自分を押さえ込んでいた僕の、人生のレールがカチッと切り替わった瞬間。
僕は今フリーランスとして独立し、活動しているけれど、最初からフリーランスになりたいと思っていたわけではありませんでした。
確かに「自分一人の力で稼いでいけたらいいな」「個人事業主ってすごいな」って思いはありました。
ただ、当時の僕がイメージしていた個人事業主さんとは、芸人さんとか俳優・女優さんとか、親戚がやっている美容室とか。いわゆる何か「できること」が先にあって、それを仕事としてなりたたせている人たちの姿で。
大学生で何も持っていなかった僕が、すぐに個人事業主になれるとも思っていなかったし、挑戦するつもりもありませんでした。
おそらく何もなかったら、大学4年生まで部活を続けて、仲間と愚痴をこぼしつつイヤイヤながら就活を進めて、なんとか2社くらい内定を取って、自分がなんとなく興味があったITとかマーケティングの会社に勤めることになっていたでしょう。
就職留年の可能性もあったのかもしれません。
ですが、僕はどういうわけか今そのレールから抜け、あの日夢見た個人事業主をやっている。
決断と偶然が絡まり合ってこの道を歩くことになったのですが、根本の本の本には、ある一つの出来事と忘れられない思いがあったのです。
今回はそんな話をします。
「何か今自分が人生の岐路に立っている気がする」
「自分にとって重要な選択を迫られている」
「今の人生のままだとつまらないと感じている」
こんな人はぜひ最後まで読んでいってください。
いじられキャラな自分が嫌いではなかった
フリーランスになる前、大学生だった僕は社交ダンス部に所属していました。燕尾服やドレスを着て、男女1組で踊る、あの社交ダンスです。
その部活の中での僕のポジションはいわゆるいじられキャラで。
部活全体としてギャグとか、先輩からの無茶振りとか、そういうものがデフォルトであって、僕の役割はそれを一手に引き受けるとかオチどころとして立ち回るとか、そういう感じでした。
僕自身は変なことをしようとしていたわけではないのですが、僕の自然な言葉や振る舞いが、その部の中ではおかしく写ったらしく、普通に僕が過ごしているだけで笑いのネタになっていたのです。
だから、とにかくダンスの上達に夢中で、部の中の振る舞いに気を配っている余裕がなかった僕にとってはかなり都合が良かった。
加えて、いじられキャラのおかげで僕の大学内だけではなく、関西の学生競技ダンス界隈の中でもそれなりに顔が知られるようになったんです。
大会の結果が出なかった時など、自分のメンタルが落ち込んでる時に僕のネタでボケられたりした時は多少キツかったですが、「ここにいて自分の役割があるんだ」という所属感が得られていたので、僕は割と自分のいじられキャラを受け入れていたんですよね。
(ただ、今振り返ってみると、それを言い訳にして自分の感情やありたかった姿に蓋をしていたんだと思います。)
4年間、これが続いて卒業後もこのキャラで生きていくんだろうなと思っていました。
不調から部の歪みに気づき始める
ダンスに向き合い続け、部でもそれなりのポジションについていた僕でしたが、3年生になり固定のペアを組み始めるようになってしばらく経ってから、途端にうまくいかないことが増えてきました。
固定のペアとなると、自分のダンス表現だけでなく、ペアとしてのダンスを作っていく必要があるのですが、パートナーとのコミュニケーションスタイルの違いだったり、僕自身の言語化がうまくできなかったりで、徐々に苦しくなっていき。
話し合いをしようにもそもそも相手がその土俵に立ってくれず、何もしなくても解決しないし、動こうとしても相手が応じてくれないという板挟みで、どんどん僕のメンタルが押し潰されていったんです。
部全体で練習会をしている時も、大会後の打ち上げをしている時も、僕の中にあるのは心配事ばかり。楽しむ余裕もない。それでもイジリは飛んでくるから反応しないといけない。
反応しないとどこか冷めた空気になるから。
自分が自分のキャラじゃなくなるから。
僕がこの部にいる理由がなくなってしまうから。
当時の僕は本気でそう思っていたんです。
それでも苦しい現実は変わりません。
どうにかしたくて、僕はやがて自分自身の気持ちに向き合うようになります。その過程で今自分が部にいる理由や、パートナーのことや部について感じていることを改めて思考し始めて。
で、言葉にならないながらも気づいたんです。
あれ?僕は純粋にダンスをしたかっただけなのに、それ以外のことに振り回されて、自分や自分の大切なものも大切にできてなくない?
自分が自分であれる環境に実はいないんじゃない?
ということに。
大切なものを馬鹿にされ、未練がなくなった
ところで、大学3年時、僕は付き合って2年目の彼女がいました。僕にとって初めての彼女で、僕が部活で忙しい時も心の支えになってくれたり、合間で遊んだりしてとても大切な存在でした。
僕が「自分」でいられる数少ない時間の一つが彼女との存在でした。
部活でも彼女のことは知られており、同じ彼女持ちの同期とその話題で盛り上がったりということもあったと思います。
で、僕が部活や部活の中の自分に疑問を感じ始めた頃のある練習会で、僕にとってターニングポイントとなる出来事が起こったんです。
それは、周りが僕のことに加え、彼女のことまでイジり始めたことでした。
しかも彼女自身のことというよりは、僕に対するイジりが彼女に飛び火したような感じで、彼女には全く関係ない理不尽なものでした。
僕自身のことは別に良かったのですが、それ以外をイジってくることにかなり怒りを覚えて、キツイ口調でやめるよう言ったのですが、聞き耳を持ってくれず。
その後も練習会や飲み会で度々僕と合わせて彼女がイジられるように。
しばらくは耐えていましたが、ある時限界点を超えました。
その時、思ったんです。
ただ所属欲を満たすために、自分の「こうありたい」「これをやりたい」といった感情や想いを無視していた結果、自分自身だけじゃなくて自分の大切なものまで傷つけてしまった。
彼女がイジられているのは、そのキャラを受け入れてイジられに接していた自分がいたからじゃないか。
まず、自分自身で自分のことを認められていなければ、自分の本当に大切にしたいことすらも守れないんだ。自分の所属感は集団によってではなく、自分で守らないといけないんだ。
ということを。
そんな事実を目の当たりにした瞬間、僕の中にある何かがカチッと音を立てました。それはまるで、もともと歩むはずだったレールが切り替わり、新たな道が示されたかのように。
あ、もうこの部活にはいられないや。
直感的に感じた僕は、そこから部活と徐々に距離をとるようになり、大学3年生の夏の終わり、僕は一足早く部活から離脱しました。
そこから、個人事業主に向かうための道を歩み始めます。
「自分である」ことから始める。
個人事業主を目指してからも、たくさん間違え続けました。
自分の中で大切にしたいことを探し、人と関わろうとしてはまた傷ついて離れたり、あるいはべったりと依存してしまったり。
さまざまな苦難や気づきがありましたが、1つ言えるのは。
「自分である」ことから全てが始まるんだよということです。
今ここに存在する自分がいて、何かを感じている自分がいて、この記事を読んでいる自分がいて、ここから始まっていくんです。
自分のことを分析しようとするのも、これからフリーランスになろうとしているのも、全て自分だし、まずこの自分の存在を認めることから、あなたの行動はスタートします。
周囲の存在や、周囲の評価ではなく、です。
だから、この記事を読んでいるあなたがもし今、人生の岐路に立っているとしても、今の人生のままだとつまらないと感じているとしても。
まずはそういう自分がいることから、始めてみてください。
そんな自分が何がしたいの?ということから感じたり考えたりしてみてください。
そうしてようやく、自分が大切にしたかった考えや気づきのような、視界がパッと広がる何かが見えてくるはずです。
僕の場合は、「まず、自分自身で自分のことを認められていなければ、自分の本当に大切にしたいこと・ものすらも守れない」ということでした。
あなたは、どんなことを感じるのでしょう?
それでは今日はこの辺で。
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