見出し画像

東映太秦映画村の今

明日は天気が良いようだ。それなのに予定が決まっていない!
どうしよう!
ということで、先日急遽、東映太秦映画村に行こうということになった。

この映画村は、私の住む京都にある。
昔からある馴染みのテーマパークで、ざっくりとした説明をするなら、
・時代劇に使われるセットの街並みがある
・役者さんがいる
・子供もちょっと遊べる施設もある
という、どちらかというとこじんまりした場所である。

まぁ天気もいいしちょっと行ってみるか、昼過ぎたらぼちぼち帰る感じかな、と考えていた。
結果、9時間ほど遊び倒した。

おっきいテーマパークも楽しいけれど、特に子供たちには、それとは全く異なる刺激があったようだ。
いくつかアトラクションがあるのだけれど、勝手に動くものはない。
全て自分の足で歩き、体験するのだ。(つまり、付き添う大人が一息つくヒマはない)
お客さんがっつり参加型のショーも、すごく笑った。2回も見てしまった。
期間限定の妖怪パレードは、妖怪たちがゆるやかに歩くフリースタイル。
大人も子供もそっと、この良い意味で統制されていない行進を暖かく見守っていた。

パーク内全体を通して、あれダメ、これダメ、の雰囲気があんまりないのがいい。
コントロールされている感覚がないのだ。
我々はこういうの用意していますよ、これをどう楽しむかはお客さん次第ですよ、というメッセージ。(を、私は受け取った)

そしてパーク内全体が、何でもありなのである。
屋敷の背景には、巨大なエヴァンゲリオンが見え、それらの前を妖怪が散歩(一応、グリーティングというイベント)をしている。
古きを守り新しきを受け入れる、これぞまさに京都ではないか。
新旧ミックスの京都カルチャーを貫く東映太秦映画村!偉大である。

改めて映画村の歴史を調べてみた。
東映京都撮影所の屋外スタジオを公開し、撮影をライブ見学できるパークとして1975年にオープンしたとのこと。
ちょうど、50年間の歩みを紹介するサイトが作られていた。
https://www.toei-eigamura.com/50th/

オープン前、実験的に撮影所を1日開放した日には、2万人の入場者があったようだ。
エンターテイメントの少なかった時代、こうした試みは素晴らしい社会貢献だったのではないか。
サイトではその後、昭和の香りがする写真とともに、今はもうないスポットも含めこれまでの歴史が紹介されていた。

そして現在、フルリニューアルが計画されており、25年から28年にかけて段階的にオープンしていくようだ。
あの時代劇セットの街並みも4月にクローズするらしい。
馴染みあるものが無くなっていくのは寂しい気もするが、映画村らしさを守りながら進化を続けてほしい。
また行こう。

いいなと思ったら応援しよう!