インスタを見る時間のリターンは?
こんにちは。今日は証券理論の将来価値の考え方からあなたの価値(人的資本)について考えたいと思います。
まず、証券理論では基礎的な割引キャッシュフローの考え方についてです。
みなさんは今の手元の100万円と5年後に貰える100万円どちらの方が価値が高いと考えますか。
答えは今の100万円です。これはなぜか。
仮にあなたがこの100万円で国債を購入したとします。
1年に1回5%の利息(金利)を貰えるとして、複利で回していくとすると、5年後には127万6282円になります。
この場合、今手元にある100万円の5年後の価値(将来価値)は127万だということが言えると思います。
このような考え方から今の100万円の方が5年後の100万円より価値が高くなるというわけです。
このように割引キャッシュフロー法は、将来価値から金利(年のリターン)を割り引いてくると、現在価値がわかるよね!という考え方です。
資本主義ではまさにこの考え方が基盤にあり、資本主義の国で生きる私たちにとってはルールのようなものです。
株式市場の株価やM&A時の企業価値の決め方なども将来得られるキャッシュフローから割り引いてきた現在価値で価格が決まります。
近年、日本の企業でROEやROIが注目されるのはこの割引CFで考えると投資資金、資本から何を生み出し、リターンを生み出したかがその企業の価値を決め、株主からの評価につながるからです。
もし仮にあなたが投資家で、企業に投資して3年後まだ何もリターンを生み出さず、価値が変わっていなかったとしたらあなたは怒りますよね。「それなら国債を買った方がよかったじゃん!」と。
そしてその企業は数年かけても経済価値を生み出せてないとなれば、その企業が社会に存在しない方が社会にとっては利益になります。そこの会社に金を当てるより、価値を生み出す会社、もしくは国債に投資した方が良いからです。
ではこの割引CFの考え方を人的資本で考えてみましょう。
あなたが上司にこれをやっておくようにと言われ、10時間掛け、まだ終わってなかったら、「何やってたの?」と怒られるでしょう。これは時間に対するリターンが生み出せていないからです。
また株主から考えればあなたは企業の人的資本、つまりは資本の一部になるので時間に応じてリターンを生み出せてないとあなたの価値は下がる一方であり、なおかつ雇わない方が会社としては利益になります。
また割引CFの考え方によれば、このリターンは早ければ早いほど価値が上がります。1年後の1万円と2年後の1万円だと価値が違うからです。これがスピードと生産性が求められる理由です。
さて、あなたの会社での仕事はどうでしょうか。
リターンを生み出そうと努力できていればまだいいですが、「この仕事量でこんだけの給料が貰えるなんてラッキー♪」なんて考えていればこの資本主義の世界においては論外です。
では私生活で考えてみましょう。
あなたがあなたの株主として生活や行動に時間を投資しているとします。あなたが普段何気なく開いてるインスタやYouTubeは果たして、時間を投資しただけのリターンを生み出せているでしょうか。生み出せてないのならばあなたの価値はどんどん減っていることになります。
私生活においては流石にストイックすぎるかもしれませんが笑笑
しかし、資本主義の世界ではこの考え方がルールになります。
30歳になって多くのリターンを生み出せない人材は誰も欲しいとは思えません。それは企業価値を減らす存在になるからです。
今一度自分の働き方や私生活を見直し、今回紹介したこの割引CFの考え方で生きてみてください。