなら、あの時間にいれたら幸せだ。
そこから10年以上、花が咲くのなんて見てないはず。
だから、雛草にちょこんと花芽が出て、今日ついに花が咲いたのはとても嬉しかったんだよ。
これは、3月2日の写真。
ふと見たら白い花芽が。
ちいちゃい!
そして今日。
咲いた!
小さい葉っぱと花。ちゃんと分かってるのすごいね。春が来るよ。
この十字の花弁が清楚ですてきよね。
ヒナソウの生態?はこちら。住友化学園芸(そんな分野まであったんだ…手広い)に飛ぶよ。
雛草の花言葉は「甘い思い出、寛大な愛、会える幸せ」。
3月11日だからね。会える幸せを感じよう。
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