アル中で風俗嬢の妻と結婚から離婚するまでの依存物語⑧
この物語は現実にあった話で、ある意味プライバシー全開とも言えるのだが、これをnotoに残すことによっておじさん自身の心のバランスが中立的になるコトも望んで公開しています。
年も明けもう2月になろうとしていた
運が良かった病棟での一方通行の窓越し面会、身分を偽っての差し入れ作戦、ここまでキモいのかヤバいのかそこまでしてのキセキ的な公衆電話からの連絡。
仕事をしながらも毎日これからの事を考えて全く身が入らない。正直、彼女に一目惚れしたおじさんの相談を聞いてくれる人もいない。その前に、これまでの経緯を話せる勇気もないし話せないのが現実なのだ。
前へ進む、前へ進む、前へ進む、、、
それからまた3日程経って公衆電話から連絡があった。時間は夜の20時半頃だろうか、人気のない時間に連絡をしてくれているようだった。
元気そうな彼女と話しているうちに2週間に一度だけ病棟を出て2時間程度、自由面会の時間があるという。
やった!!会える!!神さまはおじさんを見捨てるどころか、努力は報われることを教えてくれたのだ!!どこの神さまか知らないけど、おじさんは文句なしで信者になった。
信者になると何事も前向きになる。
予定通り2週間後の日に迎えに行った。迎えにとは言っても精神科病院なのだから、気分が良いかと聞かれてもいつものドキドキ感MAX状態で、なるべく人気のない駐車場の奥側に車を止めて待っていた。
奥に止めた時点で多少怪しいのだが、当時のおじさんにはそんなアンテナ感は無く2月なのにワキ汗全開、いやワキ汗MAXだった。
いよいよその時はきた!!!!!!!
駐車場の中でしばらく待つこと15分。病棟のエレベーターが開いたのを確認すると彼女が走りながら近づいてきた!!
おじさんには走る天使が目の前に現れた感覚だった。彼女は笑顔で助手席に乗り込み、お互いに熱いハグをした。
忘れもしない、天使とおじさんの熱いハグである。
つづく