世界を照らす 高天原の光

オリンパスは昨日、
社外転進支援制度を実施し、
950人を募集すると発表した。

更に看板事業についても
終わりの時を迎えます。

オリンパス株式会社は
デジタルカメラなどの
映像事業を分社化し、
2021年1月に投資ファンドに譲渡。
これをもって、積年の課題と
されてきた映像事業から撤退する。

カメラ・映像事業は、
オリンパスを支えてきました。
小型カメラで市場を開拓し、
浸透させてきた歴史があります。

光学技術などカメラで培った
技術は、内視鏡など療機器事業
でも活用されています。

世界でシェアを獲得している
内視鏡と比べ、カメラの競争
環境は過酷を極めました。

2019年のデジタルカメラ市場は
絶頂期である2010年の約30%規模
まで縮小。

スマホの拡大の裏側にデジカメの
縮小がありました。

オリンパスもまた変容する時代の中で
選択をする事になります。

オリンパスにおける改革の
中核は内視鏡事業の強化です。

内視鏡は、消化管に病変がある
かどうかの検査や、ポリープの
切除などの治療に使われます。

開腹手術に比べ、患者の負担が
少ない低侵襲治療につながること
から、普及が進んでいます。

オリンパスにとって消化器内視鏡は、
すでに70%超の世界シェアを持つ
得意分野なのです。

8月には大腸内視鏡の先端に
取り付ける機器を開発する
イギリスの医療機器メーカーを買収。
12月には、肺がんなどの診断に
使われるシステムを開発する
アメリカの新興企業を買収しました。

オリンパスは
カメラ・映像事業を切り離し
得意な内視鏡事業へシフトします。

この会社の選択を見ると

「好きなコト」

「得意なコト」

の選択の時代に入っている事が
良く分かります。

好きなコト・・言い換えれば「情熱」

得意なコト・・言い換えれば「才能」

情熱だけでは突破できない世界に
入っています。

ここから先の未来は才能だけでも
突破できないかもしれません。

突破できるとすれば

「やりたいコト」を見つける事です。

「やりたいコト」とは

好きなコト得意なやり方
       で実現させる!!

これがベストではないでしょうか。

人生設計は「好きなコト」の集合体ではなく
「やりたいコト」の集合体です。

「やりたいコト」が決まれば後は
優先順位をつけて覚悟を決めるだけ
・・・です。

オリンパスは商標として、創業当時の
「株式会社高千穂製作所」の時代から
「オリンパス」を使っています。

日本の神話では高千穂の峰に八百万の
神がいる高天原があるといわれており、
それに対応する神々の山として、
ギリシャ神話の(Olympus)山」を
結びつけ商標にしました。

また高天原の光が世界を照らすように、
オリンパスの光学機器製品が世界に行き
渡るようにとの願いも込められています。

私は学生時代オリンパスのカメラを使って
いました。今回の決断は寂しい気もします。

いまだに一眼レフを使っており
スマホのカメラはほとんど使ったことが
ありません。

何故ならば・・・

画像1

小松基地航空祭にて撮影
こういうショットはスマホではムリです(笑)

「やりたいコト」に集中するオリンパス。
きっとこの会社の光は世界を照らして
くれるでしょう。

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