ECOLIFE COMMUNITY

―― 韓国から、地球を考える ―― 京畿道安山市生涯学習館で生態環境学を勉強している市民コミュニティ代表です。 韓国から、韓国や日本そして世界について学んだことをうやむやにしないよう記録に残すことにしました。

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―― 韓国から、地球を考える ―― 京畿道安山市生涯学習館で生態環境学を勉強している市民コミュニティ代表です。 韓国から、韓国や日本そして世界について学んだことをうやむやにしないよう記録に残すことにしました。

最近の記事

樹齢600年のイブキ

    • 島国キリバス

      先日、クライメート・リアリティ・プロジェクトが主催するウェビナーに参加しました。 テーマは私たちが望む未来~気候危機最前線キリバスからのメッセージです 。 https://youtu.be/F3v2ONGJgYU お話を聞くまでキリバスという島国については名前程度しかの知識しかありませんでした。 それほど何の知識もなしに参加した理由は、気候危機最前線というワードがあったからです。 日常生活で気候危機を肌身に感じることは正直あまりない人も多いのではないでしょうか。 それも、

      • 韓国の孤立する青年たち

        私たちが活動する生涯学習館にあるコミュニティには、人権問題の学習コミュニティもあります。 市民アゴラ1期生同士であり、今年最後の特別講義に参加しました。 保護施設を18歳になれば自動的に退所しなければならない青年たちのドキュメンタリーを何度か見たり、ニュースにもなることが増えたように感じます。 それは当事者の切実な思いから、その思いを受け止める大人まで、果てしなく渦巻いては消えゆくような社会の中から届くメッセージでした。 日本でも引きこもりやニートといった社会問題として取

        • 社会を変える力は感情なのか?

          社会問題がイシューになればなるほど、映し出される視覚的情報の中に「感情」があると感じることが多くなりました。 当然社会問題を解決しようとする当人が感情のある人間である以上、引き離すことは難しいかもしれません。 ただ、そこに対し危機感にも近いものを感じます。 日本と韓国の美徳の違いも、この「感情」にあります。 (もちろん韓国人だからとすべての人が喜怒哀楽を100%表現するわけではありませんが…) 日常で目にするこの感情の渦に、今となってはだいぶ慣れましたが、環境問題への感情は

          エシカル講座

          エシカルという言葉を初めて知ったのが数か月前。 日本エシカル協会の末吉さんの出版記念イベントでした。 ちなみに韓国語で検索してみると、ほぼエシカルフードとしてビーガンの話がほとんどです。 エいきょうを(影響を) シっかり カんがえル(考える) 私たちの衣食住がどこからきてどこへいくのか。 下手をすると途方もなく大きな話のようにも聞こえるかもしれません。 あるいは、大きな話のように見せかけて隠しているのかもしれません。 もう少し詳しく学びたいと思った私は出版されたエシカル

          エシカル講座

          本から見つけた韓国の心②

          料理を通して国を知ることは面白いことです。 知れば知るほど深く、感嘆せざるを得ないほど知恵がたくさんつまっています。 経済成長と便利さの追求の裏で、影が薄くなっていた部分であるようにも思います。 日本でも韓流ブームを受けて、ナムルという韓国料理を知る方も多いことでしょう。 レシピ本やSNSでレシピを検索すると、ナムルもたびたび登場します。 お盆や旧正月で、準備する定番メニューにナムルがあります。 豆もやしやほうれん草、桔梗の根、しめじなどが多いです。 ナムルを国語辞典で検

          本から見つけた韓国の心②

          公共デザイン①

          市民アゴラ2期もいよいよ残す授業は2回だけとなりました。 11月最終の授業は共につくる気候都市(都市再生)というテーマ。 実は今回の講師の授業を聞くのは3回目でした。 内心、他の講師のように全く同じスライドと資料だったらどうしようか…と半分期待をせずに行きました。 ところが、私のように初めてではない受講生もいることを事前にチェックして下さっており、授業内容をアップデートして下さったとのこと。 思わず拍手!(苦笑) 公共デザインという単語は実は韓国が発祥だそうです。 ただ、皮

          公共デザイン①

          ダイレクト トレード

          東京都にあるママノチョコレート。 何でも南米でも希少なカカオから作られたものだとか。 南米と何かしら縁のあった私は「気候変動×南米×チョコレート」というテーマに惹かれ、最初のイベントに参加しました。 今回は第2回目のイベントをご紹介します。 さて、私が初めてフェアトレードというものに触れたのが大学生の頃。 海外ボランティア活動に熱心な知り合いからでした。 あまり覚えていることは多くありませんが、分厚いチョコレートという印象が残っています。 正直なところ公平な貿易とはいうも

          ダイレクト トレード

          映画「BLOOD LIONS」

          野生動物と家畜の違いは何か? 普段生活をしながら、そんな問いを考える機会はほとんどないかと思います。 私自身、この映画を見るまではライオンとハンターというテーマに特別な関心があったわけではありません。 生態環境学を学習し始めて、国内外での問題をできる限り知ることから始めようと申し込みした映画でした。 映画の舞台は南アフリカ共和国。 海外からオンラインでライオン狩りの予約をすると、ネットショッピングするようにハンターするライオンが画面に表示されます。 金額も様々で、気に入った

          映画「BLOOD LIONS」

          ゴミ問題と貧困、そして高齢化社会

          この記事を読んでくださる皆さんの中に、近所でお金になるゴミを集めている人を見たことはありますか? お金になるゴミ、つまりは資源ごみです。 昔は日本でもリアカーで廃品回収をして生計を立てていたことは知っていましたが、昔々の話だったわけです。 しかし、韓国では今なお廃品回収や資源ごみを集めて生計を立てている方々がいます。 華やかな韓国のイメージとは程遠いようで、すぐ近くに存在する現実。 特に、高齢者が多いように感じます。 日本でいうマンションでは管理されており、無断でゴミをど

          ゴミ問題と貧困、そして高齢化社会

          ハッタツソン2022

          ソーシャルグッドビジネスが様々な分野で盛り上がっていることを感じるこの頃です。 ハッタツソンもその一つで、私も発達障害児を抱える親としてとても気になる内容だったので参加しました。 最終プレゼンとして各チーム代表の発表があり、それに対して審査員の方々がコメントをしておられました。 < 審査員 > 村中直人 Neurodiversity at Work株式会社 代表取締役 秋元祥治 株式会社やろまい 代表取締役 遠藤光太 フリーライター 高岡謙二 エクスポート・ジャパン株式会社

          ハッタツソン2022

          本から見つけた韓国の心①

          韓国に住んでいると、一番最初に覚える鳥の名前は까치だろうと思います。 それだけあちらこちらにいます。 日本語ではカササギというこの鳥は、どうやら韓国では吉兆を運んでくるという縁起の良い鳥なのです。 そんな身近にいるこの鳥は、日本のカラスのように真っ黒でもなく、大きさもそこまで大きくありません。 この本は近くの市立図書館で偶然見つめた新書の絵本でした。 人は何を必要とし生きていくのか悩みながら絵本を描くのだとおっしゃる作家が、食べるというテーマで書いたものです。 食という部

          本から見つけた韓国の心①

          武蔵野大学サステナビリティオープンラボvol.4 ースウェーデンに学ぶサステナブルな社会のつくりかたー

          タイトル <ゴミという言葉がなくなりつつある?> 講師 ペオ・エクベリさん    (One Planet Cafe 代表) スウェーデンという国を調べてみると、北欧諸国最大の1000万人の人口を持つ立憲君主制国家です。 国の標語は För Sverige i tiden(スウェーデンのために、時代と共に) 国家は Du gamla, du fria(古き自由な北の国) 標語と国家の意味を知っただけでも、スウェーデンという国が垣間見えるようです。 そんなスウェーデンでサステ

          武蔵野大学サステナビリティオープンラボvol.4 ースウェーデンに学ぶサステナブルな社会のつくりかたー

          家から外への第一歩

          コロナ渦の中、娘の気質検査を受けに行って私がうつ病と診断されたのが2019年冬。 それからは二年間ほど薬物治療と毎月の診察を受けながら過ごしました。 訪問で心理相談も受けていたある日、知り合いから誘われたのが마을공동체(地域共同体)でした。 住民自治体とはまた別で、近所付き合いが少なくなっている今の時代、地域住民が相互理解と意思疎通しながらより良い地域にするために活動する団体です。 ためらいつつも、心理相談で少しずつ回復しつつあった私は思い切って快諾しました。 基本的に用事

          家から外への第一歩

          コミュニティ ラボ

          3か月間の過程が終わり、ついにコミュニティラボが始まりました。 代表と呼ばれることに慣れない中で会議に参加。 少しずつ、何を目指しているのかが見えてきました。 生涯学習館に現在登録されているコミュニティは私のところを含めて10団体。 演劇、魅力発見、児童人権学、メタバス…と様々な分野があります。 環境系のコミュニティは初めてだと館長さんに言われた理由は、のちのち知っていくことにはなりましたが。 さて、このコミュニティ、実は期間限定だったのです。 そこまで短いわけではありま

          コミュニティ ラボ

          市民アゴラ 生態環境学

          アゴラ、とは何かご存じでしょうか。 市民が議論しあう場所としてもあったアゴラにかけて、ただ受け身の学習だけするのではなく、市民が議論する機会を作ろうと始まったと説明がありました。 その中で私が選択したのが生態環境学だったわけです。 記念すべき1期生となった私は、そこで3か月間様々な講義を聞き、現地視察として近隣の安山アシ(葦)湿地公園にも行ってきました。 そして集大成として市民フォーラムを開催し、気候変動について私を含む市民代表3人が発表しました。 生態環境学の担当者と発

          市民アゴラ 生態環境学