Have you ever seen the rainbow?
私はかつて、虹を見た。
その虹は、眩いばかりに輝いて私の心を魅了し支配した。
それも既に過去のことになってしまったのだろうか。
虹の輝きは消え失せてしまったのか
それとも最初から、幻に過ぎなかったのだろうか。
note公式
【noteプレミアム】「共同運営マガジン機能」が使えるようになりました!
月額500円を支払ってnoteプレミアムに登録したユーザーのみが使えるこの新機能は、一人のユーザーが作成した有料マガジンを複数のユーザーが共有できるというものだ。あるユーザーはいかなる理由でかこの情報を事前に得ていたのか、7月にまたnoteブームが来ると書き残していた。しかし既にあったものの延長に過ぎないこの機能では、とてもブームなどと呼べるような盛り上がりに至ることはないだろう。さらに今から企画を立てメンバーを集めて記事を書いて宣伝し……などと考えていけば、儲けが出たなどと言える程の売り上げを見込めるのはせいぜい一部の知名度のあるユーザーのみであろう。note外での一般的な知名度のないユーザーがいくら良質なコンテンツを作り出そうとも、売れるどころか存在に気づいてすらもらえぬのではないだろうか。少々売れたとしても、たまたま知った他のユーザーが物珍しさから「試しに買ってみるか」という程度のもので、さらに月額マガジンともなれば購入した当月は無料であるのだから、そこで値段以上の価値があると思ってもらわねば後の売上にはつながっていかないだろう。そして運良くそう思ってもらえたとして、一体何人に、だろうか。満足のいく売上が得られるだろうか?せめて後の希望が持てるほどだろうか?
今年の初め頃からnoteを賑わせていた売上自慢や「noteで売れるには」などといった有料記事を目にしなくなって随分経つ。私が知らないだけで、誰もが十分な売上げを得ているから自慢するまでもなくなったのだろうか?売れるための方法を買った誰もがその後売れるようになったのだろうか?とてもそうは思えぬ。それどころか、真の意味で「noteで活動して売れた」などといえるユーザーなどはいまのところ存在しないだろう。
noteに限らず新しいサービスを提供開始しようと思うのならば、新規ユーザーの獲得はもちろん、継続して利用してもらうことを考えねばならないのは当然である。にもかかわらず、まるで「場所は用意してやったんだからあとは勝手にやれ」と言わんばかりの運営方針では、ユーザーは積極的に利用を続けようとは思わないだろう。サービス開始以来二年以上の間にnoteに集い、個々に試行錯誤を繰り返し、結果のでない日々に疲弊消耗して志半ばにnoteを去っていた才能と情熱にあふれた有能なクリエイターは、片手では足りぬだろう。桁の数が。
一部では「続けないユーザーが悪い」などという意見もあるようだが、使いづらいシステムは改善されず、不具合を仕様と言い張り、また迷走するかのような運営方針、数々の問題に対する運営側の対応のまずさなど現状に鑑みて、noteでの活動を控えたりあるいは去っていくユーザーを攻めるのはお門違いであろう。そもそもユーザー側に「noteで活動しなければならない理由」などは存在しないのだから。
いまさらだがnoteというサービスを開始したときにまず運営側がしなければなかったことは、実体のない「可能性」や「未来」などと言った言葉でユーザーを煽り立てることではなく、この新しいウェブサイトがどのような場所であるのか明らかにすることであった。自由すぎるnoteをどのように使っていけばよいのか。少なくとも運営側として想定している使用例を示すべきであったのだ。何も完璧なものでなくて良い、不完全であっても、後に希望が持てる、それこそ未来の可能性を感じさせるものであったなら。例えば有望な若手クリエイターを選抜してnote運営、あるいは株式会社ピースオブケイクとして公式にバックアップ、プロデュースを行えば、noteの内外での活動を通じてクリエイター自体とともにnoteそのものを紹介していくことができたのではないだろうか。
それをせずに従来のブログサービスでもできるような活動を運営サイドの人間が、あるいは「noteで活躍するクリエイター」たちが行っていけば、それを見たユーザーが「noteとはその程度のものに過ぎぬのだ」と思ってしまっても仕方のないことだろう。
今後noteにどのような素晴らしい機能が追加されようとも、理想や理念がどんなに素晴らしいものであろうとも、根本的な運営方針を見直さぬ限りはnoteが発展していくことはないだろう。ただ消耗し、衰退していくのみである。
かつて、OZ総帥トレーズ・クシュリダナーダは「私は敗者になりたい」と言った。そう、私は近い将来「ほら見ろ俺様の言った通りじゃないか」などと勝ち誇りたいわけではない。私は「偉そうに出任せを言いたいだけの素人だ」と後ろ指を指され、noteの片隅に追いやられることを心から望む。
タイトル写真は
無料写真素材 写真AC様
http://www.photo-ac.com/
よりお借りました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?