映画と音・音楽<ととのえメモ>
どもども
ぼんぼんです。
とつぜんですが、
映画観ます??
実写でもアニメでも。
今回は、
映画音響について書いてみます。
映画における
映画音響の世界を
少しでもお伝えできればと。
○はじめに
ぼく自身も
映画に関わる音の仕事にたずさわっています。
俗にいう「劇伴」の制作が主です。
わかりやすく言うと
映像BGMという感じです。
映画に関わる「音」は
音楽、声、効果音など
作品を彩るさまざまな世界があり
作品にそのエッセンスを吹き込みます。
○映画に関わる7つの映画音響
まず大きく3つにくくれるかなと。
●Voice「声」
●Sound Effect「効果音」
●Music「音楽」
もう少し細かくすると
○Voice「声」にかかわる3つ
・Production Recording
俳優のセリフの録音や現場音の録音
・Dialogue Editing(ダイアログ編集)
俳優のセリフをもとにカットをつなぐ
・ADR(Automated Dialogue Replacement)
俗にいう「アフレコ」のこと
撮影後にスタジオで演技をみて
セリフを再録音
上記3つは、
Voice「声」にかかわる「音」の要素です。
トーキー映画
(映像と音声が同期した映画)
が生まれ、
ひとの「声」のパワーというのは
すごく認識されたはず。
※ちなみに、初のトーキー映画は、
1927年に
アメリカのワーナー・ブラザースが公開した
『ジャズ・シンガー』
○Sound Effect「効果音」にかかわる3つ
つづいて、
Sound Effect「効果音」にかかわる3つ
・SFX(special effects)
日常生活で毎日のように耳にする音だったり
たとえば、
車のクラクションやねこの鳴き声とか
また「効果音」を創り出すこともあります。
たとえば、
恐竜の鳴き声、ユニコーンの飛ぶ音とか
現実に存在しない音を生み出すこともあります。
また、
実際の音はあれど、
なんか迫力にかけるな?とか
何か他の音をつかって効果的にできないか?
などの生み出す作業をしたりもします。
※1986年「トップガン」では、
実際のジェット機の音を録音したのですが、
なんか退屈だな、、弱々しいなということで、
迫力のある動物の声(トラとかライオンとか)
を重ねて創ったとのこと
・FOLEY
特殊効果のひとつで、
フォーリーアーティストは、
映像で起こっていることに合わせて
音響を制作
たとえば、
登場人物が砂利の上を歩いていたら、
自分自身で同じことをして録音したり。
まさに「音」の俳優ですね。
・AMBIENCE
環境における背景音のこと
すべての背後にある「音」の層
たとえば、
街の通りだったり、
ひとの歩く音、
交差点の行き交う車、
森の中の音だったり。
(環境)音のつみかさねによって
リアリティーを生みだします。
すべての「効果音」の重なりは、
本物をより本物に錯覚させたり
映像、作品に対する深度も高め、
まさに観るひとをその場にいざないます。
○そしてMusic「音楽」
・Music
そして「音楽」です。
最初に記述した劇伴。
「音楽」は感情に直接うったえかけ、
観るひとをその世界に引きずり込みます。
いいシーンには
いい音楽を!!w
○最後に
より細かくカテゴリはありますが
大きく7つについて記しました。
これらの「音」「音楽」が
ミックスダウンされ
まとめ上げられます。
ぼくがお伝えしたかったのは
映画は、
・映像
・音、音楽
の2つの総合芸術なんだろうな
ということです。
どうしても
音・音楽に着目して
映画を観るという方は少ないかと思います。
映像美は
昨今ほんとにすごいですし!
ただ、
「音楽・音」の世界にかかわるひとりとして
注目したもらいたかったw
映画館に行く際は
ぜひ、
映画音響の世界にも
耳をかたむけてみてください。
「音」・「音楽」は
多くを伝えてくれますので!
今回もありがとうございました!
感謝!!