<後編>快刀乱麻 元木編 ~ 悩みに寄り添って ~
※この記事は2023年9月時点の記事となります。
執筆をした小林は現在在籍しておりません。
皆さんこんにちは。ジェイマックスリクルートメントの小林です。
朝晩の暑さも和らいできて、少しずつ秋らしくなってきましたね。
秋と言えば、、、スポーツの秋。
今年は暑すぎて運動もなかなかできませんでしたが、
久しぶりにジョギングをして季節を楽しみたいです。
さて、今回も元木編の続きをお届けします。
今回はすでに30社以上に応募している方を、元木が丁寧にサポートしていくお話です。
すでに応募していた企業に加えて、弊社経由で応募頂いた企業からも沢山の面接依頼が届きます。約20社と面接を受けることになる求職者を、元木はどのようなサポートしていくのでしょうか。
それではどうぞ!
前編のあらすじ
Bさんは、30代半ばのインフラエンジニア。
SESの形で10年以上様々な案件を経験されてきている。
今後はお客様に直接提案できる立ち位置で様々な構築案件に挑戦したいとのことだったので独立系のプライムSIerをお勧めしたいが、先に相談をした他のエージェントではまず応募を促されて、すでに30社くらいに応募しているらしい。
Bさんには納得感重視の転職をして頂きたいため、元木はBさんが面接をした企業の分析をして、Bさんのご経験とご希望にマッチする求人をご紹介した。
元木砲発射
――翌日。Bさんから、弊社経由で新規に7社応募したいと連絡が入った。
他社の応募状況を勘案すると、多すぎるかと心配になったが、元木の方ではBさんのサポートに自信があるようだったので、黙って様子を見ることにする。
そして翌週。
申し込みをした7社すべてからBさんと面接をしたいと依頼が入る。
さて、7社の面接調整はなかなかに大変だぞ...!
――担当である元木は少しも慌てずに、Bさんと楽しそうに電話で話をしている。私はいつでもサポートに入れるよう、裏でこっそりと準備をすることにする。
元木:分かりました。それでは引き続きよろしくお願いします~。
元木が電話を終えたタイミングで話しかける。
小林:どう? Bさんの面接調整は上手くいきそう?
元木:大丈夫です!Bさん、私がお勧めした7社すべて面接できることをとても喜んでくれて、私も嬉しくなっちゃいました(笑)
どこまでも明るい元木(笑)
小林:そ、そっか。イイネ!!
あっ、そういえば、他のエージェント経由で応募していた企業は、もう面接しているのかな?
元木:はい。ちょうど昨日から面接だったとのことで、 今日と明日も、面接を予定しているようです。それで最初にBさんと約束したように、 この後Bさんが面接した企業の分析をして、表にして送って上げる予定です。
小林:おお、それは凄いね。
元木:はい!「元木砲」打っていきます(笑)
小林:えっ、「元木砲」?
――元木はニヤリと笑ってデスクに戻る。なんだか頼もしいぞ(笑)
そして、そこからの元木は凄かった。。。
まずはBさんの面接予定企業をすべてリストアップし、下記内容を組み込んだ一覧表(元木砲)をつくり上げ、それをBさんに共有した。
・企業のビジネスモデル
・顧客が誰になるのか
・プライム比率
・会社の業績・安定性
・従業員数
・社風
なるほどな。
こうやってまとめて可視化できる資料があると、それはありがたいよな。満足げな表情を浮かべている元木を見ながら、改めて元木の凄さを感じた。
その後も、元木はBさんと毎日連絡を取りながら、面接後の所感も元木砲をアップデートしてしていき、Bさんが意思決定しやすい状態をつくりあげていく。
ハッピーな転職を目指して
――Bさんも元木に影響されたのか、日々アップデートされてくる元木砲を見ながら、この企業は2次面接に挑戦したい、この企業は辞退しますと、迷いなく企業を選別し、1次面接前に20社程度あった候補企業は、どんどん絞り込まれていく。
Bさんの判断の早さに私は驚嘆する。
目でみて状況を理解できる資料があると、こんなに効果があるのか。
元木砲の凄さを、この年になって学ばせてもらった。
その後もはや定例となった、Bさんとのランチタイムの電話を終えた元木に話しかけてみる。
小林:最初はどうなることかと思ったけれどBさん選考企業の選別もきちんとできていて、いい感じに進めているみたいだね。
元木:はい。毎日元木砲を見ながらBさんと話しているのですが、表があるのでもの凄く助かってますと言ってくれてます!
小林:うん、うん。
元木:うちから紹介した7社の面接もすべて終わったのですが、1社だけ企業NGで、あと6社は2次面接を受けたいとのことでした。
あと、もともと応募していた企業のうち、4社は希望と合致しているとのことなので、うちからの6社と合わせて、残り10社から決めましょうとお話してました。
私は黙って頷く。
元木:あと、 Bさんが言ってたんですけれど…
ここまで丁寧な対応をして頂いて、もし他の紹介会社経由の4社に決まってしまったら本当に申し訳ないと。
小林:そっか。。。
でもさ、他社経由で転職が決まったとしてもさ、Bさんがハッピーな転職するならそれでよくない?
元木:はい!
元木は力強く頷いた。
元木:とにかく、全力でBさんの応募をしていきます!
――元木はPCに向き合うと、恒例となった元木砲のアップデートを始めた。
その後、他社経由で残っていた企業については、すべて辞退をし、ほぼ同じタイミングで弊社経由で応募した3社から内定が出ることになった。
Bさんとしてはキャリアアップができるのであれば現年収以下でも良いという考えだったが、Bさんのお人柄、ご経験はしっかりとご評価され、3社中2社からは、現年収に上乗せした年収提示となる。
裁量を持って働きたい!
――翌日。Bさんからは上乗せ提示をしてくれた2社(A社・B社)のどちらかに決めたいので、相談をしたいとメールを頂いた。メールを見た元木は、すぐにBさんに電話をかけ、何やら熱心に話し込んでいる様子。
A社は1000名以上の規模の一部上場企業、
B社は、400-500名規模の未上場企業。
ご家族もいらっしゃることも考えると、大手企業を選んだ方が無難かな?と考えていると、元木から声をかけられた。
元木:小林さん。今Bさんとお話していたのですが、Bさんとしては、B社(400-500名の未上場企業)の内定を受諾されたいということでした。
小林:えっ!?
ちょっと意外だったな。どうしてそういう決断をしたか教えてくれた?
元木:はい。いつも元木砲を見ながら、転職先をイメージや、転職に求めることを考えていたそうです。それで、他社経由で残っていた企業の辞退をするときに、やはり自分は、規模ではなくて、社風や裁量を持って仕事ができるかという点を大切にしたいと気づいたそうです。
小林:なるほど!
元木:それで、大手の中での安定を求めるよりも、自分を必要としてくれる環境で、裁量を持って仕事に全力で取り組んでいきたいと考えて、B社(400-500名の未上場企業)の内定を受諾しますとのでした。
――私は元木の説明に笑顔でうなづくと、元木もほっとした表情を浮かべ、デスクに戻っていった。
元木は、Bさんの転職への希望を表(元木砲)にまとめてそれを更新しただけかもしれない。
でも、Bさんは自分の希望が可視化されている表を毎日見ることで自身の心の奥にあった自分の想いに気づき、納得感の高い転職を実現することができた。
求職者に寄り添い、求職者の迷いに対して快刀乱麻を断つような活躍をした元木。
求職者からの感謝のメール、電話が多いけれど、なるほど、エージェントとしてこれだけのことができれば当然かなと改めて元木の凄さを感じさせられた。
これで社内のメンバーに優しければ何も言うことないのですけれどね(笑)
よし、俺も頑張るぞ!
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今回もお読みいただき、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう!
それではまた~!
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