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■3歳児クラスの担任が一番しんどい理由
私もいろんなクラスの担任をしてきました。どの年齢のクラスもそれぞれ大変なことがありますが、私にとっては3歳児クラスの担任が一番しんどいと感じます。
その理由のひとつが配置基準。2歳児クラスでは保育士1人に子ども6人だったのが、3歳児クラスになると一気に1人で20人を担当する基準に変わります。(※今15人に一人変わりつつありますが…)
この急な倍以上の飛躍、「なんで?」って思いませんか?
確かに3歳になると少しずつ自立してくるとはいえ、まだまだ手がかかる時期です。それなのに、2歳のときは複数の保育士でしっかり目を配りながら関われていたのが、急に「1人で20人」を見なきゃいけない現実…。
一人ひとりに寄り添って、それぞれの気持ちを大事にしながら保育するなんて、到底無理ですよね。実際、子どもたちも保育士の目が行き届かなくなると、不安定になったり、トラブルが増えたりします。
そうなると、保育士としても一斉指示で全体をまとめるしかなくなってしまいます。「ちゃんと聞いて!」「静かに座って!」なんて声を張り上げることが増えたりして、自分でも「これが本当に子どもたちにとっていい保育なのかな…」って思うことが多くなるんですよね。
一人ひとりを尊重しながら寄り添う保育が理想だって分かっていても、現場の状況がそれを許さない。だからこそ、こうした配置基準や保育環境の現実について、もっとみんなで考えていく必要があるんじゃないかなと思います。