ホテルサービス その 4 - こちらのお料理は -
レストランサービスの際に付け加えられる料理の説明。
メニューを見てオーダーしているものの目の前に出された料理について関心が薄いゲストは多いのかもしれませんが……
レストラン側としてはトラブルを未然に防ぐ為に料理説明を確認のために行う儀式。
儀式と書いたのは『その様に』思い込むギャルソンが多いことに由来する。
実際は裏覚えの料理名と食材を忘れないうちに半ば早口にて伝える様は見ていて痛い。
ただ、言葉を発するだけのものであれば無視も出来るが『会話に割って入る』輩は多く、それ故にイラつきは隠せない。
レストランは料理を楽しむ場所。
ただその前の大前提として『ゲストの都合を良い方向へ導く』場所であります。
ゲストがストレスを感じないレストラン、それはホテルにある。
どんな都市にも立地する老舗や有名ホテルのサービス。
そこでは『古き良き時代』のサービスが継承されているのです。
料理の美味さや利便性の良さを優先させる現代に於いてもホテルレストランを利用する層は厚い。
その様なホテルサービスだからこそ『ゲストの会話に割り込まない』
そして間が空いた瞬間に『先ほどのお料理は…』と心に残る短い説明が為される。
心地良い空間でありませんか。
今回はシティホテルのレストランサービスにて最上質サービスを堪能いたしました。
相手と会話している時にサービスが始まる。
料理を置いて一瞬…言葉を飲み込むギャルソン。
これぞホテルですよ!
私達は会話に集中しているのを察知した彼は料理説明をやめてくれたのでした。
さすが『ありがたい』言動のホテルマン。
何故ならば……
説明を楽しみにされたゲストの目線は違う。
同様に会話重視の方の目線も違う。
サービスマンはゲストを五感でキャッチする達人であって欲しいものです。
次回はホテルバーについて…
書いてまいります✍️
HOTEL DIRECTOR
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