ホテルサービス その21 - 送賓 -
接客シーンで近年良く見かけるのは店頭にてお客さんを見送るスタッフの姿。
態とらしく過剰と思えるお見送りに違和感を覚えるのは私だけなのか?と思っていました。
ところが!ある統計値から見ても客側はそこまで望んでいない方が多かったそうだ。
この店頭での見送りは「ホテルの送賓』方法を単に上部だけ真似した単なるマニュアル。
〜*送賓と言う文字や言葉自体、ホテル特有のもてなしだから、それを理解できなければ同じ見送りは出来ないものです*〜
良いものは真似し広まるのは気持ち良く大いに結構なんだけど!!
どうもフルサービスホテル以外の店頭お辞儀には真剣さを感じる事はないばかりか、やらされ感だけは強く心から低頭を行う方は多くない。
それは何故だろうか?
おそらく『接客時間の長さ』であると思えます。
ケース①ホテル接客。
☆エントランスから始まり部屋までの接客。
☆夕飯やバーそして朝食の接客。
☆チェックアウト後の接客。
24時間をとおした中で接遇する数々のスタッフによるもてなしを随所に感じる訳です。
滞在中に感じるホテルマンとの距離の近まりに、いつの間にか知人感覚へ陥ってしまう近親感。
すると…人として、感情移入の作用が高まることでお互いの別れは辛くなって行くのですね。
その気持ちが募り、スタッフ側も最後に一目だけゲストを見たい!と自らエントランスへ向かいお見送りが自然と行われて来た訳なのです。
心からのお見送りとはこの事を言うのでしょう。
ケース②物販や小売業。
*誰に声かけているのか定かではない挨拶。
*お店の滞在時間は長くて1時間。
*その間に受ける接客は、ほぼ担当者ひとり。
しかも、お互いの利害関係が素直に反映した時にだけお店側の見送りは為される訳でありまして、そこには感情は殆ど発生していません。
比較すると違いは瞭然であったり、真似はいつか本物になると言われ続けているけれど!!
「お見送りに関しては」
ホテルのそれとは時間軸が違い過ぎて形だけ真似たところで、その差は開く一方な訳です。
ホテルマンのお見送り。
ショップスタッフのお見送り。
どちらが心地よい記憶に残るのかは受けて側の感動の深さによる効果は計り知れません。
ホテルでは24時間、365日🌏もてなしを常に提供出来る唯一のサービス業界。
フルサービスホテルのお見送り深々としたお辞儀には感銘の贈物が込められているのです。
(写真は私も写っています)
心からの『もてなしism.』ホテルから貴方へ🙇♂️
次回は人、物、旅疲れについて…
書いてまいります✍️
HOTEL DIRECTOR
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