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第8回さいたま市北区子どもの遊び場居場所づくり勉強ZOOM会(FACEBOOKグループ「ジョガボーラの輪!」交流会)

 2024年11月16日(土)夜、第8回さいたま市北区子どもの遊び場居場所づくり勉強ZOOM会(FACEBOOKグループ「ジョガボーラの輪!」交流会)を開催しました。
 細野亜里砂さん、比嘉和也さん、石井聡さん、西出の4人が参加しました。


1.「ジョガボーラの輪!」とは?

 今回の「第8回さいたま市北区子どもの遊び場居場所づくり勉強会」は、2023年3月に開催した「2023年度ジョガボーラきららさいたま活動報告ZOOM会」をきっかけに生まれたFACEBOOKグループ「ジョガボーラの輪!」の交流会をメインとした内容で開催しました。

FACEBOOKグループ「ジョガボーラの輪!」が生まれた経緯を振り返ってみると・・・

2027年にブラジルで開催される女子ワールドカップに行きたいなんて話もありました。

 主催団体「ジョガボーラきららさいたま」の概要についてもさらっとアナウンスしました。

2.「ジョガボーラなは」のその後

 2024年5月に立ち上がった那覇市の放課後子ども教室事業「ジョガボーラなは」の話を比嘉さんに話して頂きました。

比嘉さん(以下、比):参加者は13人程度。女子は女子、男子は男子で別れて活動しちゃってますねー。
 本当に何もしてないです。ウォーミングアップもしてないです。鬼ごっことかやるときに、ストレッチとかしないですよね。その感覚です。
 流行っているのはバレーボールですね。ひたすらバレーボールをやってます。あと、リレーやったり。だから学童の先生っぽい感じに見えているかもしれないです。
 3名くらいは、ちょっと練習したい、となって、練習をやり始めたりもしています。
 ずっと遊んでいるだけだから、他のスタッフからは「役割が欲しい」「差し入れおじさんになっちゃう」と言われることがあります。
 「子供たちが練習したい」とか「スタッフが役割がほしい」と言ってくるのは待っていた状況でした。
 僕はもともとキッチリやりたいタイプなのです。でもそれは別のところでやっているので。
 まずは、子ども達と話して、聴いて、という感じで進めていますね。

西出(以下、西)::ありささんのところはどういう感じで活動内容が決まっていくんですか?

細野さん(以下、細):ゴールを置いて、コートを作っておいて。サッカーやりたい子はそっちに入るし、下の兄弟を連れてくる子はサッカーに入ることもあるし、鬼ごっこしたりすることもあって別れて遊ぶ感じになりますかね。

西:最初に挨拶とかしたりしますか?

細:あーしないしない(笑)

比:僕らは帰りはしますね。

西:ジョガボーラきららさいたまは、最初と最後は挨拶しますね。

細:帰りにバイバーイとかはあるけど。

比:今、半年経って、子どもたちの話を聴いて、少し活動に変化をつけていこうかなと。週末のデイゴスさんとか琉球さんの試合のエスコートキッズを募集してみようかなと。

比:学童のベランダでベランダサッカーもしています。

学童の上にあるベランダでベランダサッカー!!

西:ストリート感がありますね!

細:障害物がいい感じですね!

比:僕もやるときは(この障害物)をうまく使いますね

西:普通とちょっと違う環境って子どものテンション上がりますよね。ジョガボーラも夜の時間帯というだけで、小学生って普段そんな時間帯に友達と集まることなんてないので、子どもたちのテンションが上がるんですよね。

3.今度の交流アイデアあれこれ

細:(浜松市で)フニーニョの大会やりたいなあとかはあったりしますねー。

比:沖縄ではフニーニョの大会やってますよ。だんだんやっていくうちに広がっていきますよ。静岡でフニーニョの大会やるんだったら、県内に参加チームなかったら、僕たち行きますよ。

西:ジョガボーラきららさいたまも、旅行気分で行きますよ(笑)

細:すごーい!

細:こうやって、今まで出会えなかった人と出会えるのはすごく良かったです。比嘉さんや西出さんとも(普通にしてたら)出会うことがない人じゃないですか。それが繋がって、ご縁は大切にしたいですね。ブラジルにも行きたいですし(笑)

西:もうそれ(ブラジル女子ワールドカップ)1点でいいかもしれないですね(笑)。

4.ありささん(細野さん)がドイツで学んできたこと

細:羽田空港に行くと「海外行く人だなぁ」とか日本各地へのフライト待ちの人や家族連れがいて、海外に行く人、飛行機を使って旅行に行く人だなぁって感じがしました。 仕事柄、色々なご家庭と接するのですが、凄く裕福なご家庭もあれば、毎日の生活でギリギリだったり、慎ましく生活されているご家庭もあるのがわかって。昔もそういうのはあったかもしれないけど、貧困は今ほどでは無かったように思います。 子どもたちの体験が経済力の影響をもろに受けているなぁ、と空港の風景をみて切なくなりましたね。

西:ツンさんの能登の子どもをヨーロッパに連れていくとか、チャリティー活動はありますよね。

細:love.futbolも含めて、チャリティー活動も素晴らしいけど、そもそも格差がある日本社会の現状自体にすごくモヤモヤするなと。この20年くらいで。すごくお金がある人と、生活するだけで精いっぱいな人と。

比:ドイツに行かれて何が一番「あ!」って思いましたか?

細:人権意識は高いなって思いましたね。戦後の、自分たちの失敗をしっかり振り返る、同じ失敗はしないぞっていう意思はすごく感じますね。試合に出ている子だけじゃなく、ベンチにいる子も含めて、子どもに対して人としてちゃんと扱うというところですね。

比:サッカー自体もユーロでうまくいかなくて、ブラジルW杯もうまくいかなくて、でもまた変える、みたいな、ドイツの「変える勇気」みたいなのってすごいですよね。

(石井さん入室)

西:今は、「振り返る力」みたいなことについての、ドイツと日本の違いについて話をしていました。

石井さん(以下、石):なんでそんな難しい話してるんですか(笑)

細:ドイツでは高校年代の全国大会をなくしたそうです。何かを失くす時には必ず抵抗勢力がいるので、その際にはデータを使って「科学的根拠」を明確に示すそうです。

西:ヨーロッパと日本では「科学的根拠」の受容する力が違うというのもあるのかもしれないですね。「エビデンスがあるんですかー」みたいなことを嫌な感じにキャッチしちゃうのかもしれないですね。

細:協会としてはやらないといけないと思いますね。ニュアンスだけで話ても納得させられられないんだったら、やらないと。協会とかが弱腰になるのはスポンサーがついているとかが大きいのかなって思います。すごく大人の都合だなって思います。犠牲になるのは子どもたちなので。

5.本の紹介をしあう

西:最近、「女子サッカーに耳をすまして」をあまり更新できてないんですけど。「耳すまラジオ」っていうのをやってまして。

次回は、『聞き書き世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし』という本を取り上げます。世界のサポーターを取り扱った本なんですけど、結構過激で、赤裸々で、サッカーサポーターを通じて世界の現状を知ることができる一冊になっています。

比:僕も本を紹介しますね。『国道沿いで、だいじょうぶ100回』という本がすごく面白いんですよ。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の作者の方が書いてます。

6.「サッカーとは『周りと繋がる遊び』」by比嘉さん

西:比嘉さんがFACEBOOKで「周りと繋がる遊び」と言って下さったことに立ち戻ると、サッカーの繋がる力が社会的に人と人とが繋がっていくことに活かされるような方向にもっていきたいですよね。

石:障害者スポーツが一番さかんなのはサッカーだし、入口は誰でも取り組みやすいスポーツですよね。

西:是非、石井さんにジョガボーラ来てほしいです。

石:是非是非。道に石ころがあったら蹴りたくなるとか、人間の原体験的な要素がサッカーにはありますよ。だけど、スポーツに対する考え方も人によって違いますよね。「遊びじゃないんだからちゃんとしろ!」っていう人もいますよね。

西:「遊びじゃないんだから」は関東でも聴きますね(笑)。

比:一生の友達をサッカーでつくる、「あいつがいるからやってみたい」それでいいですよねー。そのことに僕も過去は気づいてなかったです。結果のことばかり考えていました。スポーツもそうだし、経済もそうだし、持ってる人と持ってない人の分断社会になってきてますね。そこを、そうじゃないんだよ、と伝えていきたいですよね。

西:最近、地域のお祭りに関わり始めて。昔はお祭りとかイベントってすごく苦手だったんですけど、この年になって好きになりましたね。

比:Jリーグができたのも、毎週祭りができたようなもんですよね。

7.編集後記

 最後の方は、サッカー、ジョガボーラをきっかけにして、いろいろな土地に行ってみたい!みたいな話になりました。こうして交流が生まれ、広がっていくことがすごく大切かなーと思います。
 あとは今回開催してみて、「人権意識」「格差社会」といった細野亜里砂さんからの問題提起は印象に残りました。サッカーやジョガ―ラというスポーツを通じて、そういう社会課題が、楽しく面白い形で改善されていったらいいのかなと思いました。

 FACEBOOKグループ「ジョガボーラの輪!」は、随時参加者募集中です。参加をご希望の方はFacebook「西出朝子」まで「友達申請」「Messengerで希望メッセージ」よろしくお願いいたします。





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