えみーる

教育や子育てを中心に思うままに発信していきます。「刺激→学び→成長」が自分のモットーで…

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教育や子育てを中心に思うままに発信していきます。「刺激→学び→成長」が自分のモットーです。 ゆる〜くいきます。ノートにメモする感じです。 ちなみに、この発信はある対象への責任の押し付けや批判が目的ではありません。なぜなら、そこからは何も生まれないからです。

最近の記事

騒々しい学級

なぜ先生は子供たちが私語をしているのに授業を進めるのでしょうか。 なぜ先生は子供たちが私語をしているのに話を続けるのでしょうか。 授業の進度を優先しているから。 あきらめているから。 いずれにしても、このままでは状況は悪化する一方です。諦めずに、根気強く指導を続けるしかないと感じます。

    • 自然と子供から声が出る授業

      休憩時間になると、子供たちは目を輝かせて生き生きと遊び始めます。誰に言われるでもなく、遊び方を工夫し、多少のトラブルは自分たちで解決しています。心の底から遊びを楽しみ、声とともに感情をストレートに表現しています。そこには活気があふれています。 自然に子供たちから声が出る授業は、間違いなく良い授業です。これは私語ではありません。教師のねらいと子供のめあてが一致し、子供が学習に没入しているときに出る声です。それは、疑問や予想、発見などの声です。こんな声が自然に出る授業をつくって

      • これをすると学級が崩れます

        担任の指示がぶれると、学級は間違いなく崩れます。ここでいう「ぶれる」とは、子供の意見に振り回されて指示が迷走することです。例えば、次のような状況です。 担任「①の問題ができた人は、次は②の問題をやりましょう。」 子供A「②の問題は難しくてできません。」 担任「じゃあ、②はやめて③にしましょう。」 子供B「③と同じような問題をやったことがあります。」 担任「そうか、じゃあ計算ドリルの○ページをやりましょう。」 子供C「また計算ドリルですか。何回やればいいんですか。」 担任「そ

        • 子供の作品

          教室に子供の作品を掲示することはよくあります。しかし、よく見ると画鋲が外れていたり、作品が曲がっていたり、荷物で隠れていたりすることがあります。特に、学級経営に苦慮している担任ほど、この傾向が顕著にあらわれます。なぜでしょうか。それは、子供の作品を大切にしていないことが、子供を大切にしていないことと同じだからです。中には、作品が掲示されていないケースもありますが、これは最悪です。子供一人ひとりが、作品一つひとつです。肝に銘じておきたいものです。

        騒々しい学級

          子供自身が記録してみる

          ちょっとしたことでも、毎日記録していると見えてくるものがあります。塵のような記録も積もれば宝の山となります。記録する内容は、ほめられた回数でもよいですし、友達に「ありがとう」を言った回数でも、自分が立ち歩いた回数でも構いません。記録すること自体が自分を振り返る機会となり、メタ認知の力も養われます。これは、体重を記録し続けると痩せやすくなるのと同じです。教員も記録をしてから指導することで、さらに効果が高まると思います。

          子供自身が記録してみる

          そもそも知っているのか

          こんなことはありませんか? 学校で下校時刻が過ぎているにもかかわらず、子供を残して指導を続ける。指導すること自体は良いことですが、保護者に連絡して了承を得ているか、また、下校の際には教員が自宅まで送るなど、安全・安心が担保されていることが必要です。子供のために担任が指導を行う際、十分な安全・安心が確保されていないケースが見受けられます。 保護者に心配をかけたり、子供が事件や事故に遭遇することは絶対に避けなければなりませんが、放課後に子供を残して一人で下校させることがどれだけ

          そもそも知っているのか

          教室の床のゴミ

          教室の床に落ちているゴミの量と学級が崩れる度合いには、相関関係があるように感じています。おそらくどの先生も、床にゴミが落ちていてよいとは思っていないはずです。それでもゴミが残っているのは、そもそもゴミが落ちていることに気づく余裕がない、あるいは気づいても拾う余裕がないからでしょう。それほど、気持ちが飽和状態にあるのだと思います。つまり、子供を見る余裕も授業を行う余裕もないのです。結果的に学級が崩壊してしまうのです。 こうした状況では、正論を伝えても改善はまず望めません。理由

          教室の床のゴミ

          記憶より記録 その2

          記録様式の例は次のとおりです。 記録をする上で特に重要な項目は、きっかけ要因となる「A(状況)」です。Bの行動を誘発する要因を未然に防ぐことは、当該児童にとっても、担任にとっても重要です。些細な記録でも、たくさん集まることで、感覚や印象に頼らず、客観的な事実として仮説の解像度が高まります。 様式例)

          記憶より記録 その2

          記憶より記録

          配慮が必要な児童への対応策を検討する前に、必ず行うべきことがあります。それは、児童の記録を取ることです。些細なことでも構いません。言動を記録しましょう。できれば、時系列で記録するとさらに効果的です。記録を取ることで、思い込みや印象にとらわれず、客観的に状況を把握することができます。また、記録があることで、他の教員とも情報を共有しやすくなります。これにより、対応策がより具体的で効果的なものになります。

          記憶より記録

          心に灯をともすには

          管理職、特に校長の大切な仕事は、先生たちの心に灯をともすことだと聞いたことがあります。校長が全ての先生の心に灯をともすことができればよいのですが、これがなかなか難しいのが現状です。自ら進んで灯をともす先生もいれば、なかなかそうできない先生もいます。これは永遠の課題です。 しかし、先日こんな話を聞きました。灯をともす人を増やすには、サロンやサークルなどのコミュニティ(場)を作ることが効果的だそうです。この話は、永遠の課題を考える上でのヒントになるかもしれないと感じています。

          心に灯をともすには

          先生にとっていい学校とは

          先日、こんな話を耳にしました。 ミドルリーダーの集まりで、次のような主旨の会話があったそうです。「研修のない学校がいい学校だ」と。 考えさせられる話ですね。 そもそも、研修とは何なのか? 本当に研修がなかったらどうなるのか? 研修の内容は適切か? そのニーズはあるのか? 参加者自身の課題意識はどうか? など、様々な疑問が浮かびます。 「研修がない学校がいい学校」という意見を聞いたとき、私は、働き方改革が「働かない改革」と揶揄される背景と似ている部分があるなあと感じました。

          先生にとっていい学校とは

          心の三大欲求

          心には三つの欲求があります。それは次の三つです。 ①自発性(自分からやりたいという感覚) ②つながり(人とのつながりを感じること) ③有能感(自分はできるという感覚) これらが満たされると人は幸せを感じるようになります。 気になる子供がいる時、この三つが満たされているかを観察すると、次の一手が見つかるかもしれません。

          心の三大欲求

          先生の言葉かけの価値

          わからなかったことがわかるようになる。できなかったことができるようになる。その橋渡しをするのが、先生の言葉かけです。もちろん、子供同士の言葉かけで橋渡しができることもあります。しかし、子供同士の言葉かけだけでは、時に進展が止まってしまうこと(停滞)があります。そのときこそ、先生の言葉かけが真に求められる瞬間です。 また、言葉かけをするときは、次の2つの軸を意識するとよいでしょう。横軸は新しい知識の広がり、縦軸は理解の深まりです。知識の幅を広げるのか、より深掘りして解像度を高

          先生の言葉かけの価値

          多動な児童への対応その前に

          ○○メソッドなど指導法に着手する前に、まずは環境を整えましょう。 環境調整と安全確保 教室環境を整え、刺激を減らすことが児童の落ち着きを促進し、注意力を向上させるだけでなく、怪我や衝動的な行動による事故を防ぐ効果もあると言われています。

          多動な児童への対応その前に

          思考の鉄則

          本や研修会などで新しい視点や考え方を知ると、どうしても一方に偏りがちになることがあります。たとえば、「子どもを褒めることが大切だ」と言われると、「叱らずに褒めなければならない」と極端に考えてしまうことがあります。しかし、どんなに効果的な方法であっても、それだけを実践すれば良いというわけではありません。物事は白か黒かではなく、グラデーションのようにさまざまな段階があります。白黒の二項対立ではなく、グラデーション思考が重要です。 また、自分がそのグラデーションのどの位置にいるの

          思考の鉄則

          3つの言葉がけ

          工藤勇一氏が提唱している「3つの言葉がけ」 ・どうしたの? ・君はどうしたいの? ・何を支援してほしいの? 何か問題が起こったときに、先生が生徒(中学生)にこの言葉をかけます。もちろんこの問いかけに答えられない生徒は大勢います。では、どれくらい粘り強く問いかけ続けるのか。 工藤氏曰く、「ずは主体性を取り戻すことを時間をかけて辛抱強くやります。「どうしたいの?」「何をしてほしいの?」問題を抱えている子どもでも長くて1年半、短い場合は7カ月くらいで、答えが出てきます。ここで重

          3つの言葉がけ