仕事の「楽しさ」を見出すためにできること
こんにちは、noteコーディネーターの玉岡です。
本日紹介する書籍はこちら!
本書の対象読者は、これから自分の職業を選ぼうとする若年層でしょう。
しかし、既にビジネスキャリアを積んだ人にも十分通用する内容となっています。特に自分のキャリアパスを見直す段階の人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。本書の目次はこちら。
■第1限 「キャリア」って何だ?
■第2限 「働く」って何だ?
■第3限 「能力」って何だ?
■第4限 「想い」って何だ?
■第5限 「目的」って何だ?
■第6限 「じぶん」って何だ?
■第7限 「成長」って何だ?
■第8限 「就職」って何だ?
■最終限 「自分らしくある/はたらく」ために
■第1限 「キャリア」って何だ?
本書はこのように、各チャプターの本文と、その内容を示すイラストが組み合わされて構成されています。
絵本のような親しみやすさもありながら、書かれている内容は読者をしっかりと啓発する内容です。
■第2限 「働く」って何だ?
第2限 #9で取り上げられている「ライスワーク・ライフワーク・ソウルワーク」のエピソードは、章題そのものに対する回答であるともいえます。仕事に対する3つの異なる姿勢をこのチャプターでは次の1-3の段階で示しています。
ライスワーク (生活のための仕事)
ライフワーク (人生の目的となる仕事)
ソウルワーク (魂の満足を得られる仕事)
生活のためだけでなく、より大きな意義や目的を持って仕事に取り組むことはキャリアプランを構築する際に欠かせません。このチャプターに挿入されているイラストは「大聖堂」をモチーフとして、3つのワークの段階を示しています。ぜひ実際にご覧になってください。
■第3限 「能力」って何だ?
この章も、「職能」という考え方をとても分かりやすく解説しています。
チャプター#12「データ・情報・知識・知恵・英知」は、人が職業を通して物事を「知る」という行為の発達プロセスを次のように表しています。
「知る」能力の深化プロセス:
データ (Data) → 情報 (Information) → 知識 (Knowledge) → 知恵・英知 (Wisdom)
「知る」の段階的変容:
知る(データレベル):have的
識る(情報・知識レベル):do的
智る(知恵・英知レベル):be的
各段階の特徴:
データ・情報:断片的な知識
知識:合理的な体系(識)に基づいた理解
知恵・英知:経験と直観を組み合わせた普遍的な理解
仕事においても、単にそのデータを「知っている」だけでは通用せず、どのようにそれを使うかという「知恵」が必要です。
このチャプターは、私達が漫然と使っている「知る」という行動を、理解を助ける図版とともに解説しています。
各章に触れていくだけでもこのnote記事が長大になってしまうので、
第4限~第8限はぜひ実際に読み進めてみてください。
ひとつアドバイスとして、本書はチャプターを読み飛ばすことをせず、イントロダクションから目次に沿って読み進めることをお薦めします。
そして、その最後に次の最終限が待っています。
■最終限 「自分らしくある/はたらく」ために
「天職」という言葉があります。自分はそれをするために生まれてきたと思えるほどに、やりがいが感じられる仕事を指します。
本書では、この天職に至る段階として「楽しさ」を挙げます。
チャプター#47「楽しさを掘り起こす目と手を持とう」では、仕事における「楽しさ」の構成要素を次のようにとらえています。
「楽しい仕事」とはなにか
「情的な楽しい」(一時的な快感)と「意的な楽しい」(持続的な満足感)を区別する
仕事には「意的な楽しい」を見出すことが重要
仕事と自分のフィット感
100%フィットした仕事は最初からはない
時間とともに関係性が変化する可能性がある
違和感や不満は避けられない
仕事を楽しむための2つの重要な要素
a. 仕事の見方を変える目を持つこと
b. 仕事を自分なりにつくり変えること
仕事を多面的にとらえ、自分と仕事の関係性を自らつくり変えることの重要性を本章では繰り返し説かれます。
これから自分の進む道を選ぼうとする人、その途上にある人、もう一度その道を見つめなおそうとしているすべての人に読んでほしい良書です。
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