「水の世紀」その1
レギュラーガソリンの
値上げが続いています。
2021年10月4日時点の
全国平均のレギュラー
ガソリンの店頭価格が
1リットルあたり160円と
なり、2018年10月以来
約3年ぶりの高値を
記録しました。
2020年4月20日、
新型コロナウイルスの
感染拡大に端を発した
需要減に、産油国同士の
「価格戦争」が加わり
原油価格が暴落した
「逆オイルショック」を
引き起こしました。
そして一年半経ち
一転して上昇・・・
過去最高値を更新する
可能性もあります。
過去最高値は
2008年8月4日、
185.1円/L。
1ℓ、160円・・
高いですね~。
会社に設置している
自販機を見てみると・・
水500ml、130円・・
1ℓで260円!
ガソリンよりも遥かに
高いですね。。
もともと日本の水は
美味しく蛇口をひねれば
どの家庭でも出てきました。
1985年までは
「飲み水を買おう」なんて
人は稀でした。
1985年に何があったのか。
プラザ合意です。
水とプラザ合意に何の関係が
と思われるでしょう。
プラザ合意により
急速に円高が進み
1ドル=240円近辺だった
ドル円相場が
1ドル=120円近辺まで
すすみ海外旅行ブームが
起こります。
海外旅行に行く人が増えた
結果、飲み水は
「買って飲む」という
文化に触れました。
高度成長期以降は
地域によっては
カルキ臭が強くなった
こともあり
徐々に「美味しくて
安全なものにはお金を
払う」という文化が
広がってきました。
そこに出てきたのが
1983年
ハウス食品
『六甲のおいしい水』
サントリー
『山崎の名水』が
発売されます。
1985年プラザ合意を挟んで
1986年には政令
「食品、添加物等の規格基準」
が改正、そして新設された
「ミネラルウォーター類の
製造基準」が適用されました。
更に
1994年に起こった、
猛暑による水不足は、
お店や家庭に大きな
影響を与えました。
節水が叫ばれ、1日の
うちの決まった時間に
しか水が出せない……
という状態が続きます。
このようなときに、
人が手を伸ばしたのが、
「ミネラルウォーター」
でした。
その後、ミネラルウォーター
市場は拡大し続けます。
そして2020年
2020年度の
ミネラルウォーター類の
国内生産量は384万キロリットル
(前年比105.6%)、
輸入量は33万キロリットル
(前年比93.9%)で、
合計418万キロリットル
(前年比104.5%)でした。
超成長産業ですね・・
なお、日本国民1人あたりの
年間消費量
[(国内生産量+輸入数量)÷人口]は、
2020年は33.3リットル/年となり、
前年より1.6リットル増加し、
5年前より6.6リットル増加して
います。
アメリカ(119.0リットル/年)や
ドイツ(125.2リットル/年)などの
諸外国に比べるとまだ
低い水準にあります。
現在、日本では地域によっては
水道代が急上昇しているところも
あります。
我が家の水代も把握した方が
良いかもしれません。
21世紀は「水の世紀」と
言われています。
次回は「水」を消費面では
なく投資面から見てみましょう。