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日本人の9割は「自立」していない

今回は日本人のほとんどの人が「自立」できていないということについて書こうと思います。

私は株式投資をやっているのですが、株価は常に将来価値を表すので、株式市場には答えはなく、歴史は繰り返しますが、過去と全く同じ状況はないので、現状の数字を事実ベースで追って今後について仮説を立て、ある程度のリスクを許容した上で投資をしなければなりません。

しかし、それは容易なことではありません。なぜなら、誰かの意見ではなく、事実ベースで物事を見て、判断しなければならないからです。

そして事実ベースで物事を判断するには相当な知識量が必要になります。
ただ、自立とは物事を自分で考え、判断することであり、自立をするためには相当な勉強が必要になるということです。

これを踏まえたうえで、自立をできている人は少ないのではないかと私は思います。

今の時代、情報を容易にとれるようになった分、情報があふれ、その分間違った情報も多く出回るようになりました。そのような意味でも、自立することの重要性が高まりました。

なぜ事実ベースで物事を追うことが大切なのか。

それはこの世のルールはすべて人間が決めているからです。

経済と同じようにこの世のルールや法律は誰か決めたもので、紙が決めたものではないので、それが正解であるとは限りません。

メディアや新聞も同じように正解ではなく、誰かの意見にしかすぎません。特にメディアは人の時間を稼ぐことにより、広告としてマネタイズしているので、正しい情報を出すことよりも人に見られることが正義になります。

しかし、これらの情報を正解とし、鵜呑みにしすぎる人が多すぎると感じています。

去年、米国株が下がった際に厚切りジェイソンが炎上したのがいい例です。
みんなが事実をもとに自分で判断していれば、炎上するようなことはなかったでしょう。

なのでこの世のものはすべて誰かの意見に過ぎないということを知り、その上で事実をみて、判断することが自立につながります。

意見と事実を分ける

意見と事実を分けて物事を見ると人の意見に惑わされずにすみます。

例えば、「短期金利が3%を超えたため、今後株式市場は厳しくなる。」と記事にあれば、「短期金利3%を超えた」という事実と、「今後株式市場は厳しくなる」という意見に分かれます。この場合本当に株式市場は本当に厳しいのかということを自分で判断します。もっと言えば、数字も自分で見に行く必要があります。そのうえで自分はこう思うと意見を持つ。これが自立です。

日頃の情報を意見と事実に切り分けて考えることが自立につながります。

また事実を知るツールを知れば、自分で判断ができるようになります。

勉強しろ

事実ベースで物事を見て仮説を立てることは容易ではありません。そのためには相当な知識量が必要です。インプット量は仮説のクオリティに比例します。知識がないうえ事実を見ても、仮説など出ませんし、出たとしてもとても浅はかです。だからこそ勉強が必要なのです。

みんなが自立すれば日本の生産性は上がる

私は多くの人が自立すれば、日本はもっと良くなると考えています。

そもそも生まれや育ち、性格が違うのに意見が全く同じという方がおかしいですよね。日本では出る釘打たれるといわれるように、人と違うことをするとやたらと批判されますが、それじゃあただの自立してない奴らの集まりです。まずはみんなそれぞれ違う考え方を持っていることを理解することが大切です。

そしてその意見の乖離が起きたときにはじめて、議論が始まるのです。必ず答えが出るとは限りませんが2つの意見がすり合わされ、出た答えはきっとはじめ持っていた意見よりも、クオリティが高まっているはずです。

会社の会議はこのクオリティをいかに上げられるかがカギになります。そのためにはそれぞれが多くのインプットをもとに意見を持ち、すり合わせる必要があります。しかしほとんど自立できていない人材が会議をすればそれは誰かの意見の確認に過ぎず、でた答えも当然クオリティは低いです。私は日本の現状はここだと思います。だからこそ1人1人が自分を尊重し、インプットをしてしっかりとした意見を持てば、きっともっと生産性は上がりますし、もっと生きやすくなると考えます。今後AIが確立されてくると自分の意見のない人間は簡単に代替されます。まずは自立をめざして勉強しましょう。私も仮説のクオリティを上げるために日々勉強です。


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