第6回さいたま市北区子どもの遊び場居場所づくり勉強会(ZOOM)レポート
2024年9月23日(月祝)16:30~18:00、さいたま市議会議員の相川綾香さんと、そのお知合いで大宮区で自治会として子どもの居場所づくり・学習支援の活動を展開・模索中の新屋さんをお招きし、「自治体主体の子どもの居場所づくりの挑戦」などをテーマに、多岐に渡りお話しました。ゲストスピーカー含めて、さいたま市北区在住の女性2名、さいたま市大宮区在住の男性1名、さいたま市見沼区在勤の女性1名、島根県在住の女性1名の合計5名が参加しました。
1.西出より、ジョガボーラきららさいたまという団体のご紹介と、勉強会の位置づけのご説明
まず、本題に入る前に、ジョガボーラきららさいたまの西出より、勉強会の位置づけについての説明を行いました。
まずは主な活動についてご説明。
続きまして、これまでの団体の活動の経緯・沿革をご説明しました。
次に、ジョガボーラきららさいたまのこだわりについて説明しました。
最後に、2024年度から始まったこれまでの勉強会の振り返りも行いました。
2.自治会主体の子どもの居場所づくりへの挑戦
新屋さん:学習支援、育児支援が、自治会でできないか、とさいたま市に問い合わせたことがあるのですが、子どもの居場所をつくり、助成という形をとるのであれば、「子ども食堂」を中心に活動をすればよいのではないか、と案内されてしまった。そうすると、私が考えていることと趣旨が外れてしまうんですよね。
西出:プレーパークは助成がおりているケースがあるようですね。あとはさいたま市のNPOで学習支援活動で無料で開催しているところがあるのは聴いたことがあります。法人格があると無料教室が開催しやすいというのはあるかもしれないですね。
新屋さん:私がやろうとしていることは、NPO法人ではなく、自治会なんです。ネットでいくら調べても、自治会で主で子どもの居場所事業を実施している事例がないんですよね。なので、これが本当にうまくいくかというのは悩ましいところで。うちは参加費は完全に無料でやっています。
防犯の観点、安全・安心をもってもらうために、防犯カメラは2か所設置していて、室内の様子は携帯から常に見れて、通話もできるようにしています。そのくらいしないと安心というのは生み出せないと思うんですよ。
西出:そこまでしているんですね。保護者が観れるというのはいいかもしれないですね。
新屋さん:私がやっていきたいのは地域版学童。15人、多くても20人程度が対象なので、カメラを設置して、保護者の方と話ができてもいいのかなと思います。
西出:遠隔で交流しながら、ということですね。
新屋さん:そうですね。元々私、今年の4月から自治会で児童青年部の担当になったんですけど、大宮公園駅の周辺の6自治体が集まってまちづくり協議会の活動をしているんですよ。駅出てすぐのところに、2本のヒマラヤスギがあるんですけど、7年前くらいに、そのうちの1本を切って、サービス付高齢者住宅をつくろうという動きが持ち上がりまして。2本のヒマラヤスギって本当に立派で、地域のシンボル的な存在なのですが、そういう場所に地域の高齢者住宅は本当に必要なんですか、と反対運動が起きて、そこからまちづくり協議会がスタートしたんです。
西出:それがきっかけなんですね。
新屋さん:私はそこの事務局もやってまして。長く関わっているんですけど。
新屋さん:そういうこともあって、地域でよくできることは、というのは常日頃考えていたんです。
地元の理解があった上で作る、ならいいけど、自分たちの敷地だからっていう形で勝手に計画を立てて作りますから的な話になったんで、それはないでしょ、というところからスタートしました。
寿能町1丁目・寿能町2丁目・盆栽町が、まちづくり協議会の範囲なんですよ。ここの地区だけ、埼玉県の中で唯一の「風致地区」に指定されていて、景観保護の地域なんです。
たとえば、建物の話(家等を建てる時)だと、面積のうちの60%建てられるのが普通なんですけど、風致地区は40%しか建てられないんです。敷地の中の5%は植栽、ちゃんと決められた木を植えなさい、とか決められたルールがあるんです。埼玉県の中でも、地域に対する想いが強い地域ではあったと思います。
今度10月2日から、「寿一放課後子ども教室」(寿能町1丁目)というのが始まります。これがうまいこといったら、寿能2丁目さんと盆栽町の方々と一緒にできないか、各々で共有しながら集会所で活動を広げていきたいと考えているんです。なので、責任重大なんです。
西出:もしもの避難所になるような場所を、日常的に使っているってすごくいいですよね。
新屋さん:そこに地域の高齢者の方がボランティアで参加するとか、手の空いているお父さんお母さんが1時間でも関わってくれるとか、中学生が協力してくれるとかになると、本当に地域のつながりが広がってくると思うんですよ。それが住んでいることの安心感にもつながると思うんですよ。世代間の交流が生まれて、誰が住んでいる、というのがわかる。例えば、お父さんお母さんに怒られて夜外に出された子ども、そこにたまたま通りかかった地域の人が、「あれ?あの子こんな時間に外にいるけど大丈夫かな?」と声をかけて、「実は怒られたんだよね」と子どもが話して、外に出てると危ないから、と家に帰す、とか。その逆で、これから認知が低下する高齢者が増えてくるわけで、自分が思ってもないような行動をしてしまう高齢者も増えてくるわけで、そうなったときに、子どもが、逆に、いつもと違う方向に行こうとしている高齢者がいたら、声をかけることもできる。まずはお互いの顔を知る、お互いにコミュニケーションをとる場所をつくることが大事だと思うんですよね。
3.いじめが起きにくい環境づくりの知恵、分断社会の現状と課題
西出:いじめとかもやっぱり年齢が近いから起こりやすいってこともあると思うんですよね。多世代でお互い立場が違うことが当たり前だったら、例えばいじめみたいなことが起こっても、「それっておかしくない?」とツッコミが入ったりするけど、同質的な集団だと、集団心理で、強い人がいじめていたら、いじめる側につこう、みたいな人が出てくることが起きやすい、というのはあるかもしれないですね。こういう現象に対して、先生が注意する、というのもあるんですけど、友達でもなく先生でもない、第3者の、地域のおじさんおばさんお兄さんお姉さんが声をかけていることが日常になると、いじめが起きない環境になると思うんですよね。
新屋さん:昔はおせっかいおじいさんやおばあさんがいて、うまく機能していたんですよね。それが今、知らない人から声かけても挨拶しない、が当たり前になってます。旗振りの方でさえも10人いたら2人くらいしか挨拶しない。悲しくなってきますよ。子どものために旗振りしているのだから、挨拶するのが当たり前でしょって私は思うんですけど。子どもはどこまでが知ってる人でどこまでが知らない人かの区分けができないわけです。教えてあげないと。挨拶すらできない状況、悪循環でしかないですね。
西出:本当にもう、地域レベルでも世界レベルでも分断社会ですよね。知らないところではすごい大変なことが起きている。先日奥能登の方に行ってきたんですけど、まだ復旧もままならない状況の中で、さらに今、大雨災害が起きてという状況で。能登の方々は、まだ昔ながらの近所付き合いが残っていて、あの人いないよね、という認識がまだできていたり、お正月だったから若い人がいたから、はたらける人がいたから良かった、という話もあったりしました。これがさいたま市で、誰がどこにいるか分からない状況でもし災害が起きたら、「いないことが分からない」ということが起きてしまうのではないかと思います。
能登の避難所運営を経験した方からは、「名簿が大事」というお話も聴きました。この避難所に誰がいるのか、誰が今抜けたのか、というのを把握することが非常に難しかったそうです。それぞれに名前を書いてもらったりもしたけど、書かない人もいたり。全然把握できなくて大変だったと。個人情報保護とか問題はあると思うんですけど。誰がどこにいるのかを把握するのは大事です、ということは言ってましたね。
ただ、システム的に名簿を管理する、とかだと、よくわからない人に管理されているという感じで気持ち悪い、とかあるかもしれないですけど、日常的に顔の見える関係性があった上で、プラスアルファで名簿があれば、と。名簿だけに頼る、ということではないんですけど。
新屋さん:そうなんですよ。私は、PTAとか自治会に結構関わってきたんですけど。やっぱり世間的な風潮では、PTAや自治会はめんどくさい、やる価値がない、という声がありますけど、それは戦後作り上げた体制のままで、本当に必要なのか検証もしないまま、ずっと伝統的に「やらされている」ことだから、必要がない、めんどくさい、になっているんですよね。でも今、地域の力がすごく大事だ、大事だ、と、政治家の方々が言ってますけど、それは、お金をつっこめばいいということじゃないと思うんです。地域の再構築、PTAの再構築、やっぱり学校にはPTAが絶対必要、地域には自治会が絶対必要、ただ、今ある現状のものを維持するのではなく、現代社会に必要なものにドラスティックに変えちゃう、そうすれば、安心して名簿も預けてもらえるし、喜んで活動に参加してくれることになる。
実は私個人情報を扱っている会社の者なので、個人情報保護士っていう資格も持っていて、今、皆さん、「個人情報保護」に関して非常にナーバスになってると思うんですけど、守らなくてもいいものまで守ろうとしているんですよ。個人情報保護法の規定の線以上に守ろうとしている。だから世の中が窮屈になってくるんです。
西出:訳の分からない人に管理されてると思うから気持ち悪いんですよね。まあでも、人と関わりたくない人もいますからね。。
新屋さん:自治会でも、もしケガしたらどうするんだ、とか言ってくる人がいるんですけど、そんなこと言い出したら、何もできないですよ。
西出:「責任」という言葉を逆手に取る子どももいるんですよね。「先生たちの責任でやってるからね」と挑発する子どももいるんです。それって一時的に先生が困るんですけど、結局将来的に言ってる子どもたち本人が困るんですよね。責任とか自分がやってる手ごたえが育たないとか。ケガをしたときに、「自分の不注意もあったよね」というところも多少はないと。
新屋さん:今、学校の先生がノイローゼになって退職したり休職したりする方いるじゃないですか。当たり前なんですよ。先生って言ったって人間であって、感情の起伏がある。地域の力を学校に入れるべきなんですよ。時間のある高齢者とかにどんどん学校に入ってもらって、教室の後ろとかに立っていてもらって、とか。ひとり、先生と違う目があると、子どもたちって全然変わると思うんですよ。
西出:2者関係だと限界がありますよね。違う風が入らないと。
新屋さん:こんな話があります。小学生の女の子が、ずっと泣きながら縄跳びしてるのを見ている近所の方がいたんです。だから、おかしいな、と思って学校に行ったら、休み時間に誰も外に出てこない、とか、おしゃべりの声が聴こえない、とか。また別の日に行ったら、入口と出口に目張りが貼ってあって、中が見えないようにしてあって。その場で校長先生にかけあって、「先生ノイローゼですよ」と話をしました。
日常的に学校に入る人がいれば、先生がおかしくなっていても気づける。それが結局子どもを救うことになるんです。それをPTAがやってもいいと思うんです。授業参観って決められた時だけじゃなく、いつでも見守っていけばいいと思うんですよ。
4.映画「みんなの学校」からのヒント
西出:新屋さん、「みんなの学校」って映画知ってますか?絶対に観てほしいです。
西出:大阪の大空小学校というところを舞台にしたドキュメンタリー映画なんですけど、先日、その映画を観た後に、教育関係者の方とグループワークでお話するイベントに参加してきたんですけど。そのグループワークで、先生って異動があるんですよね、だから、その学校が継続してよくなっていくためには、地域の人が学校の中に入って、地域の人が学校を支える土、先生が風を運ぶ、という関係性になって、保護者の方は、「サポーター」と呼んで、その仕組みがうまくいって、障害者と健常者も分けないでごちゃまぜの学校が成り立っている、という映画なんです。地域の人が継続して見守っているから、引継ぎがちゃんとされるから、ごちゃまぜの学校が成り立っているという映画なんです。ぜひ見てほしいです。
新屋さん:だから、いつでも学校と地域の連携がうまくいっているということですよね。
西出:はい、つながり方、ですよね。
新屋さん:さいたま市内のある学校の校長先生に、自治会版学童の説明にお伺いしたんですけど、そしたら、まずすごいなあと想ったのは、校長室のドアがずっと開けっ放しだったということなんです。子どもも自由に入っていいんです。
西出:みんなの学校の大空小学校の校長室もそうでしたね。
新屋:そうなんですね!1カ月に1回、保護者だけじゃなく、誰でもいいので、みんなが来て、校長先生と話そう、という会合があるんですよ。来月もありますね。フリートークしていくんです。すごいなと思いました。
西出:さいたま市って全校、コミュニティ・スクールにしていますよね。あんまり地域の人が運営している、と機能しているのか、よくわからない学校もありますね。校長先生の理解みたいなものがあると、コミュニティ・スクールの仕組みも機能するのかもしれないですね。
新屋:残念なのが、さっきも話がありましたけど、せっかくいい校長先生なんですけど、来年異動なんですよ。結局継続が大事だと思うんですよね。誰が校長先生になっても、いいところは引き継いでいく仕組みが大事ですよね。過去には、校長先生と大喧嘩したこともありますけど。校長先生に対するアプローチが大事なのかもしれないと思いますね。地域の人からの引継ぎの声を拾うような仕組みが必要なんですよね。とにかく校長先生と教頭先生が変わると、学校がガラッと変わるんですよね。
相川さん:確かに、地域が決めるべきですよね。なんで校長先生が変わったら全部学校が変わっちゃうんだろう。
西出:「みんなの学校」では、校長先生が飛び回ったり、子どもたちを追いかけるシーンがあったり、偉ぶった感じがなく、校長室も開けっ放しで、子どもと喧嘩したりしていました。エネルギッシュな校長先生だと実現できるんですよね。でも、大変だなっていうのも伝わってきちゃうんですけど。
相川さん:でも、大変だからこそ、みんなで共有すべきじゃないですか?
西出:そうですね。大変なことを抱え込んでいる人がいるんだなっていうのも分かりますよね。。
相川さん:地域の人がずーっとっていうのも多少問題はあるかもしれないですけど、校長先生が変わるとガラッと変わるというのは避けたいですよね。
西出:継続性がないとなかなか難しいですよね。東京都の麹町中学校の事例が典型的かなと。
西出:学校って地域の人が鍵なのかもしれないですね。学校の先生は風なので。
新屋:地域の人が日常的に学校が関われるようなシステムが必要だと思います。じゃないとぶつ切りになりますね。
相川:卒業したら終わり、じゃない仕組み、みたいな・・・
西出:先ほどもお話しましたが、仕組みとしては、さいたま市は全校にコミュニティ・スクールという制度がありますよね。いろいろな学識経験者とか、自治会の方とか、「ステークホルダー」が集まって・・・だからまとめるのが難しいのかもしれないですけど。
新屋さん:ステークホルダーさんというか、お偉いさんが集まると・・・結局、「発想」がなかったら・・・学校と地域がどうつながっていくか、という「発想」がなければ、なんの意味もないです。校長先生や教育委員会さんがレジュメ作って、意見ある人って言って誰も手を挙げなくてハイ終わり、みたいな。それではなんの改善にもならないです。本当に、学校が楽しくなるために関わりたい人、が関われる制度、自治会長さんありき、とかじゃなくて。
相川:コミュニティ・スクールって学校によって温度差がある。まずはルールなのか、トップダウンがいいのか・・・。
5.ジョガボーラきららさいたまの可能性
西出:そこでジョガボーラが出てくるんですよ。日常的に、立場が上とか下とかじゃなく。・・・(ジョガボーラきららさいたまの説明)・・・ボール蹴りたい人は誰でも参加できるし、走るのがめんどくさい人は走っちゃいけないサッカー、ウォーキングフットボールがあるし、立場を越えて何か一緒に遊ぶっていう場づくりをすることで、何かがこう・・・今、勉強会もこうして立ち上げて、なんかそういう、ちょっと上下じゃなく、フラットな関係性をつくるのに、スポーツとか、芸術活動もそうだと思うんですけど、そういう活動が多世代にこだわってやっていけたら・・・、ステークホルダーってことじゃなくて、別に立場としては偉い人じゃないかもしれないけど、実はすごい潜在能力をもっている人が力を発揮する、活躍するような環境がつくれたら・・・きっかけができたらいいと思うんですよね。
将来的に、壮大な夢になってしまうんですけど、ジョガボーラとして公園でプレーパークができたらいいと思っているんですよね。学童か、友達と遊ぶか、だけじゃなく、公園でプレーパークという選択肢を作れたらと思ってるんですけど。
相川:プレーパークやりたいですね。
西出:マンションで挟まれた、一番クレームがきやすい公園で、プレーパーク常設で実現出来たら、全国各地どこでもできるということになりますよね。
最初から壮大な目標にすると反対されますけど、月に1度くらいからプレイベントで始めて・・・ちょっとずつ頻度を上げていく、みたいな形で実現していけたら・・・。
6.町内会・自治会の重要性
島根県在住の女性:(入室)どんな話をしているのかな、と気になって。仕事の合間に顔を出すような形で参加しています。(みんなで)サッカーをする、立場を越えて遊ぶ、ってすごくいいな、と思いました。
西出:敷居低くサッカーやる場を作りたくて。やりたいと思ったらやれるようにしたいんです。「小学5年生でサッカー始めていいですか?」という質問が来たりするんですよ。やっていいに決まってるじゃんって思うんですけど・・・。5年生の男の子だと、セレクションのあるところがほとんどで、始めたばかりの子だと「3・4年生クラスだね」などと平気で振り分けられたりするんですよ。子どもだってプライドがあるのに。ボールを蹴ってお互いに認め合って、ということがまず大事で、という場も作りたいと思って。もちろんセレクションの場もあっていいと思うんですけど。多世代にこだわって。小学校1年生の男の子におじさんがガチでつっこんでいく(・・・ということはしないよね)、とか、ちょっと考えれば理解できること、日常的にやっていれば、少しずつ加減がわかって来たり、その調整力がコミュニティ形成にもつながると思うんです。
西出:子ども時代は学校社会に居場所がないこともあったし・・・、居場所づくりって地域が大事だと思っていて、私は地域コミュニティづくりとか居場所づくりとかにすごく興味があって、大学時代は地域政策学部にいたこともあったくらいで、やっていることが苦じゃないし、自分の為にもなるので・・・。
相川さん:西出さんは町内会に入っているんですか?
西出:痛いところを突かれました(苦笑)。実は入ってないんです。。新屋さんの前でこれだけ語っておいて・・・(笑)。地域が・・・、などと語ってるわりに、私は基本的なことが抜けてますね(苦笑)。
相川さん:一番近道だと思いますよ。
新屋さん:自治会とかPTAとかめんどくさいという潮流、「やらされる感」満載なんですよ。魅力ある町内会をつくる、魅力のあるPTAをつくるというのがまず先なんですよ。みんなに必要とされるものを提供する、というのが商売の基本ですよね。それと同じなんですよ。
相川さん:(町内会・自治会は)30年後に絶対代変わりしますよ。
新屋さん:30年は長いなあ。私が今ここにくるまで10年です。
西出:自治会大事ですよね。お恥ずかしいです。。
7.やり方より在り方、ここで出会ったご縁を大切に・・・∞
見沼区在勤の女性:子どもの居場所づくり大事だなと思いながら参加させていただいています。私はさいたま市見沼区のデイサービスと訪問看護ステーションをやらせて頂いていて、将来的には障害者高齢者だけじゃなく、地域の方、大人も子供も集える・・・子どもが不登校なんですけど・・・子どもがずっと家にいるって不健康だなって思っていて、出られるきっかけづくりみたいなことをしたいと思っていて。ヒザコという場所がすごい農地でだだっぴろい土地があって、そこで何かやりたいなと思っていて。緑豊かな、日本一の桜並木がある見沼田んぼがあるところなんですけど。子どもって未来の宝なのに、元気がなくてないがしろにされちゃってるようなところが・・・5年生のサッカーの話もありましたけど、どんな可能性があるかなんて誰にもわからないのに・・・私たちもメンタルトレーニングも受けているんですけど、やり方より在り方だよねって話をしていて、やりたい気持ちってすごい大事だよねって話をしています。
良かったです。参加させて頂いて。第6回ということなので、また参加させていただきたいです。
西出:はい、次回も決まっていて、日進大宮なびさんがゲストスピーカーです。過去一最年少回です。若い人の声を聴きたい方は是非。
見沼区在勤の女性:私もちょっと未来をどこに踏み出していいか分からない状況の中で、想いを通じ合える人とつながれたら・・・ひとりじゃできないけど、みんなで集まったら・・・とわくわくしながら聴いておりました~!
西出:私は相川さんからお誘い頂いたおかげさまで、地域の活動に関わるようになりました。そういえば、相川さんのチラシ、さいたま市北区にプレーパークを作りたいっていうのがうちにも来ていて、「プレーパークに関心がある珍しい市議会議員がいる」っていう印象がすごく残っていて、実際にお会いしたときに、本物だー!となりました。北区ってプレーパークが今のところあんまりないので、ひとつ事例を作りたいですよね。合意形成は必要だと思いますけど。
相川:やれます。やりましょう。やる気があれば!
西出:5年以内にやりたいですね。30年はちょっと・・・。おばあちゃんになっちゃう(苦笑)。
全員:(爆笑)
西出:月1度、勉強会をやっているので、是非、また来てください。ゲストスピーカーとしてもぜひ皆さんお願いいたします。これからもつながっていけたらと思います。
8.編集後記
今回の勉強会は、まず相川さんにお声かけすることから始まり、相川さんが新屋さんをお誘いし、様々なお知合いの方にお声かけしてくださり、また素敵な縁が広がった場となりました。
そして、自治会が子どもの居場所づくりに取り組むという事例や、地域に開かれた校長室の話、学校における良い文化の継続性を築くにあたり必要ではないかと考えられる、映画「みんなの学校」関連イベントから得た「地域住民は土・学校の先生は風」という考え方、北区でもプレーパークを作りたいという話など、1時間半の中で色々な話題をお話することができました。
「大変だからこそ、みんなでやるべきじゃないですか?」という問い、私自身が自治会に入ってますか?という質問、相川さんの核心を突く問いかけにたじたじになりながら、非常に刺激的で学びの多い勉強会となりました。
多くを語らないけれども、鋭い質問力や、素晴らしい人たちとのご縁、面白そうな機会や話題の提供など、相川さんの凄さを改めて再認識する回となりました。
参加して下さった皆さん、貴重なお時間を頂き、有難うございました!
これからも、お互いを尊重しながらつながって、楽しい未来を一緒に作っていけたら幸いです。