飛んできた球を打ってただけ、と言われても、そもそもここは球が飛んでこない
この2年程、仕事や働き方についてかなり悩んでいる。
長いこと在宅で続けていた定期的な仕事が時代の変化によってなくなり、とりあえず在宅のままできる仕事を身内からまわしてもらうようになったが、満足できる状況にはない。
収入は安定せず、仕事がいつ振られて忙しくなるか(あるいは暇になるか)も読めない。内容は私にとって全く馴染みのなかった分野なので、指示されたことを即理解するのは難しく、相手もうんざりしているだろうし、私自身の自己肯定感も下がりつづけている。
それで、この状況をなんとかしたいと思って別の仕事を探してみるわけだが、そう簡単に適職が見つかるはずもなく、なまじ「とりあえずの仕事」があるものだから本気度も足りず、うまくいかないなあと自己啓発本やその手の記事を読みつづけている。
すると多くの場所に、「うまくいってる人は試行回数が多いだけ」「とにかく打席に立て」というようなことが書かれている。「飛んできた球を打っていたら、うまくいっただけ」「いい球を狙ってないで、とにかく打ってみるのが大事」と。
でも……そもそも球が飛んでこない場合、どうしたらいいのだろう?
自分なりには種をまいたり、こっちからボールを投げたりしてきたつもり。かなりの数の会社に応募したり、興味のある講座は受講してみたり、仕事には関係ないけれど、ボランティアを始めたり、昔の友人知人と会う機会があれば参加したり、親戚づきあいを一部再開したり、なるべく多くの人を見て、なんでもいいから吸収しようと努めてきたつもり。
でも……50代女性で、在宅の仕事が長く、特筆すべき能力もないとなると、球はほとんど飛んでこない。
そうなると「試行回数を増やせ」はむずかしい。
毎日打席に立っても、いい球を狙ってなんかいなくても、そもそも球が飛んでこない。
この状況をどうやって変えていけばいいか、日々悩んでいます。