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99%の壁

KDDIの障害というので、auユーザーの私も、土日は外出先で調べ物をするのに少し不便をしましたが、たまたまつかまえたFree-wifiでニュースを見て、障害情報を目にしたときは、諦めの境地になってました。
正直、自分が吠えたり怒ったりしても、解決するわけでもないし(笑)

こういうのは、電車の遅延であったり、システムのトラブルには、寛容だったりするのは、プログラミングを生業にしているのと無縁ではないような気がしています。それこそ、きかんしゃトーマスではありませんが「事故は起こるさ」という感じで、人間が作るものである以上、100%ってのは難しいだろうという諦観があるのかもしれませんね。

というのも、インフラの仕事をしている人なら、決して「いい加減な仕事」なんてのはしないと思うんですよね。そこはエンジニアに対して性善説的なものを持っているというか、悪意を持って「障害を起こしてやろう」なんて思っているわけではありません。なぜなら、そんなことしたら必ずバレるから。作業をするときに、多くのエンジニアは「誰が何をどういじったか」はある程度可視化されるので、作為ある工作をしたら、吊し上げを食らうのは明白です。なので、今回のトラブルも「ベストと思える対応をなしていたが輻輳までは予想を超えていた」と考えたくなります。

この手の仕事をしていると、やはり99.9%の「9」の桁を増やすことはできても「100%」にすることはできない。これはホントに感じることですね。

一方でこれにユーザーとして文句を言いたくなる気持ちもわかります。エンジニアサイドで肩を持つなら「今まで人生に一度でも失敗をしたこともないやつだけが石を投げろ」という感じになるのですが、こう言ったところででも、ユーザーサイドからすれば「知らんがな」という話でしょう。

ただ、こういうインフラ系の仕事が他の仕事と明確に違うことがあります。

他の仕事だと、例えば接客業にしても、一期一会のところがあるかも知れません。Aの失敗を教訓に、Bではうまくいかせる、ということが、他の仕事だとあるかも知れません。
嫌な取引でも、契約時期が来れば終わる、という有限の範囲での100%は、十分達成できるかも知れません

一方のインフラ系となると、100戦100勝が求められる仕事です。しかもそれが24時間365日。ユーザーとしては「それをちゃんと動かすのがプロだろう」という意見がごもっとも、である一方、決して100%を求めるのは、非常に難しいという仕事でもある、というのは、許容できないにしても、そういうことはある、というだけで、少なくともストレスは減るんじゃないかと。

KDDIに限らず、インフラの人は、みんな手抜きだったり杜撰なことというのはしていないと思うんです。先述したように、手の抜きようがないんです。

このエンジニア版「99%の壁」いつか理解してもらえる日がくるのかなぁ。

もっとも、トーマスの住んでるソドー島は、事故起きすぎですけどw

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