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若い子と接して思った。梅子さんのようでありたい。
4月からオンラインである講座を受講していて、先日、終了式を迎えました。期間中、受講生同士お互いの作品を目にする機会があるのですが、その中で毎回とてもいいなあと思うものを提出されている方がいて、感心していました。お互いにコメントを書き込み合うときにも、彼女の言葉はとても率直で素直で、愛にあふれていて、素敵なのです。初回の自己紹介を思い出してみると、たしか若くてかわいらしい女性だったような……
するとコース終了後、ラッキーなことに彼女と直接やりとりをするチャンスに恵まれました!
はい、実際に彼女はかなり、相当に、年下でした。が、世の中や人生に対して思うこと感じることがなんとなく似ていて、「その気持ちわかるわ~」ということが多々。住んでいる場所も、家族構成も、仕事の仕方も、何もかも違うのに、同じような思いを持っている人がいるというのは初めての経験で、本当に不思議で、うれしかったです。
そんな彼女のコンプレックスを聞いたとき、「大丈夫!まだまだいくらでも道はあるし、何度だって失敗できるよ!」と心から言いたくなったのですが、そういう気持ちを伝えるのって、ものすごく難しかった……。
年齢を重ねてるから言えることも少しくらいあるはずだし、年齢が違ってもすごく共感しているよ!ってことを伝えたいのに、どんな言葉をどんなふうにかけたらいいのか、わからない。
そう思ったときに頭に浮かんだのは、『虎に翼』の梅子さんでした。
ああ、あんなふうに自分の生き方が若い人たちへのエールになったらすばらしいな、と改めて思ったのです。
年齢など関係なく仲間とともに学びたいことを学び、真摯に努力をする。自分の役割はきちんと果たしながら、仲間の喜びにも苦しみにも心から共感して、一緒に怒り、闘う。そして悩み迷う若者たちのことをそっと見守り、いつでも両手を広げて抱きしめる。張りつめた空気のときにはユーモアのあるやわらかい言葉でそれをやわらげる。
包容力があって、ときにお茶目――
梅子さんのようなそんな女性に、私もなりたい。
若い人を支えたいときに何ができるかなと考えていて、強くそう思いました。あんなふうにおいしいおにぎりが作れたら、もっといいな。