リベラルアーツという言葉を広めるのではなく「自由な学び・問い合い」と「おもしろい経験」ができる場所にしたい
こんにちは!
日本リベラルアーツ協会の広報ふじもんです。
現在、日本リベラルアーツ協会が設立されてから1年が経ち、徐々に活動の幅が広がってきています。
その甲斐あってか、新メンバーの方の加入や、認知して頂ける機会が増えてきました。
とてもありがたいです!そして、嬉しいです!
そこで今回は代表のふなよしさんに、そもそも何故、日本リベラルアーツ協会を設立したのか?そのきっかけや協会への想いについて、聞いてみました。
船岡佳生(ふなおかよしき)のプロフィール
大学に入学してから勉強のおもしろさを身をもって体験した
——―そもそも何故、日本リベラルアーツ協会を立ち上げたんですか?
設立のきっかけは、大学入学後の体験からきています。
まず前提として、学校や受験、教科書などのテスト範囲や評価とは、どうしても切っても切り離せないですよね。勉強は。
高校時代、僕は好奇心は旺盛だったものの頭もよくない上に基本、不真面目で、なおかつ勉強のその一側面しか見えていなかったので勉強が好きではありませんでした。
しかし、大学に入学してからは変わりました。
工学部で経験した「研究という名の知」が深く問い直されている瞬間。
鳥人間チームで経験したものづくりの経験。
机の上や教科書に書いてある固定された知識だけではなく、フィールドワークやインタビューなどの現場や生の声を聞いて知ること。
他者と脳が汗をかくほどじっくり対話する経験をして「学び」や「知の在り方」は多様でもっと自由なものだと気づきました。
「勉強」の違う側面を身をもって経験したことで、「学ぶこと」や「考えること」がとても好きになりました。
この経験が日本リベラルアーツ協会の設立に繋がっていきました。
「学び」と「問い」の勉強のおもしろさをリベラルアーツが教えてくれた
——―そういった営みを体現してくれるのが、大学生時代のふなよしさんにとってのリベラルアーツだったということなんですね。
そうですね。
それと、1つの学問や対象だけをひたすら見続けるのも勿体ないかなとも思っています。
様々な学問の「答え」を活用した先にあるリベラルアーツの側面も大切にしていきたいです。
そして、きっと勉強のしがらみに苦しみ、「学び」と「問い」の楽しさに触れていない人もいると思います。
全員にそれを強制しようとは全く思いませんが、「学び」の楽しみに触れる機会は是非万人に開かれていてほしいわけです。
そういったこともリベラルアーツであり、それをもっと多くの方に知ってほしいと思うようになりました。
これが日本リベラルアーツ協会立ち上げの理由になりました。
自由に学び、問い合うことから生まれた多様な応えがある場所に
——―今までの経験、その想いがあった上で、日本リベラルアーツ協会では何をしていきたいですか?
「リベラルアーツ」という言葉自体を広めるのではなくて、自由な学びや問い合うことをもっと多くの人とやりたいです。
例えば自分が不正解と思っていたことでも結果的に正しくなっちゃったということもありますよね。
この前Twitterを始めた方に、使い方をお伝えしたんですが実際の運用を見ていると、そのやり方でフォロワー数が増えるのかな?と疑問に思っていました。
それでも、今では僕のフォロワー数よりも多いですし、インプレッションもかなり獲得しています。
でも、もし僕がその方と同じ方法で運用したら、不正解な気もしますが、それはその人には必ずしも当てはまらなかったわけです。
問いの「答え」は決して1つではなく場合によっても、人によっても違いますし、問われた時、問いがあった時にどう「応え」るかは多様で自由なはずです。
つづく
編集後記
今回のインタビュー記事を作っている中で、日本リベラルアーツ協会に共感して下さる方や、イベントに参加して下さる方に何を提供したらいいのか?が自分の中で明確になってきました。
「評価される勉強」のしがらみから解放されて、他者と一緒に自由に学び、問い合うおもしろさを感じながら、自分の中のものが深まっていく経験。
もちろん、それもきっとリベラルアーツの1つの側面にしか過ぎないのかもしれませんが(リベラルアーツ、なんて多面的なものなんでしょう!)この「こたえ」は、日本リベラルアーツ協会にいる身として大切にしていきたいと思いました。
話が変わって、実はこの記事とは別にふなよしさんインタビュー前編・後編があります。
日本リベラルアーツ協会のメンバー紹介という連載の一環で、前編ではふなよしさんの生い立ちを、後編ではリベラルアーツ協会をどんな姿にしていきたいかを今回とは違った切り口で伺っています。
そちらも併せて読んでいただけると嬉しいです^^
ちなみに、今回のヘッダーはふなよしさんと自分のツーショット写真です(^^)
取材/編集・ふじもん