NY自宅隔離日記⑩隔離中にしかできないこと
世界各地と同様に、コロナウイルスが猛威を奮うニューヨーク。
3/1に最初の陽性反応者が出てからまもなく4週間がたちます。
外出禁止令が全米へと広がり、ニューヨークはパンデミックの中心といわれるまでになりました。
パニックになる人、楽観する人、呆然と流される人、周りには色んな人がいましたが、ここまで事態が急展開するとは思ってもみなかったという人が、私を含めて大半を占めていると感じます。
その中で自分は「あ、これは書かなくちゃ」と思えたので毎日少しずつ書いてみます。
↓前回の日記
制限された時にこそ、人はクリエイティブになれる
日記⑨の通り、狭い部屋で一日中過ごすことは大変なストレスだ。
私の趣味は旅行だが、3,4,5月に計画していた旅行は全てキャンセルになった。
あったかくなってきたから花見に行こうと思ったのに。
車の免許を取ってワイナリー巡りにいこうと思っていたのに。
赤ちゃんが生まれたばかりの友人を訪ねるはずだったのに。
幸い返金対応をしてもらえたのでお財布に痛手はないのだが、楽しい予定が全部なくなったのはショックだった。
制限だらけで先が見えない状況の中でポジティブになることは難しいが、2週間のうちで3日、合計3時間弱の外出でも問題なく、今の状況を楽しめている。
私が何をして過ごしているか、シェアしたいと思う。
①自分の気持ちや日々の出来事を書いて残す
自分の紹介にも書いている通り、私は何度目かのArtist way(邦題:ずっとやりたかったことをやりなさい)という本の課題をこなしている。
この本の中では各週ごとに課題が与えられる他、モーニングページという課題がある。
毎朝ノート3ページ分、その時頭に浮かんだことをつらつら書いていく課題だ。ねむい、疲れた、書くのがめんどくさいなどでもいい。
今、私はこのノートを英語で書いている。
いつからか、日本語で書くとネガティブな方向に行きやすく、筆が進まないことが多いと気づいた。中学生レベルの簡単な英語でガリガリ書いていくと3ページはあっという間に終わる。
もしかしたら文字が大きく、行間をとるのも影響しているかもしれない。
だいたい1文目は日付と続けられている日数。あと、朝の状態を湖面に例えて記載している。静かに凪いだ朝とか春一番が吹いて荒れているとか。濁って淀んでいるとかいう時もある。
モーニングページであらかた雑念を外に出して、頭の中にスペースを作ってやる。
そこから今日何をしようか考えている。この隔離日記を書こうと思ったのもモーニングページを書きながら浮かんだアイデアだ。
長く書くのが苦手な人は小さなノートに大きな文字で始めてもいい。こんな時だから自分がどういう状態か向き合ってみてはどうだろうか。
②コミュニケーションを大切にする
自宅隔離になってから、家族や友達に連絡する機会が増えた。
今までは電話なんか全然しなかったのに、急に週の3-4日は誰かと話をしている。
コロナの話もあるけれど、少しくだらない話題なんかが多い。
話題のオンライン飲み会もやってみたが、めちゃくちゃ楽しいのでおすすめ。
誰かと話すことで安心する、誰かが大丈夫って言ってくれることに勇気づけられることがある。
また、Instagramやツイキャスなどの生配信にも顔を出すようになった。
一方通行なのかと思っていたが、アクションができたりして思ったよりもやりとりがある。
他の人のコメントも見ていて面白い。
任天堂のソフト「集まれどうぶつの森」の中でバーチャル個展を開いて訪問することができたり。
NetflixではNetflix partyという複数で同じ番組を見ながらコメントのやりとりをするサービスも出ている。
自分に合った方法で、誰かとコミュニケーションしよう。
③いつもはやらないことリストを消化する
①で紹介したartist wayは邦題でもある通り、やりたかったことを気兼ねなくやるための課題がいくつかある。
生まれ変わったらなりたいものリスト。
興味があるがやってないことリスト。
面白そうだが自分はやらないことリスト。
子どもの時楽しんでいて今はやっていないことリスト。
自分にお金があったら買いたいもの、やりたいことリスト。
こういうものを作って、消化していくのもいい。
最初はなかなか思い浮かばないので、子どもの頃好きだったことから始めるのがいいかもしれない。
私はフレンドシップブレスレットという糸で編むミサンガ作りを始めた。
糸があればどこでもできて、かなり簡単な上にネット上にやり方のサイトが山ほどあって、配色やパターンで個性が出る。
もくもくと編んでいるとあっと言う間に2時間経っていることもあるのだ。
NetflixやAmazonプライムでいつもは見ない映画や番組を見るのも楽しい。
私は英語の勉強も兼ねて、スタンドアップコメディ(マイク1本とその話術で人を笑わせるコメディ)を見始めた。
女性コメディアンたちの取り上げるテーマを見ていると、アラサーの悩みは全世界共通であることがわかる。
私のお気に入りのコメディアンは、イライザ・シュレシンガー。
↓イライザ・シュレシンガー「私は長老ミレニアル」
時事ネタあり、下ネタあり、教訓ありで1時間半が過ぎていく。
爆笑するアメリカの観客の笑いのツボが日本と少し違うところにも注目。
ポストコロナに向けて
私たちの世代は何度かの自然災害を経験してきたが、世界で同時に多発するような脅威に触れるのはおそらく初めてだ。(リーマンショックはまだ子どもでわからなかった人も多いだろうし)
ポストコロナの私たちは、確実に今までとは違う価値観をもっているだろう。
家に閉じ込められている時間は、できないことを嘆くのではなく、今まで時間がなくて出来なかったことの準備に使おう。
家で退屈している時間は無限に感じるが、人の人生は確かに有限だ。
<明日の11に続く>
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