みんな引き込まれる、本の魔力は恐ろしい
こんにちは。街にはクリスマスのイルミネーションが多く飾られる季節になってきました。
寒い日は家の中でじっくりと本を読む、そういう機会が増えてきそうですね。
本てすごく不思議だと思いませんか。ビジネス書などは、読んだだけで実践している気になってしまう。
そんな中、今回はみんな引き込まれている本の魔力について自分の経験をお話します。
キッカケをつかもうと読むビジネス書
自己啓発を含めて、多くの人はビジネス書を1回は読んだことが有ると思います。
本業にしても副業にしても、なにかビジネスに関わっていると当然いろんな困難に出くわすことが多い。
メンタル面しかし、テクニック面しかり、なんで自分はうまくいかないんだろうって考えると、ついつい藁をも掴む気持ちで流行っているビジネス書や、ベストセラーのビジネス書を手にとってしまいませんか。
人は一人で考えていると、どうしても考え方が同じになってしまい、最悪の場合には同じことをぐるぐると回る堂々巡りに陥ってしまいます。
それらの現状を打破し、新たな考えを取り入れるためににビジネス書を読み、新たな視点での考え方を取り入れて行こうと思うんですね。
なぜそのような状況に陥るのかとか、現状からの脱出的な内容まで様々なビジネス書が出回っている世の中。
面白いことに、同じような内容でも著者によって考え方や説明の仕方が違っています。
当然ながら人それぞれ価値観が違いますので、同じような事でも視点や着眼点が違ってくるので、説明も対応も違ってくると思います。
そうした時、全部を読んでなるほどいろんな考えが有るなって考える方法もありますが、そうすると自分で考えているときと同じで、結局どれが良いのか?っていうふうになりかねません。
一番良いのは、自分で考え方に賛同できるような事を書いている著者を選び、常にその著者が書く本を読むようにすれば良いと思います。
小説などでは、自分の好きな作家を選んで読むと思いますが、それと同じですね。
基本、小説だろうがビジネス書だろうが、波長が合う人の本でないとなかなか頭に入ってこないのではないかな。
例えば、心に関する書籍でメンタリストDaigoの言うことはスッと心に入ってくるが、心屋仁之助の言うことは何か抵抗があるって感じでしょうか。
基本的には、現状を打破しようと何かキッカケを作るために読むビジネス書が多いと思いますので、自分の波長を合うような著者を選ぶほうが良いですね。
最も誰が良いかは、一通り読んでみないとわからないかもしれませんね。自分も最初は片っ端から読んだ記憶がありますから。
何故か読み終えると自分がやったことになってる
本の魔力で一番危ないのがこの部分。
読んでしまった後、既に自分がその本の内容を実践した気になっていると言うことです。
自分で最近読んだ本事思い出してみると、そういう感じになっていませんか。
面白いことに読んでいる最中には、そうなんだこれは実践しないとういけない内容だな。そう思いマーカーを引いたりしますよね。
しかしながら、何故かですよ読み終わった後はすべて書かれた内容は実行した気になっている。
誰かに話す時も、既に自分がやって経験したような口調で話たりするんです。ほんと、不思議です。
確かに既に自分で実践した内容も含まれていると思いますが、全てはやっていないでしょうって突っ込みたくなります。
多分、脳内でこれはやらなきゃやらなきゃって思っている内容が、いつしかやったにすり替わっている。
やらなきゃやらなきゃって思っていることが、いつしかやったになって潜在意識の中に刷り込まれてしまうのかな?
摩訶不思議だけど気が付かないだけで、誰もが経験している事だと思うんですよね。
やったことになってしまうので、実際はまだうまくいかない。当然ですよね、真実はやっていないんだから。
そうすると、うまくいかないって思い込んで更に次のビジネス書を購入して読むというパターンになるんです。
次もまったく同じですよね。読めばやった気になってしまうんだから。
この魔力、ちょっとやそっとじゃ抜け出すことが出来ない強力な魔力ですよ。
万人向けのビジネス書は自分に置き換えるのが大事
そしてもう一つ、そうOne more thinkgです。
ビジネス書っていうのは、困っている人の助けになるように書かれているのですが、実は万人向けに書いてあるから最後まで読んでも答えは書いてないのです。
だって、特定の人に向けて書いた書籍は難しくて読めないですよ。専門書がそうですよね。分かっている人が読むから実用になるのであって、分かって居ない人が見たら単なる紙くずですから。
ビジネス書だってビジネスです。出版社はこういう困っている人がいるから、この人達に向けてわかりやすいようなビジネス書を書いてくださいって著者にお願いするでしょう。
ターゲットがこの人ではなく、このような人達ですから当然ながらぼやけてしまうのは否めません。
そういうビジネス書を最後まで読んでみても、鋭い人ならだから何?ってなふうになってしまうと思います。
しかし、残念ながらそういう人達はそういうビジネス書は読みません。何が問題か分からないような人達が救いのために読むのです。
だから、万人向けに書かれているビジネス書のため誰にも当てはまるような書き方をしていることが、読んだだけでなんだか実践した気にさせてしまうのです。
本来、そういう事が理解できれば自分のケースの場合はどうなんだって、置き換えて考えなければ行けないですね。
これをやらないから、やった気になり出版社の罠にハマった事になるんです。
騙される前にやるべきこと
では実際にはどんな事をすればようのでしょうか?
まず。ビジネス書には一般的にやるべきことがズラズラと著者目線でいろいろと書かれていると思います。
それを全部自分の事に置き換えて、全て実行できればビジネス書で言っていることがすべて身につく可能性は無きにしもあらずです。
しかし、全部やるって簡単ではないですよね。
自分は、その中で最も自分が出来ていないなって事を1つか2つ抜き出して紙に書きます。
その出来てなかった事を書き出した物を見て考えます。
なぜできていないのか?
いろいろと理由はあるかもしれませんが、それを行動に移そうとした時に阻害する要因で一番大きな物を取り除いてあげます。
そして、まずはそのできてないことができるように本当に実践していきます。
面白いもので、実践すると今まで見えていないこと、考えもしなかったことが見えてきます。
失敗もたくさん有るでしょうが、その失敗の中に次に繋がる資産が眠っているんですね。
そう、お分かりですか?
万人に向けたビジネス書は回答が無いだけに読み終わるとやった気になる魔力に騙されます。
そうならないように、その本の中で自分ができていないことを1つ選び、その事を書き出した後に実行に移します。
そうすることで、本当にそのビジネス書の内容を実行したことになるんです。
実行した結果はリアルな内容なので、そこでまた次の課題が見つかりますので、そうしたらその課題にあったビジネス書を探し、またその中で1つ実行に移すんです。
そうすれば、本の魔力に引き込まれることもなく、本当にやったことを体験できるようになるんです。
みなさん、くれぐれも読み終わった後、自分は実行しているという魔力に引き込まれないようにしてくださいね。